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【J2:第18節 愛媛 vs 富山】レポート:流れを引き寄せ、今季初のアウェイ白星を飾った富山。逆に、愛媛にとっては梅雨明けと同時に試練の夏がやってきた。(10.07.18)

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7月17日(土) 2010 J2リーグ戦 第18節
愛媛 1 - 2 富山 (18:05/ニンスタ/5,867人)
得点者:44' 福田健二(愛媛)、56' オウンゴ−ル(富山)、89' 黒部光昭(富山)
スカパー!再放送 Ch185 7/18(日)後03:00〜
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長い梅雨が明け、一気に夏の到来が感じられた土曜の愛媛。ワールドカップの熱気も追い風に、ニンジニアスタジアムには今季2番目となる5,867人の観客が詰めかけた。その中で、前半の愛媛の立ち上がりは上々。FW福田健二とジョジマールのツートップにクサビを入れ、2列目から赤井秀一と石井謙伍が飛び出してくる形で何度も富山ゴールに迫る。6分には、そのツートップがパスを交換して中央突破、ペナルティエリアに侵入した赤井がシュートを放った。同じような形が前半には何度も見られたが、ダイレクトのパスの交換で富山の守備を崩し、3人目の動きでペナルティエリアに入る形はゴールの可能性を感じさせた。さらに、7分には石井がミドルシュート。GK中川雄二の好セーブに阻まれたが、そのコーナーキックの流れから再び赤井がペナルティエリア内でシュートを放つなど、愛媛にいつゴールが生まれてもおかしくない立ち上がりだった。

その一方で、「ボールをたらいまわしにして、前半は相手に危険なプレーをしなかった」と指摘した富山の楚輪博監督。その言葉通り、攻撃では積極性を欠いてなかなかチャンスを作れなかった。さらに目立ったのが、ミスからボールを失うシーン。26分には最終ラインからの強引なパスを高い位置で愛媛に奪われ、赤井にシュートまで持ち込まれた。そして、失点も最終ラインからのパスミス。ジョジマールにプレスをかけられると、こぼれたボールを福田に拾われ、冷静にゴールへと流し込まれた。

それでも、ハーフタイムでしっかりと立て直しを図った富山。「後半は違ったサッカーを見せられて、本当に選手は後半の45分をしっかり戦ったと思う」と楚輪監督も評価したように、立ち上がりから積極的にしかける姿勢をピッチで表現。愛媛のオウンゴールを誘う直前にも、FW苔口卓也が右サイドをドリブルで突破するなど、ゴールへの意欲を見せていた。逆に、後半はチームとしての一体感を欠いてしまった愛媛。運動量が落ちてしまったことも否めないが、どのようにゲームを進めるのかもハッキリしないまま富山に主導権を奪われると、選手交替もチームを引き締めることはできず。

DF関根永悟の負傷というアクシデントもあったが、バルバリッチ監督の交替カードはMF持留新作。攻撃的な姿勢を見せようとしたベンチワークで、同じく途中出場の大山俊輔と右サイドを崩す場面もあった。しかし、前半のような厚みのある攻撃はできず、ゴールにはつなげられなかった。最終的に愛媛はフリーキックから逆転ゴールを奪われてタイムアップ。ニンスタに足を運んだ大勢のサポーターの期待に応えることはできなかった。

「ウチにとってはいい勝ち方ができたと思う」と、試合後に決勝点を決めた黒部光昭は笑顔を見せたが、富山にとっては逆境を跳ね返した貴重な勝点3。アウェイでの今季初勝利で、幸先よく後半戦のスタートを切った。逆に、愛媛にとっては課題の守備も綻び、2失点で逆転負け。後半は「不運」では片付けられない、最終ラインの連携の悪さも散見された。試合後の会見が進むにつれて、バルバリッチ監督も語気を強めて「感情や情熱、勝利に対する強いこだわりが足りない」と選手たちへ猛省を促した。確かに、最終ラインに故障者が重なり、この日のベンチメンバーもDFは吉川健太ただひとり。しかし、こうした苦しい状況だからこそ問われるチーム力。昨夏は同じような状況でチームは下降線をたどってしまっている。その経験を糧にして、今季こそは今の苦境を乗り越えられるか。梅雨明けと同時に、愛媛にはいきなり試練の夏が訪れた。

以上

2010.07.18 Reported by 近藤義博
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