7月17日(土)J1 第13節 山形 vs 仙台(19:00KICK OFF/NDスタ)
スカパー!生中継 Ch180 後05:50〜
--試合速報--
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1999年のJ2開幕戦で激突したあの日から数え、今回で32回目を数える「みちのくダービー」は、今回からいよいよ未知の領域へ入る。
両クラブのサポーターが長らく夢見てきた「J1での対決」。まず仙台はアウェイ天童に乗り込んでの一戦となった。
柏在籍の昨年、J1での山形とのアウェイ戦でメンバーとして帯同していた鎌田次郎は、山形のホームの雰囲気を「スタジアムが山に囲まれていて、なんだかほのぼのとした空気がありますよね」と振り返っていたが、心配ご無用。おそらくダービーとなれば、その空気は一変するはずである。
さてこの一戦は、J1で初のみちのくダービーという側面とともに、大事なリーグ再開初戦という意味合いもある。
再開前の14位という成績に不満を持ち、リスタートからのダッシュに賭けようと意気込んでいる仙台にとっては、相手が山形であろうが無かろうが、この一戦に期するものは大きい。
そして選手たちだが、実は皆、今節に向けては強大な自信を抱いている。その理由は、中断期間中に敢行したグアムでのミニキャンプ。「プロのキャリアを振り返っても、これまでで最高のヤバさ。シーズン前のグアムキャンプと比べても、時期的に気温も上がっていたし、メニュー的にも辛かった」という高橋義希の言葉が示すとおり、体を再びいじめ抜いたこのキャンプだったが、再開の山形戦に照準を合わせてきたとあって、練習では選手たちのコンディションがのきなみ上がっている様子が見られた。当日の天童は高温多湿が予想されるが、仙台の選手たちはそれに耐えうるフィジカルを持って乗り込めそうだ。
さらに、キャンプでのコンディション向上とともに、よりチーム力が上がる要素を仙台は手にしている。
ヤマザキナビスコカップ決勝トーナメント進出を果たしたチームにはいなかった梁勇基が、W杯での北朝鮮代表帯同を終えて、チームに戻ってきた。惜しくも23人枠への登録からは外れ、夢の舞台のピッチに立つことはできなかった彼だが、それでも「世界」を目の当たりにしてきた経験が無意識のうちに彼のプレーに表れているのか、心なしかシュート、パスなど、プレー一つ一つの鋭さが増している感がある。紅白戦で彼と対峙した渡辺広大が「視野は以前よりさらに広くなっていると思ったし、相手の隙を見つけて、フィニッシュやパスに自分で持ち込む場面が増えていた」と評するなど、さらに1ランクアップした主将の姿は、アウェイでのダービーで仙台のチームを牽引するに十分な存在である。
そしてもう一つ、仙台の力をさらに高めそうな存在がある。この中断明けを前にクラブがKリーグ・大田シチズンから獲得したFW朴成鎬(パクソンホ)は、登録さえ間に合えば、このダービーでいきなりの衝撃を巻き起こすかもしれない。
身長191センチ。161センチのフェルナンジーニョと並んだ日には高低差にびっくりしてしまう存在感があるが、自慢は相手を置き去りにする一瞬のスピードと、鋭い弾道のわりには振りの速いシュート。だが高さに関しても、チーム練習合流当初(なにしろ、今週火曜日の13日に練習に合流したばかり)は良いセンタリングにもなかなか合わない姿があったが、15日の紅白戦では徐々にゴール前で合う回数が増え、実際に競り勝ってヘディングでのゴールも決めた。おそらく筆者の予想では、いきなりスタメンからの登場というのはないと思われるが、ベンチから睨みを効かせるだけでも、仙台の戦いの幅は広がる。
日韓親善マッチの浦項スティーラーズ戦で負傷した太田吉彰、そして13日の練習で腹筋を痛めた関口訓充は欠場が濃厚と、攻撃的MFの部分で一抹の不安がある仙台だが、ここはヤマザキナビスコカップの後半戦から調子を急速に上げている最中の高橋が入りそう。戦力の面で、J1初のダービーを戦う準備はできている。
となると後はメンタル面。ダービーという独特の戦いの中で、いかに気負うことなく、高ぶりをプレーに昇華できるかが重要だ。
だが手倉森誠監督は「うちの選手は、闘志を内に秘めて戦う選手が多いから、ゲームにも良い形では入れるのでは」と選手たちを信頼している様子。新加入選手も、前所属のクラブでJの名だたるダービーを経験済み(鎌田は千葉ダービー、高橋は九州ダービー・それも最も熱い、鳥栖vs福岡、フェルナンジーニョも大阪ダービーや静岡ダービーを経験)なだけに、問題無いだろう(あ、よく考えたらエリゼウは、横浜ダービーも、みちのくダービーも経験していない…田代有三の高さ対策においてエリゼウの活躍は不可欠なだけに、普段からの熱さを上手くダービーの中で発揮してほしいと、心から願うところである)。
みちのくダービーの歴史をクラブの中で最も知る千葉直樹は「東北のトップ2チームが、J1で対決する。こういう環境をずっと続けていければいいし、東北の子供たちに、こういう環境を見せられるのが嬉しい」と語る。
素晴らしい90分、いや試合だけでなく、それを待ちわびるスタジアムの光景も含め、J1で初のみちのくダービーは忘れられない一日となるだろう。
願わくばそこに「勝利」という記憶を添えたい。アウェイでも凱歌を上げられる資格、素質を仙台は手にして、いざ天童へ乗り込む。
以上
J’s GOALニュース
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