スカパー！生中継 Ch182 後06:50〜
--試合速報--
☆貴方の予想でクラブを支援！クラブ対抗totoリーグ第2節投票受付中
----------
ＦＩＦＡワールドカップ南アフリカ大会によるＪ２リーグ戦の中断期間がいよいよ明ける。Ｊ１昇格を狙う戦いは中盤にさしかかっているが、第18節のここからが本当の勝負だ。中断明けの初戦の第18節は、各チームがリーグ戦再開に向けていかに目標に即した準備ができ、目指すサッカーが体現できるかがチェックできる一戦でもある。
第17節終了時にＪ１昇格圏内の３位（勝点31）につけた千葉は、６月17日から23日まで序盤戦で試合出場が少なかった選手と若手選手の16名での韓国キャンプ、６月25日から７月２日までチーム全体での館山キャンプを行なった。韓国キャンプでは戦力の底上げを図り、『一体感』がテーマの館山キャンプでは選手が力を合わせて自己判断で問題を解決するプログラムにも取り組んでチームを強化した。７月３日のプレシーズンマッチでは鹿島の決定力不足にも助けられ、大卒ルーキーのＭＦ伊藤大介の先制点を守りきって１−０の勝利。攻守に最後までボールを追う走力、セカンドボールへの反応のよさを見せて、キャンプの成果を披露。伊藤の活躍からは若手の成長やチーム戦術への適応が感じられた。
その後、千葉は７月10日には東海大学（３−２で千葉の勝利、千葉の得点者はＦＷ戸島章、ＭＦ益山司＝ＰＫ、ＤＦ田中政勝…リザーブズ所属）、横浜ＦＣ（３−０で千葉の勝利、千葉の得点者はＦＷネット、ＭＦ倉田秋、ＭＦ山口慶）、７月15日には筑波大学と練習試合を行なった。そこで目についたのは、集中力の欠如や連係ミスであわや失点のピンチを招く場面があること。千葉は中断前のＪ２リーグ戦ではもったいない失点で勝点を取りこぼしていたが、横浜ＦＣとの練習試合で好守を見せたＧＫ櫛野亮は「選手個人のミスによるところが大きいので、行って潰すべきところでは潰すという普通のディフェンスをしっかりやれるようにしたい」と話し、課題のセットプレーの守備については「ウチは背が低い選手が多いので不利だということを、僕はもう割り切っている。逆に、いかに相手にセットプレーを与えない守備をするようにするかが大事だと思う」とキッパリ話した。
札幌は、本来は４バックなのに第17節愛媛戦では苦肉の策の３バックでスタートするほど、序盤戦は負傷者の続出で苦しんだ。その影響もあり、開幕時は上位争いを演じると見られたが、第17節終了時は12位（勝点20）。だが、６月15日にＦＷ近藤祐介が左足の手術を行なったものの、序盤戦での負傷者は中断期間に復帰してきた。４−２−３−１システムで臨んだ７月11日の札幌大学との練習試合は２−０（得点者はＭＦ古田寛幸、ＦＷ中山雅史）で勝利。清水からＭＦ高木純平を期限付き移籍で獲得して戦力アップを図った。
千葉と札幌はＪ２リーグ戦での対戦は初めてで、Ｊ１リーグ戦での通算対戦成績は千葉の４勝４敗。最後の対戦は両チームがＪ１残留争いをしていた2008年で、千葉の１勝１敗だった。今節は中盤での主導権争いが鍵になると思われるが、千葉はミスで札幌にボールを渡してカウンター攻撃を受けないように、攻めたら確実にフィニッシュまで持ち込みたい。また、札幌の選手はＤＦ陣などに高さがあるため、簡単にＦＫやＣＫを与えないことが重要だ。波に乗ってＪ１に近づく勝利を重ねていけるように、千葉はサポーターの後押しの力が大きいホームゲームでのＪ２リーグ戦再開で好スタートを切ることが望まれる。
以上
2010.07.16 Reported by 赤沼圭子
