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【国際親善試合 日本 vs コートジボワール】プレビュー:イングランド戦でつかんだ守備の手応えがコートジボワールに通用するのか。また、課題である攻撃で良さを見せて欲しい。(10.06.04)

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6月4日(金)国際親善試合 日本 vs コートジボワール(19:20KICK OFF/シオン)
試合速報SAMURAI BLUE PARK徹底紹介
※この試合はTBS系列にて全国生中継!
※当試合後に実施される練習試合については、J's GOAL試合速報は実施しませんので、ご了承ください。
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ペース配分の問題はさておき、先日のイングランド戦はバランスのとれた戦いが出来ていた。そのため、日本代表(SAMURAI BLUE)の基本フォーメーションとして1ボランチ(3ボランチの1アンカー方式)を採用すべきとの声が高まっている(イングランド戦でフル出場した阿部勇樹(浦和)、もしくは彼の役割の選手を最終ラインの一列前に置く方式)。そうした声に対して岡田監督は6月1日の練習後に「(イングランドのように)2トップの場合は(アンカーを)1枚置いた方がいいかな、ということです」と述べ、相手のフォーメーションに合わせ布陣を変動させるとの考えを改めて表明している。

2トップだったとはいえ、ルーニーが中盤に降りてきてゲームメイクに関わるスタイルのイングランドがオランダを視野に入れたものであるとすれば、4-3-3の布陣が予想されるコートジボワールを相手にしたこの試合は、同じく4-3-3で来るであろうカメルーンとの戦いに向けた重要なテストの場となる。そしてそれは岡田監督の「(コートジボワールは)すごくいいチームなので、カメルーン戦のシミュレーションにもなる」との言葉からも明らかである。

岡田監督は6月1日の話の中で、岡田監督にとってのフォーメーションとは究極的には「二人のボランチを置くのか、一人のボランチを置くのかの違い」であり、と同時に「前(の並び)はあまり意識してない」としている。そうした中、このコートジボワール戦に関して岡田監督自身がボランチを2枚でスタートさせる可能性について言及しており遠藤保仁(G大阪)、長谷部誠(VfLヴォルフスブルク/ドイツ)のダブルボランチで試合をスタートさせるものと予想されている。

もし仮に日本代表が2ボランチの布陣を採用した場合、おそらくはボランチの選手の守備面での運動量は多少軽減されることになるはずである。というのもイングランド戦を振り返った長谷部がボランチとしての運動量について「相手のボランチに行って後ろに(自分の背後にボールが)入ったらサンドしに行った。最初に高い位置にいて守備に戻ってまた出ていかなければならないから、そういった意味で走る距離は長くなった」と話し、体力的に厳しい状況にあったと振り返っている。ということは、2ボランチの布陣が予想されるこの試合では、ファーストポジションが低めになるボランチの選手は、守備に走り回る役割が多少軽減されることとなり、体力的な余裕が出てくるものと思われるのである。だからこそ先発のボランチの選手には、トップの選手をフォローするフリーランニングを見せて欲しいと思っている。

というのも、先日のイングランド戦で出た課題として、後半の戦い方が上げられるからである。イングランド戦では、1点をリードした後半に勝ちたい気持ちが先行したことで思うように前に出ていけず、守勢に回る時間が長くなっていた。そしてその責任の一端を岡崎慎司(清水)が自ら背負う形となっていた。岡崎本人は、パスそのものが出てこなかったという状況について「難しかったのではないのか」と水を向けられると「ボールが来ないというのはありますが、来たときに自分がしっかり耐えないといけないかなと思います」と自身のポストプレーの質について言及。責任を人に押し付ける事を潔しとしなかった。ただ、前線でボールを保持し続けるというタスクが岡崎一人の問題ではないことはチームメイトも理解しており、例えば遠藤は「(イングランド戦は)ぼくとハセ(長谷部)がもう少し岡崎に近い位置でプレーできればそれだけ時間が稼げるというのはある。体格差があるのでひとりでキープという事は難しい」と岡崎をフォローし、前線の選手へのサポートはチーム全体で解決すべき問題であるとの認識を口にしていた。

そしてそれは「前に出ていけなかった」との岡田監督の認識とも合致している。岡田監督はイングランド戦が「マイボールになっても出ていかず、すぐに敵に渡してまたディフェンスという繰り返し」になっており、それによって運動量が落ちたとの考えを明らかにしている。イングランド戦の後半については、スタミナ切れによる運動量の低下という認識が広まっているが、岡田監督は、マイボールを失いすぎた事が遠因であるとの認識を示しており、もう少し攻撃に出るべきだとの考えをもっているようである。

岡崎に限らず、前線で日本の選手が体を張ったとしても、さすがにイングランドの守備陣が相手になると個の力だけでボールをキープするのは難しい。だからこそ、勇気を持って前に出てフォローする必要があった。そしてボランチの選手の守備における運動量が軽減される可能性のあるこの試合では、前線の選手を孤立させないような2列目以降の選手のフォローに注目してみたいと思っている。

ちなみに岡田監督はこの試合のポイントとして「まずはしっかりプレッシャーをかけられるかどうか」という点をあげている。それによって高い位置でボールを奪えればショートカウンターという形になるはず。また、遅攻の場面では「つないで行ってディフェンスラインの裏を取れるのかどうか」という点も見たいと話している。またこのコートジボワール戦に臨む長谷部は「前の試合で守備がある程度、方向性というか手応えはつかめているので次は攻撃で手応えを掴みたい」と話し、だからこそ「攻撃に個人的に絡みたい」と述べていた。

イングランド戦は1点をリードしていたという事情もあり、少々守りの意識が強くなってしまっていた。だからこそ、この試合ではある程度の手応えをつかんだ守備をベースに、思い切った攻撃を見せてもらいたいと思っている。

コートジボワールは、ドログバという今大会屈指のストライカーを擁す強豪チームだが、ある程度の形を作れている守備をベースにまずは安定した試合運びを見せて欲しいと思っている。そしてその上で、攻撃面での手応えをつかんで欲しいと思っている。

ちなみにこの試合は両チームの話し合いの結果、90分の通常の試合後に45分の練習試合を組むこととなった。岡田監督はサポートメンバーを含めた全員の起用を明言しており、本大会に向け出場機会の少ない選手のための調整の場としての役割も期待される試合となりそうである。

以上

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【SAMURAI BLUE(日本代表)試合予定】
■国際親善試合
2010年6月4日(金)19:20(日本時間)/スイス・シオン
SAMURAI BLUE(日本代表) 対 コートジボワール代表
※この試合はTBS系列にて全国生中継!

■2010FIFAワールドカップ南アフリカ グループE
2010年6月14日(月)23:00(日本時間)/ブルームフォンテーン
SAMURAI BLUE(日本代表) vs カメルーン代表
※この試合はNHK総合テレビにて全国生中継!

2010年6月19日(土)20:30(日本時間)/ダーバン
SAMURAI BLUE(日本代表) vs オランダ代表
※この試合はテレビ朝日系列にて全国生中継!

2010年6月24日(木)27:30(日本時間)/ルステンブルグ
SAMURAI BLUE(日本代表) vs デンマーク代表
※この試合は日本テレビ系列にて全国生中継!

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2010.06.03 Reported by 江藤高志
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