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【J1:第20節 山形 vs 神戸】プレビュー:前節でJ1初の3連勝を飾った山形が、今節狙うはホーム3連勝! 神戸は山形の堅守にどう立ち向かうのか?(10.08.22)

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8月22日(日)J1 第20節 山形 vs 神戸(18:00KICK OFF/NDスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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前々節には11戦負けなしだった新潟を倒し、前節では横浜FMとの2連勝同士の対戦も制した。1-0のスコアで連ねた白星は3つに伸びた。J1初挑戦の昨シーズンは3度の挑戦で破れなかった3連勝の壁を、今シーズンは2度目で突破した。最近5試合で喫した失点は、照明のトラブルが起きた直後の隙を突かれたG大阪戦の1失点のみ。攻撃面でのチャンスは依然として少ないが、ゴールを守る徹底ぶりは際立っている。

5月から6月にかけて行われたヤマザキナビスコカップでも無失点での3連勝をすでに達成しているが、直後の磐田戦で0-5の大敗を喫している。しかし同じ3連勝でも、4-3-3を導入し始めたばかりの当時とはその中身は大幅な違いがある。「ポジションをどこに取ればいいのかといったところが、意識は持っていても曖昧な部分があった。それがある程度自分の役割というのがみんなわかって、しっかり定位置まで戻ったり、ポジショニングの修正をしたりということが少しできてきたことが、安定した守備ができている要因のひとつ」。石川竜也はナビスコカップ当時との違いを、そう説明する。やるべきことが明確になったことで守りに徹する際に迷いがなくなり、勝ちきるまでハードワークの手を緩めない。結果にも後押しされ、山形はいま、プラスのスパイラルに乗っている。

ただし、盤石の3連勝だったかと問われれば、間違いなく「ノー」だ。増田誓志は言う。「どうしても攻め込まれますし、決定機もたくさん作られているので、勝てているのはラッキーだと思います。もし1-0で勝ったとしても、そういう部分を未然に防げているのであれば自信を持てますけど、どうしてもまだ『僕たちは強い』と自信を持って言えないです」。しかし、この「自信のなさ」こそがチームのエンジンとなっている構図を、小林伸二監督が解説する。「一生懸命にやった結果が(失点)0ということで勝てているわけで、そこをひとつ間違えるとなんぼも入れられるところが毎回ある。そこを90分細かく体張ったり、しんどいんだけどもうひと踏ん張りしたところがそういう結果につながっているので、そこの部分は常に大事にしなくちゃいけない」。のどから手が出るほど欲しい2点目についても、「1点目を取って、やることをやっていくというのが2点目につながる。いまのものを大事にやるということ」(小林監督)と拙速に答えを出そうとはしていない。方法論を丁寧に提示しながら結果へ導こうとする手法にはブレがなく、一貫している。

対する神戸は、第17節・浦和戦では1人退場者を出してから三原雅俊のJ初ゴールで先制し1-0と連敗を脱したが、茂木弘人、都倉賢の2人を出場停止で欠いた翌節の湘南戦では10本のシュートを放った前半に決めきれずにスコアレスドローに終わった。そして前節の磐田戦、コーナーキックの跳ね返りをポポが豪快に決めて開始3分で先制するなど前半で2度リードするが2度とも追いつかれ、後半早々に西紀寛にこの試合2得点目を決められると追いつくことなく2-3で敗れた。その磐田と好調の大宮にかわされ、順位も残留ラインギリギリの15位まで後退している。

チーム状況を好転させたいところだが、乗り越えなければならない障害は多い。前節は大久保嘉人とボッティという攻撃の看板2枚が欠場したが、そのうち体調不良を訴えていた大久保は左膝の手術に踏み切ることになり、長期離脱が決定した。また、石櫃洋祐が前節の一発退場で今節は出場停止。怪我続きのサイドバックに新たな欠員が出る事態は、三浦俊也監督も頭を痛めるところだろう。

こうしたチーム事情のなかで、安定した得点源として期待を寄せたいのがFWイジェミンだ。Jデビュー2戦目となった湘南戦では持ち前のスピードを生かして縦に抜ける動きを繰り返しゴール前で勝負できるポテンシャルを見せたが、初先発を果たした前節はそうした動きも少なく、攻撃が停滞したまま56分で都倉と交代した。大久保、ボッティがいないことで中盤でのワンクッションや飛び出しを生かしてくれるパスが少なく、イにとってもやや気の毒な面はあった。このイに限らず、神戸の攻撃陣は一芸を持つ個性派ぞろいなだけに、個で完結させるだけでなく、その特長をつなぎ合わせる作業が不可欠だ。どんな布陣、どんな組み合わせでそれを構築するかに注目したい。

今シーズン、このカードは4月のリーグ戦(第6節)では2-0、5月のナビスコカップ(第3節)では1-0といずれも山形が勝利している。昨年の第29節も含めて山形が公式戦3連勝中だ。また、中断明けは3勝1分けとホームでの強さも際立っている。さらに、離脱者が相次ぐ神戸に対し、山形はこの夏場に負傷者がすべて全体練習に完全合流し、SBSカップに出場している中村隼を除く30選手がそろってトレーニングを行っている。そして中3日の神戸に対して、山形は中4日。客観的な情勢では、山形優位。だからこそ、増田の言葉をもうひとつだけ。

「ほかのチームよりもハードワークしないと多分僕たちは一生勝てないと思う。攻める回数が少ない分、どうしても守備の負担が多いので、そこで頑張れないチームだったら1勝もできない」

以上

2010.08.21 Reported by 佐藤円
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