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【J1:第19節 G大阪 vs 鹿島】西野朗監督(G大阪)記者会見コメント(10.08.17)

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8月17日(火) 2010 J1リーグ戦 第19節
G大阪 1 - 1 鹿島 (19:03/万博/20,046人)
得点者:6' 大迫勇也(鹿島)、90' 橋本英郎(G大阪)
スカパー!再放送 Ch181 8/18(水)前10:00〜
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●西野朗監督(G大阪):
「非常にハードでしたね。状態的には間違いなくアントラーズよりはいいんじゃないかと全員で確信して勝ち切るゲームプランを立てていましたし、ただそこに落とし穴というか、開始早々のああいうエアポケットと言うか、ボールボーイが非常にいいアシストをしたな、と。あんなに早い出しっていうのは初めて見た(笑)。
でも、ケアしていたことの1つでした。リスタート、スローイン含めて止まった瞬間の鹿島のしたたかなプレーに、今までいくつもやられてきたので、そこを最大集中して考えなければいけない。それでもああいう中でやられてしまう。武井のポジションを狙って来たのか、開始からあの時間帯までうちの右サイドを圧力かけらえていたので、一度落ち着けばいいなという風に思っていたがそういう中での失点。それが最後まで重かった。先行されれば鹿島のしたたかなゲーム運びは間違いないのでやりにくい展開でした。

それでも前半も非常にアグレッシブに好機を作っていましたし、自分たちで積極的に仕掛ける、フィニッシュに持って行く形というのはいくつかでていた。ハーフタイムに、特に修正するというよりはリスタート、もう一度同じことをやり続ければ必ずチャンスはくる、と。それは最後までやってくれたと思うんですが、優位になってから崩し切れないところですね。かなり鹿島も人をかけてボックスの中を固めてきたので、揺さぶる中で両サイドアタックをかなり強調して、宇佐美、安田の左サイド、佐々木を使って(チョ)ジェジンという形で、センターにポイントがあれば(得点できる)、という中で、最後に崩せて良かった。だがもう少し変化をつけた崩しを、自分たちからアクションを起こして作り出したいという感じはしました。ジェジンも1プレー、いいプレーをしたし、何より橋本がまだまだ神懸かっていると言うか、実力を自分で引き出しているというか、非常にフィニッシュへの自信というか、今、エースといってもいいかもしれないですね。この1ポイントというのは本当にもぎとった1ポイントで、たかが1ポイントではないと考えて、名古屋戦に繋げたいと思います」

Q:これまで鹿島にはいつも先行されると突き放される展開が多かったと思う。その中でこうして追いつけたことについては。
「そうですね、それは鹿島のスタイルがそういうスタイルだから。鹿島のスタイルと言うのは基本的にカウンターアタックだと思っているし、ロングボールを多用して、ランプレーヤーをいかす、両サイドとトップのフレームにいる選手たちのランプレーをいかして、崩される。先行されるとやはりそういう状況に最後は押し切って、やっぱりディフェンス仕切れないところで加点されるというのは鹿島が持っていきたいスタイルだと思うし、我々もそれをケアしていますが、今日もリスクを負っていかないといけないですし、また、そういう状況になりかねない状況でもあったと思います。
同点にしてからも1プレー、そういうビッグチャンスがあったし、そういう瞬間的なところを…そう鹿島のチャンスは多くないんですけれど、そういう決定的な瞬間を作れる。それは選手も予測していましたし、いま、最終ラインは安定していると思っています。今日は失点しましたが、明神を含めてリスクケアもしているし、そこでしっかり耐えられたというのが最後に結びついた。確かに鹿島のカウンターでの鋭さというのは、(鹿島に退場者が出て)数的優位になっても同じように感じていたし、さらにそれがはっきりした展開にもっていかれたので、よく最終ライン含めて、ラインのコントロールをかなりリスクを犯しながらも、ラインをコントロールしていたと思う。何度もカウンターとリスタートでやられているので…いいゲームをやったと思ってもなんとなく結果はとられている。今日も結果は勝ってないので、さらに上回れるガンバのスタイルを作っていかなきゃいけないなと思います」

Q:武井選手の右サイドバックの出来は?
「おそらく彼のサッカー人生の中で、ミーティングでボードに今日のポジションを書かれたのは初めてだと思うし、中2日の準備しかない中で彼自身も驚いたと思う。彼にはポジションに自分を合わせるのではなく自分をこのポジションに合わせていけばいいということを伝えていた。あまり加地や、サイドバックのポジションでやらないといけないと思うと負担になるので、あくまで自分のプレースタイルをこのポジションで出して欲しいということ。
しっかりDFからバランス、最終ラインとのポジションをしっかりとって、ビルドアップを右サイドでして、それができれば逆サイドにもっていって、安田を気持ちよくプレーよくさせる。そういうビルドアップを右ですればいいし、タイミングがあれば出ればいいし、そういう中で落ち着いてさばいていたと思います。序盤少しプレスがかかりましたが、充分、適応してくれたと思います。昨日、加地といつもふたりでいるのでよくレクチャーしとけ、と言っておきましたから。一夜漬けでかなり加地もアドバイスしたようだし、こういう中でやり切ったというのは及第点どころじゃない。よくやってくれたと思います」

Q:鹿島、名古屋との連戦を勝負と捉えられていた中で今日手にした勝点の意味は?
「8月は勝負の月と思っていましたし、いい形でアウェイ戦をやり抜いて、ここに戻って、厳しい試合を最後、1ポイントとったということは評価したいと思う。ただ、それでも次なんですよね。大事な試合は。やはり今、本当に名古屋は状態もいいし…ただ、おそらく外にいって今、選手にインタビューしても、おそらく次の試合は視野に入ってないはず。ほとんどはダメージを負っている。ただ、中1日多いというアドバンテージを有効に使っていきたいと思うし、アウェイでも勝ち切れないと勝点差が詰まらないし、プレッシャーをかけていきたいと思う。本当にアウェイで厳しいと思いますが、最高のポイントをとれるようにいい準備をして行きたい」

以上
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