6月9日（水） 2010 ヤマザキナビスコカップ
磐田 5 - 0 山形　（19:00／ヤマハ／6,168人）
得点者：15' イグノ（磐田）、29' 金沢浄（磐田）、41' ジウシーニョ（磐田）、45'+3 ジウシーニョ（磐田）、89' イガンジン（磐田）
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●柳下正明監督（磐田）：

「まずは、次のステージに進むことができたのは、非常に良かったと思う。ゲームに関しては、非常に高い集中力を持ってゲームに入れたことが、こういう結果につながったと思う。得点してからは落ち着きもあったし、ゲームコントロールをすることができていたので、安心してゲームを見ることができた。前半は4-0という状況を考えると、後半に入って集中力を欠く選手が何人か出て、失点をするということがよくあるが、そういうこともなく、危ない場面はあったが、失点ゼロでゲームを終えたことは非常に良かったと思う。
これでしばらく休みに入って、これからリーグに向かうが、本当に良いゲームをして終えたということは、リーグ戦にもヤマザキナビスコカップに向けても良かったと思っている」

Q:立ち上がりは、相手が前からプレスをかけてきてボールを失う場面もありましたが、あの先制点は大きかったですか？
「そうですね。（山形は）おそらくもっと前から来るんじゃないかなと。人にはめてきて、相手のセンターバックとこっちの2トップが2対2の状況になるだろうということで、サイドバックの背後のスペースを突こうということはトレーニングでもやっていた。それでやっているうちに（相手の）不安定なところが見えたし、選手たちも共通理解を持ってしっかりやってくれていた。こういうスリッピーな状況になると、ああいうミスも出てくるのかなと。我々にもあったので。そのあたりはお互いにカバーしあって、ミスをひとつのミスで終えることができたんじゃないかと」

Q:イ・グノ選手の先発起用を決断したタイミングはいつでしたか？
「エスパルスのゲームで25分出て、その翌日は少し冗談を言ったり明るさが戻ってきた。プレー自体もそれほど極端には落ちていなかったので、その時点で次にいこうということは考えていた」

Q:今日のゴールがあって、今後彼にはどんな期待をしていますか？
「ゴールをした後も、自分のところにこぼれてきたボールをすかさずシュートにいって枠に行っているし、ミスや簡単にボールを失うことはあるが、非常に意欲的にゴールに向かっていたプレーというのは、完全には吹っ切ることができないと思うが、少し精神的には楽になっていくんじゃないかなと思う。こればっかりは（代表落選を）経験した人でないとわからないところなので、完全に戻るには少し時間がかかるとは思う」

Q:これで中断に入るわけですが、今季これまでの戦いの評価と、中断後に向けてさらに強化したいところは？
「勝ち負けはあるが、ゲームの内容としては、昨年のような不安定さというのはなくなってきているんじゃないかなと。それがいちばんやっていて感じている。先日のエスパルスはやられたが、比較的上位のチーム、強いと言われているチームに対して、非常にメンタリティを強くしてゲームに臨んで、良い結果を出しているということ。これは、選手たちに非常に自信になっているんじゃないかなと。中断明けにまたエスパルスと一発目にあるので、そこはリベンジではないけど良い結果を出したいというのは、選手たちも思っていると思う。安定したゲームがやれるようになったというところが、一番成長しているのではないかと思う」

Q:ああいう形で先制点が入って楽になった部分はあったと思いますが、あれがなかったとしても、徐々に流れを自分たちのほうに持ってこれるだろうという手応えは、見ていて感じましたか。
「そうですね。向こうは田代に入れてくるボールがあって、石川なんかは非常に早いタイミングで入れてきて、そこで蹴ったこぼれ球を、うちの（上田）康太あるいは那須といった中盤の選手が拾っている状況を見ていて、そんなに恐くはないかなと。その後も、いつもだと最終ラインから縦に縦に急いでということになるが、横のボールを使ったりしているのを見て、少し落ち着きはあるかなという感じはした。
先ほども言ったように、山形はもっとうちのセンターバックに対して（プレスに）来ると予想していたが、意外と持たせてくれていたので、それで最終ラインも落ち着いてボールを動かすことができたと思う」

以上