5月29日(土) 2010 ヤマザキナビスコカップ
横浜FM 3 - 0 湘南 (15:00/ニッパ球/8,777人)
得点者:13' 兵藤慎剛(横浜FM)、40' 金井貢史(横浜FM)、90'+2 渡邉千真(横浜FM)
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両監督のハーフタイムコメントが、前半の内容を物語っていた。
「ちゃぶるチャンス」(横浜F・マリノス木村和司監督)
「ビビらずやれ」(湘南ベルマーレ反町康治監督)
横浜FMはキックオフ直後から攻めまくる。その起点となったのは、両サイドハーフの兵藤慎剛と今季初先発の齋藤学。ボールポゼッションで湘南を圧倒したため、2人が高い位置に張ることができ、兵藤は球離れの速いパス、齋藤はドリブルという各々の長所を生かす。2人を軸に右DFの金井貢史、左DFの田中裕介も躊躇なく、オーバーラップを連発。ダイレクトを織り交ぜた華麗なパスを、4、5本通す場面が何回も散見された。横浜FMの今年のキーワードである『ちゃぶる』を、久しぶりに選手たちは体現していたと言っていい。
その最たるシーンが、40分の2得点目。左サイドで田中の横パスを兵藤がはたき、山瀬功治へ。山瀬はドリブル突破を開始し、敵DF3人を引き連れ、いなすようにアウトサイドパスを走り込んだ兵藤に送る。ペナ内での兵藤のシュートはDFに当たるも、こぼれ球を金井がプッシュ。山瀬の個人技と冷静な判断から、金井のJ1初ゴールが生まれたのだ。
なお、13分には兵藤が直接FKを沈めて、先制点を奪っている。2得点以外にも、21分の齋藤学のドリブルシュートをはじめ、前半に何度も好機をつくった横浜FM。だから、木村監督はもっと攻めろと、冒頭のコメントを発した。
一方の湘南は、相手の猛攻をまともに受け、「監督が言ったようにビビってしまった」(中村祐也)。それが遠因となり、守備ラインが下がったことで、敵の攻撃陣に「前を向かれて仕掛けられる」(田原豊)悪循環に陥る。それでも後半は多少、持ち直す。相手の勢いが落ち始めたことと、アンカー1枚からボランチ2枚へ修正し、中盤の守備力が向上したことが重なったからだ。
ただ、ボールを奪った後が良くない。意思の疎通がされていないことが原因なのか、パスが思うようにつながらない。湘南ゴール裏スタンドから、ため息が漏れる場面が何度もあった。終わってみれば、前後半合わせて放ったシュート数は3本のみ。
「つまらないミスをなくして、ゲームを作っていかないと、プロらしい姿をみせられない」
試合後、田原は遠くを見つめながら言った。
対人プレーの強さを身につけることも、今後の課題か。ロスタイム2分、横浜FMの渡邉千真に3点目を決められた際、アシストをした栗原勇蔵に右サイドを突破され、ゴールエリア付近まで侵入される。しっかりDFがマークしていたにもかかわらず…。今後の戦いのためにも、最終ラインの粘り強さが必要となる。
横浜FMには、快勝以外に明るい話題も。それは松田直樹が今季初出場を果たしたこと。この日の彼は本調子とは言えないが、ボランチとして黒子役に徹し、「さすがだなと思わせるプレーを何回も見せていた」(木村監督)。
トリコロールの背番号3の威風堂々とした帰還――。中澤佑二、中村俊輔が日本代表でいない今、実に心強い。
以上
2010.05.30 Reported by 小林智明(インサイド)
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