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【J2:第14節 千葉 vs 東京V】レポート:交代出場の青木孝太の活躍もあり、後半に攻撃が活性化した千葉が逆転勝利。東京Vは先制するも、守備のミスで勝点3を失う(10.05.23)

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5月22日(土) 2010 J2リーグ戦 第14節
千葉 2 - 1 東京V (19:03/フクアリ/12,428人)
得点者:29' 高木俊幸(東京V)、64' 山口慶(千葉)、85' 青木孝太(千葉)
スカパー!再放送 Ch185 5/24(月)後01:30〜
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「前半から千葉にボールを持たれてパスを回され、押し込まれていた」とは試合後の東京VのDF富澤清太郎の弁。確かに前半の千葉はボールを保持し、シュートは東京Vの3本に対して8本と倍以上だったが、東京Vよりもずっと多く決定機を作っていたわけではなかった。東京Vのディフェンスラインの背後に飛び出していく動き、東京Vの守備網を破ろうとする工夫のある動きといった仕掛けが少なかったからだ。単純なラストパスはDF土屋征夫や富澤のヘディングにはね返されていたこともあり、決定機は、18分の左サイドバック・和田拓三のグラウンダーのシュートがゴールポストに弾かれて外れ、32分のMF倉田秋のボレーシュートが東京VのGK土肥洋一に好セーブされた場面ぐらい。うまくいっているようで、実はそんなにうまくはいっていない感じの前半の千葉だった。

そんな試合の均衡が崩れたのは29分。21分にグラウンダーの惜しいシュートを放っていた東京VのMF高木俊幸が、直接FKを蹴る。「GKを狙って蹴った」(高木俊)ボールは無回転のブレ球となってゴール左隅へ。千葉に押されながらも要所は抑えていた東京Vが、素晴らしいシュートで先制点を奪った。

ビハインドの状況になった千葉は一気に反撃に出る。東京Vに前半の先制後は1本もシュートを打たせないほど押し込むが、なかなかゴールが奪えない。その状況に、千葉の江尻篤彦監督は早めに動く。53分、FWネットに代えてFW青木孝太を入れたのだ。自ら「ヘディングは自分の持ち味」と語る青木孝は前線でターゲットになりつつ、東京Vのディフェンスラインの裏へ飛び出すことも狙う。そんな青木孝の動きに触発され、ピッチを幅広く動くMFアレックスにも引っ張られ、千葉に効果的な動きが増えて攻撃が活性化した。
64分、MF工藤浩平のパスを青木孝がヘッドで落とすと、こぼれ球を左足でボレーシュートしたのはアンカーのMF山口慶。「前半からいつもよりも前に行くことを心がけた」(山口)からこその、青木孝と練習していた通りの形でまさにしてやったりの見事なゴールだった。山口の移籍後初得点で千葉サポーターは俄然盛り上がる。熱気あふれる応援に後押しされて千葉の選手は動き、東京Vは疲労もあって選手の運動量が低下する。
85分、工藤のパスをうまくマークを外す動きを入れて受けた青木孝が、1対1の場面で落ち着いてGK土肥を体の下を抜く右足(利き足は左)のグラウンダーのシュートを決め、千葉が逆転。4分のアディショナルタイムを含めた残り時間を守りきって勝利を収めた。

前半は先制し、スコアは狙い通りの展開だったはずの東京V。この試合で光っていた高木俊の51分のシュートはゴールポストのわずか横で、67分の平本一樹のヘディングシュートはクロスバー直撃で外れるなど、リードしているうちに千葉にとどめを刺す追加点を奪えなかったのが痛かった。また、体を張った守備で千葉のチャンスを潰していた土屋と富澤が、85分の失点シーンではロングパスに対応しきれなかったのも悔やまれる。ここ5試合は堅守を誇った東京Vだが、64分の失点シーンでは山口をつかまえられずフリーにしてしまったように、ほんのちょっとした隙やミスが失点に直結してしまった。
今季初スタメンのDFの青木良太と和田拓三がディフェンスラインに入った千葉は、失点シーン以外もピンチはあったが、東京Vの決定力不足にも救われつつ最後のところで体を張って守っていた。前半からエンジン全開でいくように、今は攻撃面の修正が必要だ。

以上

2010.05.23 Reported by 赤沼圭子
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