元選手のスタジアムDJ就任や大人のサッカー教室の開講など、熊本で取り組んでいる様々な試みについて、ここまでいくつか紹介してきましたが、今月12日に行なわれた徳島戦でも、そうした取組みの1つが形となりました。熊本商業高校の生徒さんたちによるオリジナル野菜スイーツの販売、『熊商ブース』の登場がそれ。参加したのは熊本商業高校の商業科と情報処理科の生徒39人。「課題研究」というカリキュラムの一貫で、12節の愛媛戦以降、約1か月に渡ってスタジアムグルメのお店数軒で販売実習を行ない、この日の出店となりました。
「昨年はお弁当、そして今年は野菜とスイーツをテーマに、“地産池消”を通じて地域経済の活性化に貢献する、というのが授業の狙い。IT化による販売支援の方策や、消費者ニーズの調査、情報発信を学ぶ過程でクラブとのつながりができ、今回の出店が実現しました」と亀谷智英先生。
その間、スタジアムグルメに出店している業者さんなどを講師として学校に招き、商品開発に取り組んできたそうです。ただ、屋外という販売環境やアイデア考案から商品化までの時間の短さ、さらには季節的に手に入る食材が限られていることなど、様々な制約の中での商品開発は、まさしくサッカーと同じで予測不可能なことの連続。それでも、業者さんやメーカーさんの協力もあり、トラブルへの対応も含めたプロセスを経験できたことは、生徒さんにとっても貴重な経験になったと亀谷先生は言います。
そして迎えた当日、事前に告知されていたこともあり、販売開始前からブース前には人だかりが。実際、県産トマトを使ったゼリーや、野菜とフルーツなど3種類の味わいを用意したクレープ、大津町産の高菜を使ったスティックパイなど、独自性のあるアイデアとユニークなネーミングも好評で、商品も完売と大盛況だった様子。準備から慌ただしく動いていた生徒さんたちでしたが、お客さんたちの反応に少なからず手応えも掴んだことでしょう。聞くところによれば、ビジネスモデルを発表するコンテストにもこの経験を生かし、熊本県代表の座を勝ち取るという目標もあるそう。
さて、J2は中断期間ですが、この間もクラブではサポーターや地域との絆をより深めるべく、いろんな試みに取り組んでいます。こうした地道な活動の1つひとつがすぐに花開くわけではないにしても、次々と新たなことをやってみるという姿勢は、歴史の浅いクラブだからこその武器、とも言えるかもしれません。
以上
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2010.06.28 Reported by 井芹貴志
J’s GOALニュース
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(C)井芹貴志
徳島戦当日、ブースの出店準備を行なう熊本商業高校の生徒さんたち
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(C)井芹貴志
お客さんはもちろん、メディアの取材も殺到(笑)。快く対応してくれた他、PRも熱心に取り組み、みごと完売!
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