●スカパーJSAT株式会社 代表取締役執行役員副社長 高田真治氏：
「本日は３D生中継のご紹介ではありますが、その前にスカパーが取り組んできましたJリーグ中継についてご説明させていただきます。私共がJ1J2の全試合生中継を始めたのは2007年でございます。当時の我々にとってはチャレンジングな試みであったのですが、皆様に様々なご協力をいただいて放送しました。2008年には一部の試合をハイビジョン化しまして、2009年においてはJ1全試合をハイビジョン放送をしてきました。そして、スカパー！だけで放送される各クラブのオフィシャル番組も着実に増えておりまして、私共のJリーグ放送は着実にグレードアップしていると自負しているところであります。

2010年シーズンについて、本年は３D元年と言われています。映画、ゲームソフト、放送でも数々の取り組みがされています。そうしたなかで、テレビの受信機メーカー様も既に松下、ソニーが３Dの受信機を発売し、今後も年末に向けて続々と新しい受信機が発売されます。私共も先月の日本代表ｘオランダ代表戦を皮切りに、３Dの専門チャンネルを立ち上げまして、ワールドカップは25試合放送しました。今月のはじめには倖田來未さんの横浜スタジアムでのライブを３Dで生放送し、ワールドカップの決勝戦も３D放送しました。

今後、再開するJリーグについて、ワールドカップの日本代表の活躍で、Jリーグのスタジアムに今までにないお客様が来ていただけるのではないかと思っています。私共は7月24日の浦和ｘ広島戦を皮切りに18試合について、３D生中継をさせていただくことになりました。３D中継はこれまでの２Dの放送とかなり技術的にも絵作りの面でも違います。もちろん、３D中継は体への影響も考慮しなければならないということで、昨年の秋以来、色々と準備を重ねてきました。

そして、新しいJリーグ中継に挑戦したいと思っています。こうした取り組みが今後のJリーグの発展につながれば、私共としても大変嬉しい次第でございます。私共はオフィシャルブロードキャスティングパートナーとしてこれまでもやって参りましたけれども、今後もJリーグをはじめ、日本サッカー界の発展のために頑張って参りたいと考えています」

●社団法人 日本プロサッカーリーグ 鬼武健二チェアマン：
「昨日の日本時間の午前3時半にワールドカップのファイナルが行われました。私も目をこすりながら見ましたけれども、劇的な勝利をスペインが勝ち取りました。何といっても南アフリカのワールドカップで日本代表が大変素晴らしい活躍をしてくれました。監督・スタッフ並びに選手諸君に心から感謝をし、多くの方々にご支援していただきました。また、テレビの前で応援してくださったファン・サポーターの皆さん、サッカーはよく知らない人に一緒になって応援してもらったことに心から御礼を申し上げます。

いよいよJリーグが再開します。代表が頑張ってくれたことが素晴らしいサッカー界につながっていきます。ファン・サポーターの方、新しくサッカーをご覧になった方、また子供たちに夢を与えられたのではないかと思います。でも、Jリーグが進化・発展しないことには、近い将来も遠い将来も世界に手が届かないとも考えます。Jリーグが更にクラブチーム、選手、アンダーカテゴリーの子供たち、すべての関係者が精一杯の力を出し、魅力的なJリーグにしていかなければならないと思っています。近い将来も遠い将来も日本のサッカー界が発展するためのリーグであると感じています。

そしてこの度、３Dの技術を導入していただいて、スタジアムの興奮・熱狂を再現する技術でスカパー！様にJリーグを放送してもらうということで、素晴らしいことをまた迎えられるのではないかと思っています。我々が目指すのは、熱狂するスタジアム、多くの方に足を運んでいただくスタジアム、そのなかで選手がひたむきに激しくフェアに戦うということ、責任を持ってプレーするということ。また逆にそういうプレーが多くの方をスタジアムにひきつけるのではないだろうかと。３Dで放映してもらうことで、お茶の間の皆様の臨場感、リアリティというのがあれば、お茶の間でもスタジアムでもどっちでも楽しめるということで、大変有難い状況をつくっていただけると思います」

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