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【J1:第13節 京都 vs 湘南】レポート:一瞬の隙を突いて湘南が勝利。ゲームを支配しながら敗れた京都は最下位に(10.07.19)

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7月18日(日) 2010 J1リーグ戦 第13節
京都 0 - 1 湘南 (18:04/西京極/11,705人)
得点者:46' 阿部吉朗(湘南)
スカパー!再放送 Ch181 7/19(月)後03:30〜
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京都の一瞬の隙を突いて粘り強く戦った湘南が勝点3を積み上げ、順位を入れ替えた。
京都、湘南ともに4バックを敷いた。湘南は4バックの前に田村雄三を置いて、京都は安藤淳、角田誠のダブルボランチとした。
試合は、守る湘南に対し、攻める京都という内容。京都は中盤を厚くしたのもあり、ボールをよく繋いだ。フィニッシュが多かったのは「バイタルエリアは意外と空くのでそこにボールが来たら振りむいてシュートを打て」(加藤久監督)という意識もあり、遠目からでも打っていたためだった。ディフェンスの前からシュートを放つ京都と中盤で奪えず、ビルドアップもミスが目立った湘南という図式で、決定機では物足りなさを残した前半となった。

後半早々にスコアが動く。キックオフ直後に攻勢に出た京都が、チャンスを作れずに湘南のカウンターを許すと、そのクリア後のスローインから、左の山口貴弘にクロスを上げられ、それが田原豊を越して阿部吉朗へ。阿部に胸でトラップされ、確実に決められ湘南に先制を許す。クロスを上げられた瞬間、ディフェンスが田原へ意識が集中したことで隙が生まれ、その後ろにいた阿部に決められた形となった。さらに7分、湘南にロングボールを送られると、田原に、競っていたディフェンスがはじかれ、持ち込まれてGKもかわされ態勢を崩しながらもシュートを放たれる。水本裕貴がゴールライン上でクリアしたが、あわやという決定機を作られた。そして、これが湘南の後半2本のシュートとなる。

攻めるしかなくなった京都、53分に渡邉大剛のクロスに柳沢敦がバーを叩く惜しいシュートもあったが湘南の壁を崩しきれない。
58分に渡邉大剛と宮吉拓実に代えてチエゴと加藤弘堅を投入。角田を最終ラインに入れて3バックにし、増嶋竜也とチエゴで右サイドを崩す態勢にする。チエゴ投入について「高さとシュート力がある。(ディエゴとドゥトラら)ブラジル人のコミュニケーションを使おうとしたのもある」(加藤監督)ということで、FWの役割が大きく、ドゥトラとチエゴの2トップの様な形になる。
最後は柳沢に代えて左サイドに中村太亮を入れサイド攻撃を試みる京都だったが、湘南も集中高く守り切りタイムアップ。湘南ディフェンスの前に京都は攻撃が不発に終わり、最下位に転落した。

試合後、反町康治監督は「今シーズン、アウェーで勝点1さえ上げていなかったのでこの勝点3は大きい」と素直に喜びを表した。坂本紘司の献身的なプレーと田村の集中を切らさない出足は称賛に値するものだろう。1点とったこともあり、後半は、攻撃のスイッチが入った時の人数の多い動きだしも見せていた。得点、そして勝利への希望というものが選手に与える影響を感じさせた。

対する京都。支配しながらの失点で敗れた。ただ、これは、サッカーではあること、とも言える。例えばワールドカップのグループリーグでスペイン対スイス(1−0でスイス勝利)もこれに当たるだろう。失点よりは得点をあげられなかったことが悔やまれるのではないか。
今節、攻撃の重心をドゥトラとディエゴに置いていた京都。ドゥトラのドリブルが有効だとの判断は大いにうなずける。だが、そこを生かそうとして、柳沢の裏への飛び出しやポストプレーを生かそうというチームの意識がやや薄くなっていた様に感じた。後半、得点の可能性を感じさせたのは右サイドに入った増嶋の、「裏」への飛び出しだった。
繋いでいる割には、相手の意表を突く、相手を惑わすといった「攻撃の醍醐味」が少なかったという印象だ。
個のシュートで打開を図るのも大変重要なことなので、これも必要。だが、せっかく繋いでいるのだから、裏に飛び出して、スルーパスで、3人目の動きで、距離感を近くしてポストプレーを有効に使って、という、アイデアとチャレンジが自然に湧き出るようなサッカーも残っていて欲しかったとは思わせた。

だが、こうした人数をかけた思い切った攻撃をすると失点の可能性も高くなる。ここがサッカーの難しさ。11節(7/14 vsG大阪)と今節のポゼッションを見る限り、どこが相手でも自発的なアクションで攻撃ができるとは思わせた。しかし、負けられない、ということを考えるとサイドもあまり上がらせないガチガチの守備重視のカウンターにしなければならないというのもうなずける。
まずは、京都はどういう戦い方をする、というのをチームでもう一度明確にする必要があるだろう。互いの意見を確認することも、次に向けて必要だとは感じさせた。

以上

2010.07.19 Reported by 武田賢宗
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