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【J2日記】横浜FC:7月から練習場が移転。過去にお世話になった全ての練習場に感謝しつつ、クラブの次へのステップアップにしたい。(10.06.23)

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横浜FC LEOCトレーニングセンターの入り口。

横浜FC LEOCトレーニングセンターの看板

トレーニングを行う選手達。元々が野球用のグラウンドだったため、扇形をしている。そのため、サッカーコートは1面しかとることができない。

J2のクラブは、練習場の確保に苦労しているケースが少なくありません。もともと、主たる経営母体を持たなかった横浜FCは、過去において練習場の確保に苦労したクラブの1つでした。横浜市でサッカーの練習ができる施設を一般の利用者と同じ条件で申し込みを行い、いろんな練習場を転々としながら利用するということが当たり前でした。J2で優勝した2006年のシーズンでさえ、固定した練習場はなく、しんよこフットボールパーク(日産スタジアムに隣接するフルサイズの人工芝コート)を使うことが多かったことを憶えています。

その横浜FCが、初めて固定の練習場を持つことができるようになったのが、2007年シーズンから。その練習場が、現在使っている東戸塚にある横浜FC LEOCトレーニングセンターです。もともとは大洋ホエールズの2軍のスタジアム兼練習場として作られたこの施設は、1994年から横浜フリューゲルスがサッカーの練習場として使い始め、1999年からは横浜F・マリノスが引き続いて練習場として使っていました。そして、横浜F・マリノスが現在のマリノスタウンに移る際に、この施設を横浜FCが使うようになりました。J1のクラブが継続的に使っている施設だけあって、食堂を完備した立派なクラブハウスもあります。岸野靖之監督は常々、この施設の素晴らしさに感謝の言葉を述べています。全体練習の後に、長時間のミニゲームを毎日自らプレーしている岸野監督は、そのありがたみを一番感じている1人でしょう。

ただ、この施設は借り物の施設で、賃貸料も安くありません。また、ユースの活動も考えると、もう1面コートがあったほうがいいのも確かです。その状況を解決する試みとして今回の移転となりました。移転先は、横浜市の浄水場の施設の一部を長期に賃貸することになります。天然芝と人工芝のコートがあり、ナイター照明もできます。そして、市の施設の賃貸であるため、より賃貸料を抑えられます。長期的に、チームの運営の安定化に寄与することは確かだと思います。しかし、横浜FCの歴史は、過去に利用した全ての練習場の歴史でもあります。それらの練習場に感謝の意を表するためにも、今回の練習場の移転によって、新たなステップアップを期することが重要になることは間違いありません。その意味で、新たな練習場で繰り広げられるであろう、岸野流の厳しい練習が、今から楽しみです。新しい練習場のオープンについては、また改めて報告します。

以上

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2010.06.23 Reported by 松尾真一郎
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