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【F東京:日本代表メンバー帰国報告会見】出席者コメント(10.07.02)

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本日、小平グランドにてFC東京の2010FIFAワールドカップ南アフリカ 日本代表メンバー帰国報告会見が行われました。会見に出席した村林裕 代表取締役社長、長友佑都選手、今野泰幸選手のコメントを以下にお届けします。
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■再開後のF東京試合スケジュール
7月17日(土)J1 第13節 F東京 vs 神戸(18:30KICK OFF/味スタチケット販売はこちら
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●村林裕 代表取締役社長:
「ただいまより日本代表メンバー帰国報告会見を行います。急きょの開催となりましたが、たくさんのみなさまにお集まりいただき、誠にありがとうございます。
今年FC東京が決めたスローガンに『心を一つに』というものがあります。これを決めた背景に、今年何人かの選手がW杯メンバーに選ばれるであろうと。その選ばれた選手が南アフリカにいっているときも、あるいは帰って来たその日から、みんなの心は一つだと。とくにこういう大きな大会がある年というのは、色々な影響を受けることとなりますが、それは当然として、みんなの心は一つにということを今年のスローガンとしました。まさに今日彼らが帰って来て、ここからまた心を一つにということを実現すると、そういうことを想定しての春先からの決め事でした。
そのことを二人には今私の口から改めて伝え、この報告会を一つの区切りとして、また今年のFC東京は一丸となってやっていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします」


●長友佑都選手:
「たくさんの応援ありがとうございました。現地に駆けつけてくれたみなさんや、日本で応援して下さった皆さんのおかげで、最後まであきらめず戦いぬくことが出来ました。本当に感謝しています。ありがとうございました」

●今野泰幸選手:
「無事に帰って来ました。結果は残念でしたけれど、すごく楽しい大会でした。ありがとうございました」

Q:あらためて大会を振り返ってみての感想は?
●長友佑都選手:
「北京五輪の時に、自分自身がチャレンジできなくて本当に悔しい思いをして、今大会はチャレンジしようということは自分で決めていました。個人としてはチャレンジできた大会だったと思います」
●今野泰幸選手:
「もうちょっと上まで勝ち上がりたかったという気持ちが、チームとしてあります」

Q:出発前と帰国後では周囲の反応もだいぶ変わったのではと思います。「やってやった」という思いはありますか?
●長友佑都選手:
「そういう気持ちは全くないです。ベスト4を目指して本気で取り組んできたので、その目標を達成できなかったのは悔しい思いでいっぱいです。ただ過去のことは変わらないので、これから日々また自分をどれだけ追い込んでいけるか、成長させていけるかが今後の自分の課題でもありますし、目標でもあります」
●今野泰幸選手:
「成績に関しては満足のいくものではなかったし、個人的にもあまり試合に出ていないので。そんな感じです」

Q:帰国して、昨日の夜はどのように過ごされましたか?
●長友佑都選手:
「とにかく一人になりたかったので。自分の部屋で一人で、ゆっくりしていました。ただ、時差ボケで眠れませんでした」
●今野泰幸選手:
「僕は疲れ切っていたので、すぐ寝ました」

Q:昨日の会見では今野選手がモノマネを披露されていましたが、今回はチームワークが非常に良かったといろいろなところで言われています。チームが一つになるきっかけなどはあったのでしょうか?
●長友佑都選手:
「昨日見ていただいたように、コンちゃん(今野)のああいうパフォーマンスだったり、森本(カターニャ)の歌だったりで非常に空気が和んでみんなが一つになりました。そういうのは良かったと思います」
●今野泰幸選手:
「(年齢が)上の人たちがものすごく優しいので、下の若い人たちもやりやすかっただろうし、経験ある選手がいたからこそのチームだと思います」

Q:今回の経験で学んだこと、今後に影響を与えてくれるだろうことはありますか?
●長友佑都選手:
「学んだことはたくさんありすぎて、今これというものは言えないですけれど、こういう大舞台を経験して一番強く感じたことは『自分は一人ではないな』と。いろんな人に支えられて今の自分がいるし、こういう舞台に立っているなという、その感謝の気持ちは、僕は強く感じたし、ほんとに大事なことだなと再確認できたものだったと思います」
●今野泰幸選手:
「やっぱり精神力が大事だなと思いました。精神力が強くないと、やっていけないなと思いました」

