6月6日(日) 2010 ヤマザキナビスコカップ
F東京 1 - 0 京都 (15:00/味スタ/17,014人)
得点者:53' キムヨングン(F東京)
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●加藤久監督(京都):
「今日のゲームは、引き分けでもトーナメント進出が決まる試合でした。ただ、ゲームに入る前から引き分けでもいいと、選手にいってしまうと、当然、守備の意識が強くなりすぎてしまう。そういう気持ちが起こると、アグレッシヴさを失ってしまうと思っていました。勝点を14ポイントまで伸ばして予選リーグを終えようと、伝えていました。
向こうは当然、ガンガン出てくる状況でしたが、意外と慎重にゲームを進めた印象を持っています。もっと前からプレッシャーを来ることを予想していましたが、リトリートしてきた。うちのカウンターアタックに対してかなり慎重に守備を固めていた印象があります。我々もペナルティエリアに簡単にボールを入れさせないことを意識していました。ボールを持たれてもいいから最後のところでペナに入れさせない、シュートを打たせないという指示を出していました。それは、前半、ある程度は出来ていたと思います。多少、何度か引きすぎた場面もありましたが、それ以外はしっかり潰せていた。チーム全体でボールを動かすことも含めて、悪い出来ではなかったと思います。ただ、FC東京の特に守備に入ったときの集中力の高さは、素晴らしかったと思います。後半のFKの場面は、ボールの出所がブラインドになっていた。GKの背中に当たって入ったという意味ではアンラッキーな部分もあったが、あのシュート自体も素晴らしいシュートでした。今日の試合全体を振り返ってみて、選手は気持ちを表現してくれた。勝点が取れなかったことは残念ですが、ゲーム全体としては悪い印象はもっていません。我々は、今日のゲームで予選リーグを戦い終えましたが、後は待つしかないという状況なので(良い結果を)待っていたいと思います」
Q:3バックシステムは2種類ありますが、どちらかというと5バックの形になっていました。守備的な形は、引き分けに持ち込むためでしょうか?
「今日のゲームに準備したわけではなく、C大阪戦からああいう形を取っています。その前のリーグの失点という形もあったので、流れを変えなければいけないという部分がありました。選手の適正を考えて、トレーニングの中では3−4−3という形をやっていました。だから今日突然やったわけではなく、セレッソ戦からずっとやり続けています。もっといえば、F・マリノス戦の後半からそういう形をやり続けている。F・マリノス戦では同点に追いつくこともできています。それが、選手には守備的だという印象は持っていないと思います。それよりも、奪って速く攻めるということを意識していたと思っています。新潟戦では4ゴールを奪っていますし、ゴールチャンスを多く作ることもできています。今日の布陣は、相手が勝たなければいけない状況なので、こちらから焦ってブロックを崩して前からプレスに行く必要はなかった。今日の天候を考えても、誰か一人でボールを追いかけるDFではなく、しっかりとブロックを作った中でみんなが動く距離を同じにしてボールを奪おうとしていました。奪って前に出て行こうという狙いがありました。ただ、今日は左サイドの中村太亮はかなり前線へと出て行くことができましたが、右サイドの(渡邉)大剛は出て行けてなかった。羽生が大剛がケアをしていた。石川のサイドはフリーでボールを受けることができていたが、大剛のスペースは消されていたと思います。いずれにしても、こちらは慌てて出て行く必要はない。チャンスをモノにすることで、向こうの焦りを引き出したかった。試合の流れを持ち込めればよかった。3バックにしたから、守るというわけではないし、選手もそう思っていなかったと思います。今までと戦い方も変わっていないと思います。4点取った新潟戦とも変わっていません。新潟は今日のチームほど用心深くはなかった思います」
Q:鈴木慎吾を投入して押し込みたかったと思いますが、攻め切れなかった要因は?
「今日は、やはり前線の運動量が足りなかったと思います。慎吾を左サイドに入れたが、そこまで時間も残っていなかった。彼の一発を期待していた。FKを直接決める能力はチームの中で一番高い。それを使えればと思っていました。純粋なセンターフォワードという意味では宮吉を投入しましたが、真ん中で起点になろうとすると、ハイボールを放り込む状況が増えてしまうので、右サイドに開かせてそこから崩すことを狙いました。そこから中に入るようにも指示していました。FKで慎吾がゴールに向かっていったシーンと、後は宮吉がペナの中でターンしてシュートを打ったが、今日はFC東京のほうが単純に運動量で我々を上回った。その差が、押し込む回数に表れたと思います」
以上
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