甲府戦の前日、報道陣の囲み取材を受けた林陵平は、首位攻防という大事な一戦でのゴールを誓うと、その話の流れで「ゴールの後のパフォーマンスも考えています」と付け加えていた。
そして林は、後半11分に日立台では初ゴールとなる今季4ゴールを決めた。上記の話を聞いていた筆者はすかさず林に注目し、「どんなパフォーマンスをするのだろう?」と期待を込めた。ところが柏サポーターの目の前で両手を広げて喜びを表現するだけで、派手に喜ぶわけでもなければ、何かダンスのようなものを踊るわけでもない。その時に思い出したのが、第22節の愛媛戦で2ゴールを決めた林が「パフォーマンスをしようと思ったけど、ゴールを決めたのが嬉しくて(パフォーマンスを)忘れてしまいました」という彼自身の言葉だった。確かに愛媛戦でゴールを決めた後は、拳を叩きつけるようなガッツポーズで喜びを表現しながら、雄叫びを上げて柏サポーターの陣取るゴール裏へと走っていた。その姿を見れば、ゴールの喜びが相当なものであることは十分理解できた。
それを踏まえれば、甲府戦は大事な首位攻防戦、しかも林にとって日立台の初ゴールだ。きっと嬉しさと興奮のあまり、愛媛戦同様、パフォーマンスなど頭から吹き飛んでしまったのだろう。そう解釈した。
しかしそれを後日、林に確認してみたところ「忘れたんじゃなくて、あれがパフォーマンスだったんですよ」と、ニヤリと笑みを浮かべて答えた。
「(両手を広げて喜ぶポーズは)イブラヒモビッチを真似たんです。わかりにくかったかもしれませんけど、あのパフォーマンスがイブラだってことは岡山の喜山康平(ヴェルディユース時代から仲が良く、林のイブラヒモビッチ好きをよく知る)は気づいてくれたと思います」
一見、「忘れた」と思われたパフォーマンスについて詳しく説明をする林。なるほど!さすがは柏でも指折りの欧州サッカー通にして、大学時代に『明治大のイブラヒモビッチ』と呼ばれてゴールを量産しただけのことはある。
さらに林は日立台でのゴールについてもこう述べた。
「日立台のサポーターのあの歓声は本当にすごかった。サッカーをやっていて良かったと思いました。サポーターはお金を払ってスタジアムに来て選手を応援してくれているので、自分が点を取って一緒に喜べたのは大きかったです」
現在、林は愛媛戦と甲府戦の2戦で3ゴール1アシストと絶好調だ。ますますゴールの期待が高まる中、今度ゴールを決めた時は、今回の“イブラ・ポーズ”ではなく、違うゴールパフォーマンスを思案中とのこと。次節の北九州戦で3戦連続となるゴールが飛び出すのか、そしてその時はどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、期待大だ。
以上
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2010.08.25 Reported by 鈴木潤
J’s GOALニュース
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(C)鈴木潤
毎回違うパフォーマンスを考えていると話す林陵平選手
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