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【J1:第11節 鹿島 vs 湘南】レポート:鹿島盤石の勝利。野沢のビューティフルゴールで湘南を粉砕する(10.07.15)

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7月14日(水) 2010 J1リーグ戦 第11節
鹿島 1 - 0 湘南 (19:04/カシマ/9,472人)
スカパー!再放送 7月15日(木)20:00 Ch.183
得点者:9' 野沢拓也(鹿島)
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3位の鹿島と最下位の湘南の対戦となったこの試合、湘南の反町康治監督は自陣深くに引いてゴールを守ることを選択した。最終ラインに5人を並べる守備的な布陣。再開直前の練習試合で右サイドバックの臼井幸平を失った末の窮余の策だった。

いくらチーム間に差があるとはいえ、極端に守備的な布陣を敷かれると崩しきるのは難しいもの。ただし、「ある程度予想通りだった」(野沢拓也)という鹿島のイレブンは、そうした相手にも慌てることなく、じっくりパスを回して攻撃の糸口を探す。
すると9分、思わぬところで突破口が開けた。自陣に引きこもる相手に対し、ゴール正面から小笠原満男が渾身のミドルシュートを放つ。しかし、低い弾道でパスとも見紛うシュートだったため、ゴール前にいたマルキーニョスがこれをトラップしてしまう。ただし、こぼれたボールにいち早く反応したのは湘南の選手ではなく、野沢拓也だった。
「シュートはあまり相手がディフェンスに来なかったのでコースを狙うだけだった」
見事にコントロールされたシュートは、ゴール右のサイドネットに突き刺さる。ゴールを守る都築龍太からは、湘南の選手がブラインドになるように意識された高度なシュートだった。

「スペースがない中でいかに崩すかが課題だった」
右サイドバックに入った新井場徹が話すように鹿島としては、引いた相手から得点を奪う難しさを、これまで嫌というほど体験してきた。それは、リーグを3連覇してきた鹿島が避けて通れない道とはいえ、どんなにチーム間に差があってもゴールを奪うのは簡単なことではない。それでも慌てずに、一瞬の隙を突いて得点を奪って見せたことは、これまでの成果と言えるだろう。

逆に、5バックを敷きながら前半9分で失点してしまった湘南にとっては苦しい試合展開となった。前半45分をなんとか1点差で終え、終盤のパワープレーに勝機を見出すしか策がなかった。試合展開は単調になってしまったものの、その思惑通り、鹿島に追加点を与えなかったことは大きな自信となったのだろう。反町監督は「非常にポジティブな敗戦だったと捉えてます」と胸を張った。
確かに、失点の危機は何度となくあった。前半37分にはファーサイドに走り込んだ遠藤康からフリーでヘディングシュートを放たれたものの、これを都築が間一髪でセーブ。後半6分にも速攻から右サイドを崩され、ゴール前に決定的なクロスを送り込まれたものの、走り込んだ遠藤のシュートを村松大輔が阻止。さらに後半26分には、小笠原のスルーパスを受けた興梠慎三が見事な反転からシュートを放つも、都築が絶妙の飛び出しでゴールを許さなかった。
しかし、攻撃面では見るべきものが少なかったのも事実。オズワルドオリヴェイラ監督がそうした姿勢を非難したのも無理はないだろう。
ただ、湘南はリーグ戦が中断していた時期に行われたヤマザキナビスコカップで3戦連続3失点し、守備の構築が急務であった。そうした事情を考えると、1失点で終えたことは今後に繋がる戦いだったのだろう。

AFCチャンピオンズリーグを逃し、国内タイトルに照準を切り替えた鹿島としては、盤石の試合運びだった。内田篤人の移籍、本山雅志の怪我など、さまざまな懸案事項がありながら、それを払拭する試合内容。まずは、好スタートを切ったと言えるだろう。

以上

2010.07.15 Reported by 田中滋
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