7月3日(土) Jリーグプレシーズンマッチ2010
大分 1 - 2 福岡 (18:00/大銀ド/3,692人)
得点者:17' 高松大樹(大分)、22' 永里源気(福岡)、59' 岡本英也(福岡)
☆プレビュー・試合後の両監督、選手コメント
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「ボールの奪いどころを定め、守備から攻撃に移る早さを狙いとした」(皇甫官監督)
「選手の動きをチェックした。暑いなかでどれだけ動けるかをテーマとしていた」(篠田善之監督)
試合後に両チームの監督が話したように、2週間後のリーグ戦再開に向け、これまで練習で積み重ねたことを実践できるか――。結果より内容、選手のコンディションの見極めにポイントの置かれた試合だった。
小雨が降ったり止んだりと愚図ついた天候のため、開閉式の大分銀行ドームは試合前から屋根が閉じられていた。屋内と化したピッチは無風で、気温27.8度、湿度78%と蒸し暑く、立っているだけで汗ばむ状態であった。さらに両チームとも中断期間中のトレーニングの疲労がピークに達していることもあり出足を鈍らせた。
無駄に体力を消耗しないようにと大分は、やみくもに前線からボールを追わず、ハーフライン付近から守備網を張り、ボールの奪いどころを探っていた。連係がとれずに単独でボールにプレッシャーをかける場面も多かったが、前半17分の先制点はチーム全体の意思統一によって生まれたもの。複数の選手がボールホルダーを囲い込み、こぼれ球を前田俊介がカットして、攻撃のスイッチが入った。前田が右サイドをドリブルで駆け上がり、フォローに走った井上裕大、チェ・ジョンハンとパスが周り、最後を高松大樹が流し込んだ。「狙い通りのことができた」(高松)という得点は、中断期間中に何度も繰り返し練習してきた守備から攻撃へと一連の流れで崩すパターンであった。ただ、このプレー以降は見せ場がなかったのは残念であった。
後半はGKをはじめ、チームに合流したばかりのキム・ボギョンなど試合勘を戻すために選手を次々と交代した。そのため本職のポジションでプレーできない選手もいたが、FWの前田が左の攻撃的MFやボランチでプレーする姿を見ることができたのはプレシーズンマッチならではの驚きと面白さであった。
一方の福岡は、全体のバランスを保ちながら機を見て繰り出すサイドチェンジや、DFラインの裏を狙うロングフィードでフィニッシュまでの形をつくった。シュート数6本は物足りないが、効率よく得点に結び付けた。22分の同点ゴールはPKだったが、そのPKを得たのは永里源気の個の打開によるもの。鋭いドリブル突破は健在で、好調をキープしている。59分に逆転ゴールを決めた岡本英也も、後半戦のキーマンとなりそうだ。前線で起点となり、チャンスに絡んだ。「持ち味のスピードを生かし、チームに上手くフィットしている。攻撃の中心となりつつある」と篠田監督も高く評価している。また、ケガから復帰した城後寿や田中佑昌も調子を上げており、「ポジション争いが激しくなっている」(篠田監督)。中断期間前の5連勝を飾った福岡は、勢いが衰えることなく後半戦に臨めそうだ。
以上
■大分の再開初戦はこちら
7月18日(日)J2 第18節 大分 vs 甲府(18:00KICK OFF/大銀ド)
■福岡の再開初戦はこちら
7月17日(土)J2 第18節 草津 vs 福岡(19:00KICK OFF/正田スタ)
2010.07.04 Reported by 柚野真也
J’s GOALニュース
一覧へ【Jリーグプレシーズンマッチ2010 大分 vs 福岡】レポート:収穫のあったプレマッチ。5連勝中の福岡の勢いは増し、大分は狙い通りの攻撃で復調の兆しあり。(10.07.04)
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