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【ヤマザキナビスコカップ F東京 vs 京都】レポート:京都の快走を止めた。キムヨングンのプロ初ゴールが連覇の道を切り開く(10.06.07)

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6月6日(日) 2010 ヤマザキナビスコカップ
F東京 1 - 0 京都 (15:00/味スタ/17,014人)
得点者:53' キムヨングン(F東京)
ヤマザキナビスコカップ特集ページ | 皆の投稿で作るスタジアム情報
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F東京が、京都の快走を止め、ヤマザキナビスコカップ予選リーグAグループは混戦となった。F東京が、味の素スタジアムでグループ首位の京都と対戦し、1−0で勝利した。これで9日の最終節まで5チームに突破の可能性が残った。F東京はグループ2位に浮上し、自力での予選リーグ突破も出てきた。京都は首位をキープしたものの、最終節にゲームがなく、吉報を待たなければいけない。

「FC東京は慎重だった」
試合後、加藤久監督は試合を振り返り、そう話した。F東京が、予選リーグを突破するためには勝利が絶対条件だった。京都は、攻めに人数を割いてくる相手を堅守で受けてカウンター攻撃でゴールを陥れる算段だったはずだ。そのプランが狂った。
F東京は「90分間での勝利」(城福浩監督)にこだわったからだ。しっかりとマイボールを保持しながらゴールへと迫る。かといって守備のバランスは崩さず、確率の低いロングボールも避けた。丁寧にパスを繋ぎ、ボールの奪われ方にも細心の注意を払った。0−0で推移すれば、勝負どころでベンチに座る平山相太を投入し、パワープレーへとシフトするプランも用意していた。

京都にとっては、誤算だった。前線に人数をかけてくれば、必ず後方にはスペースが空く。そこに柳沢敦を走らせ、中盤と最終ラインが間延びすれば、ドゥトラやディエゴが良い形でボールを持てると読んでいたからだろう。その形がなかなか作れないまま、時間だけが過ぎていった。
ゲームプランどおりに試合は進むものの、得点は生まれず、パワープレーも覚悟し始めた時間だった。二十歳の左足が、F東京のナビスコ連覇に立ちはだかる最大の壁を打ち破った。キムヨングンが、城福体制となって一度も白星を挙げることができていなかった京都ゴールをこじ開けた。ヨングンは53分、ゴールまで約30メートルの距離を残し、セットされたボールの前に立つ。少し長めに取った助走から、ボールに軸足を合わせ、左足を振り上げた。しなる足がボールを捕らえると、勢いよくゴールに向かってボールが加速する。一度は、ポストに弾かれたが、GKに当たりゴールネットへと飛び込んだ。自らのプロ初ゴールを見届けると、ベンチから自らを指差す指揮官の下へと駆けていった。

F東京は、先制点を奪ったことでリスクを回避し、そのままの形でゲームを推移させていく。危なげないゲーム運びで90分間を過ごした。京都も攻撃のカードを切って同点ゴールを狙ったが、守備のブロックを崩さないF東京を最後まで崩すことはできなかった。京都は前線の3選手の個人技を防がれると、次の策を立てることができなかった。「そこが課題」と角田誠は話す。受け身のサッカーから攻撃的なシフトが今後の課題となってくる。現在のシステムのままでも、中央に時間を作ることができていた。そこから上手くサイドの選手を高いポジションに押し出して、中央と、サイドを上手く併用したかったが、サイドでは数的優位を作ったF東京に分があった。スコアは動かず、1−0のまま、試合終了の笛が鳴った。

「それぞれの役割を全うしてくれた」と、城福監督。守備のブロックを崩さなかっただけでなく、選手それぞれが新たな役割にトライしていた。ダブルボランチの徳永悠平と、梶山陽平の関係は見るべきところだった。今節は、徳永が最終ラインの前に残り、梶山の自由度が増していた。梶山が前線に顔を出す回数が増え、ゴール前や京都の最終ラインと中盤にできたグレーゾーンに何度も侵入していた。梶山の豊富なアイディアや、得点力を生かす新たな関係性も、次節セレッソ大阪(6/9@長居)での布石になるかもしれない。

以上

2010.06.07 Reported by 馬場康平
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