5月29日(土) 2010 J2リーグ戦 第15節
愛媛 1 - 2 甲府 (19:04/ニンスタ/10,630人)
得点者:17' 杉浦恭平(愛媛)、33' ハーフナーマイク(甲府)、90'+2 ハーフナーマイク(甲府)
スカパー!再放送 Ch186 5/31(月)前07:30〜
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甲府の不敗記録を止められるのではないか、と期待が膨らんだ前半17分。コーナーキックのチャンスにMF杉浦恭平が思い切りよく飛び込み、愛媛に先制点がもたらされた。昨季、愛媛がニンジニアスタジアムで甲府を下した(第12節・5月2日)のがほぼ1年前のこと。その再現に期待を膨らませた愛媛のサポーターも多かったはずだ。しかし、現実は残酷。ニンジニアスタジアムを埋めた今季最多・10,630人の観客の興奮をよそに、タイムアップ直前にハーフナーマイクが逆転弾を愛媛のゴールネットに叩き込んだ。
「上位相手にこれだけやれた」、「負けたけど手ごたえはつかめた」と愛媛の選手たちが試合後に口にした内容だったからこそ、勝点3が欲しかった。立ち上がりから、甲府最終ラインの背後を狙っていた愛媛。先制点が生まれたのも、杉浦のパスに抜け出したFW内田健太が粘り強く競ってつかんだコーナーキックからだった。さらに、今季継続して取り組んできたポゼッションからの攻撃でもチャンスを演出。前半38分、FWパウリーニョに左サイドを突破されたピンチから脱した後のこと。自陣で最終ラインからしっかりとボールを動かし、そしてピッチを広く使って甲府を揺さぶり、隙を見つけて縦へとスピードアップ。ビルドアップからつないだ20本目のパス、DF関根永悟のクロスはペナルティエリア内でフリーの杉浦に渡ったが、そこまでの流れは見事だった。
後半に関しては甲府がアンカーを保坂一成と藤田健の2枚に増やし、逆に愛媛のトップ下に入っていた持留新作がやや後ろに吸収される状況が増えたため、愛媛が甲府の最終ラインを崩し切るまでには至らなかった。ただ、それでも前節の大分戦で2点目をアシストしたMF大山俊輔が投入されると、後半44分にビッグチャンスが。コーナーキックが一度は跳ね返されたものの、内田が右サイドの大山へつなぐと直後のクロスにスタジアムが沸いた。フリーで飛び込んだDF高杉亮太が見せた渾身のダイビングヘッドはわずかに枠からそれ、冒頭のタイムアップへと収束していったのだった。
「経験不足」や「決定力不足」を愛媛サイドは敗因に挙げたが、一方で甲府は勝負強さに加えて不敗記録を続ける勢いも見せた。どちらに転ぶか分からない難しい試合展開の中でも、結果的にセットプレーからキッチリと2得点と勝点3を奪った。決めるべき人が決め、ハーフナーマイクが決めると負けない不敗神話は26試合に伸びた。さらに決勝点が決まった後、甲府のベンチ前ではピッチに立っていた選手と控えの選手、スタッフ全員が一緒になって喜びを爆発させた。この一体感もチームを前進させる推進力。中断期間まで残り2節となったが、この甲府を北九州(6/6第16節@本城)と千葉(6/12第17節@小瀬)は止められるか。この対戦はJ2注目のカードとなりそうだ。
そして愛媛。この結果を受けて勝ち星は5勝4分5敗の五分に逆戻り。中断期間前のホーム最終戦を白星で飾ることはできなかった。そして昨季を思い返せば、第1クールは同じように五分の成績で乗り切っていた。同じような道筋をたどる今季も、ここから勝ち切れるチームになれるかが勝負どころになってくる。チームがひとまわり大きく成長するためにも、次節の千葉戦(6/6@フクアリ)、札幌戦(6/13@函館)では内容以上に結果を追求したい。
以上
2010.05.30 Reported by 近藤義博
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