Q:世界の一流プレーヤーと戦ってみて、差を感じたか、それとも「やれる」という手ごたえを感じたか、どちらだったでしょうか?
●長友佑都選手:
「本気と本気の勝負をしてみて、僕自身は『やれるな』という自信はつきました。1対1の部分であったり、土斐崎浩一フィジカルコーチたちといっしょに、日々この小平で磨いてきた走力、スプリントの部分は、通用すると感じました」
●今野泰幸選手:
「すごい差があるなとは思わなかったけれど、学ばなくちゃいけないところはたくさんあるなとも感じました。普段TVなどで見ていてそれほど凄いと思っていなかった選手が、技術が高かったり、ボールへの寄せが早かったり、体の入れ方が上手かったりするのを生で見ると、本当は凄いんだなと思うことはありました。そういうことは生で見ないと分からないんだなと分かったし、学ばなくてと思いました」

Q:お二人は五輪等その他の国際大会にも出場経験がありますが、W杯を体験して違いを感じたことはありますか?
●長友佑都選手:
「今回、南アに行っていると、日本国内の盛り上がりがちょっと感じづらかった部分がありましたが、北京五輪を経験しているおかげで、いい緊張感でW杯の初戦から入ることができました。五輪ではふがいない試合をして、ふがいない自分がいたのですが、それは無駄ではなかったなと感じました。大舞台でも堂々とやれるメンタルが鍛えられたのかなと思います」
●今野泰幸選手:
「五輪の時は子供だったので、まだ訳も分からず試合をしていましたが、今は4年に一度のW杯だし、こんなチャンスないなと思って、緊張感を持ってプレーしていました。重圧やプレッシャーもものすごく感じたし、本当に緊張感のある大会でした」

Q:日本国中がたくさんの応援を送っていたと思いますが、特にご出身の愛媛、宮城のみなさんへ向けてひとこと。
●長友佑都選手:
「愛媛のみなさん、応援ありがとうございます。本当に愛媛のいろんな人に支えられ、育てられて今の自分がいるんで、感謝の気持ちでいっぱいです。これからもこの経験を活かしてもっともっと成長していきたいと思うので、ぜひ応援よろしくお願いします」
●今野泰幸選手:
「出身の宮城県はすごく大好きな街だし、もっと宮城をアピールしたかったのに、少ししか試合に出られなかったし申し訳ないなという気持ちと、やっぱり応援して下さった方がたくさんいると思うので、すごく感謝しています。ありがとうございます」

Q:長友選手へ。出場された4試合にそれぞれに違うプレッシャーがあったと思いますが、どういう風に毎試合にぶつかっていたのでしょうか?
●長友佑都選手:
「いろいろな重圧だったりプレッシャーはありましたが、北京五輪の後すごく後悔した自分がいたので、今回は己に打ち勝って、チャレンジをしようと決めていた大会だったので。こういう舞台に立てるのも限られた人間だけですし、楽しんでやろう、あとは恩返しをしようという気持ちでやれて、プレッシャーに逆にいい緊張感に持って行けて、それが体を動かしてくれたかなと思います」

Q:今野選手へ。ケガをされた中で色々な思いもあったと思いますが、それをどのように克服してピッチにたつことができたのでしょうか?
●今野泰幸選手:
「ケガをした時には本当に絶望して、『この大会から去らなくちゃいけないのかな』と思うところまで行きました。でもメディカルの人たちの諦めない気持ちと懸命に治療してくれる姿、それと万全じゃない自分を最後までメンバーに入れてくれた岡田さんにも感謝したいし、そういう人たちのためにも自分は頑張らなくちゃいけないという気持ちで一生懸命リハビリ、練習をやって来ました。その人たちのためにも思いっきり頑張って、少しだけだったけれど試合に出ることができて、すごく嬉しかったし、その人たちには感謝したいと思います」

Q:南アに実際に行ってみて、良かったところ、悪かったところを教えてください。
●長友佑都選手:
「僕はアフリカの血が混ざっているのどうかよく分からないですけれど、すごく居心地が良くて(笑)、悪かったところが見当たらないくらい、最高な国だったと思っています」
●今野泰幸選手:
「合宿地の宿泊所が、そこがすごく居心地も良くて、そこのみなさんも良い人たちだったし、遠征して試合をやってそこに帰ると、マイホームのような感じがして、ちょっとほっとするような場所でしたし、悪いところはそんなに無かったと思います」

Q:今まで海外で訪問されたところで、今回の南アをランキングすると何位ぐらいでしょう?
●長友佑都選手:
「ぼくはナンバーワンですね(力強く)。オンリーワンです」
●今野泰幸選手:
「そうですね…旅行でまた行きたいなとは思わないですけれど(笑)。でも僕はすごく好きな場所だったし…。10位以内には入っています」

Q:4年後のブラジル大会へ向け、今思っていることがあれば。
●長友佑都選手:
「正直、今は4年後のことは全く考えられません。とにかく今が大事ですし、これからの日々の努力次第で自分の未来は変わって行くと思うので、4年後のことは言えないです。でも、今回こういう経験をさせてもらって、またあの舞台に立ちたい、また、今度こそベスト4を目指してやるという気持ちが、また強くなりました」
●今野泰幸選手:
「代表と言うのはすごく重圧も掛かってくるし、大変なことですけれど、人間としても自分を成長させてくれる場所だと思うし、サッカーをやっている以上目指さなくてはならない場所だと思うので、頑張りたいと思います」

Q:大会中、試合に出ている選手、出ていない選手の差というのは。
●長友佑都選手:
「僕は意識の違いはなかったと思います。出ていない選手も練習から一生懸命取り組んで、本当にいいチームだったと思います」
●今野泰幸選手:
「緊張感のある練習もできていたし、紅白戦でもお互い負けない気持ちを出して、激しいプレーもたくさんありました。練習が終わればみんな仲がいいので、すごくリラックスした雰囲気もつくれて、そのオンとオフができたのが良かったと思います」

Q:今野選手は昨日モノマネ(CMで闘莉王選手/名古屋が見せる『集まれ〜っ』のセリフマネ)を見せていましたが、他にもレパートリーが?
●今野泰幸選手:
「他にもたくさんありますけれど、ここではできないです(笑)」


―以下、個別の質疑応答―


●長友佑都選手:
Q:W杯に出場して、「これが世界か」と感じたことはありますか?
「なんでしょうね。あれじゃないですか、ブブゼラ。本当にうるさかったので。選手同士でコミュニケーションを取る時が大変でした。自分はサイドなので、岡田さんの指示を聞いてみんなに伝えなきゃいけないんですけれど。向こうのサイドの松井さん(グルノーブル)だったりに伝えるときが…。タイミングを見て行ったりしなきゃいけないんで。行ける隙がある時に、ダッシュで行ったりしていました。それで闘莉王さんに『早く戻れ!』って怒られたりしていました」

Q: 現地入りして以降、チームが一つにまとまって行ったように見受けられましたが?
「その通りだと思います。日本にいた時、負けが続いていたと時は辛いこと、苦しいこともたくさんあったけれど、目標に向かってみんなブレずにやっていた。ブレる選手が一人もいなかったから、一つになれたんじゃないかと思います」

Q:パラグアイ戦後はかなり涙を流されていたようですが?
「悔しさもありましたが、このチームでやるのが最後という寂しさが大きかったです。みんな仲が良くて、一つになっていたので」

Q:4年後のブラジル大会に向けては?
「日々これからも自分を追い込んでトレーニングしていかなきゃいけないと思います。自分を追い込んでやって行くことが、いつか誰かのためになると思ってこれまでもやって来たので、これからもしっかり頑張っていきたいです」

Q:今、何をしたいですか?
「今…、温泉旅行に行きたいかな。ゆっくりしたいです」


●今野泰幸選手:
Q:帰国して初めての夜は、何か夢を見られましたか?
「昨日は見ていないです。南アでは毎晩見ていましたが」

Q:デンマーク戦の遠藤選手(G大阪)の得点を夢で予言していたということで話題になっていますが?
「普段は夢を見ても全部忘れてしまうタイプなんですが。夢の中で1−0で勝っていて2点目をヤット(遠藤)さんが取ったんです。朝、その夢を覚えていてヤットさんと本田(CSKAモスクワ)に話をして。本田に『1点目は誰なん?』って聞かれたんですけれど、それは分からないんです。
(夢の中でも遠藤選手はFKで得点を?)FKは違う人が蹴っていて、なぜかヤットさんが中にいて。中でゴールしたんです。
実際に決めた時は自分もびっくりして。ヤットさんがベンチに来てくれたんで、必死に『ヤットさん言ったでしょ!言ったでしょ!俺のおかげでしょ!』って言ったんですけれど、全然自分の顔を見てくれなくて(笑)。その時は興奮していて、試合後に気づいてくれたみたいです」

Q:昨日は岡田監督からムチャ振りを受けていたようですが…
「ああいう時いつも岡田監督は『コンちゃんに振るから』って言うんですけれど、あの状況ではさすがに無いと思っていたので…振られた時は頭が真っ白になりました。
(なぜ闘莉王選手のモノマネを?)このメンバーの間では鉄板の…けっこう爆笑を取れていたネタだったので。これなら間違いないと思ってやったのですが、思ったより反応が薄くてちょっと悲しかったです。
(ここでぜひという訳には…?)ここでは難しいですね。カンベンしてください」

Q:大会中も松井選手などからムチャ振りをたくさん受けていたそうですが?
「松井さんですよ。ムチャ振りが一番ひどいのは。
誰かの誕生日でケーキが出てきたときなんかに『コンちゃんなんかやれ!』ってデカイ声で言うんですよ。ここで照れて何もやらないよりは、やった方がいいと思って、振られたらやることにしていました。
(どんなことを?)やるのはだいたい闘莉王さんです」

以上
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