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【キリンチャレンジカップ2010 日本 vs 韓国】プレビュー:守備の安定を意識する日本代表は、パク・チソン率いる韓国代表を相手にどのような戦いを見せるのか。期待の本田圭佑の活躍は?!(10.05.24)

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5月24日(月)キリンチャレンジカップ2010 日本 vs 韓国(19:20KICK OFF/埼玉)
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東アジア選手権での屈辱的な敗戦から3ヶ月あまり。日本代表は最大のライバル韓国代表とホームで再戦することとなった。
そもそも今季の日本代表は、ベネズエラ戦に始まる国内での強化試合で思うような結果を出せておらず、2-0で勝利したバーレーン戦、3-0で勝利した香港戦の2試合を含め、2勝2分2敗と厳しい結果を甘受せざるを得なかった。厳しい世論の逆風の中、5月10日にワールドカップの代表メンバー23人が発表され、21日に集合。本大会に向けた長期の合宿をスタートさせた。

代表メンバー発表会見で岡田武史監督は、この合宿期間中に行われる3試合で改善すべき課題について「ディフェンス面においてカウンターへの対処、そしてロングボールへの対処」と表明している。そこには0-3で完敗したセルビア戦が念頭にあるのは間違いない。この試合は公式記録上は日本代表が70.3%のボール支配率を持っており、内容ではセルビアを圧倒していた。しかし結果はカウンターから失点を積み重ねての敗戦となっている。

そもそも岡田監督は、世界の強豪国が日本代表に対し守りに入ることを想定していなかったと思われる。というのも08年5月からスタートさせたいわゆるコンセプトは、前から出てくる相手に対してプレスをかけ、より高い位置でボールを奪うことを意図したものだったからである。しかし実際は前述のセルビア戦や2月のベネズエラ戦(日本代表のボール支配率63.8%)といった相手が守りに入る試合を経験しており、これらの試合で相手国の守備ブロックを崩すことができなかった。
日本代表の試合をもう少しさかのぼると、例えば09年9月のオランダ戦(0-3)などは最後まで守りきられた典型的な試合だった。攻撃の形を作りながら得点できない試合展開の中で、わずかな隙をゴールに結びつけられてしまったのである。そんな、ポゼッションが得点に結びつかない経験をする一方で、カウンターから失点を繰り返しており、そういう経緯を踏まえ何らかの修正が必要だったことになる。

非公開で行われた22日の練習は、岡田監督いわく「ディフェンスに関しては、新しいことというかカバーリングのところをやりました」という内容だったとのこと。具体的な部分では、岩政大樹(鹿島)が「新しいことと言っても、基本的なことです。切り替えが生命線で、攻守の切り替えを早くやっている。全体がボールサイドによった時に、逆サイドも集中を怠らないということ」と説明している。また裏を取られないようにしたいが、リトリート(引いてブロックを作る)わけでもないと話していた。つまり前からの攻めを意識する一方で、ボールを失った際のリスクをどう減らすのか、というテーマに取り組むということのようである。
こうした点を踏まえ、この試合の見どころの一つとして、まずは攻撃から守備への局面の変化の際にどのようにリスクを低減させているのかという点を上げておきたい。これには、トップの選手の帰陣意識の高さがポイントの一つとなりそうである。

どの選手に聞いても、2月の東アジア選手権での韓国戦の完敗が頭に残っているようで、長谷部誠(ヴォルフスブルク)は「日本のホームだったのにやられていた。あれはボクも見ていて正直歯がゆかった」と述べている。ホームでの日韓戦で2連敗はできないという状況の中、岡田監督がどのような布陣を敷いてくるのかがこの試合のポイントの一つであろう。別メニュー調整中の内田篤人(鹿島)、稲本潤一(川崎F)、松井大輔(グルノーブル)、玉田圭司(名古屋)の4選手の先発は、この試合に関してはない。そうした中、やはり注目したいのはモスクワから帰国した本田圭佑(CSKAモスクワ)であろう。その得点力に期待が集まる本田に関しては、周囲の選手がどのように彼の良さを引き出すのかを見てみたい。もちろん本田自身のプレーにも注目である。その本田をトップ下で使うのか、サイドハーフで使うのかはわからないが、その起用方法や、FW、ボランチといったポジションとのコンビネーションを注視したいと思っている。

対する韓国代表は、この試合を代表メンバー絞り込みの一つのものさしにすることになる。初めから登録メンバーの23人を決めて発表した日本代表と違い、韓国代表は30人の登録メンバーがまず発表され、そこから順次23人へと絞る方式をとっている。なお、すでに17日に4選手がチームを去っており、6月1日までに3選手の落選が決まる。選手にとっては過酷な状況となっている。
そうした韓国代表にあって注目すべき選手の筆頭はパク・チソンであろう。ご存じ、マンチェスター・ユナイテッドで活躍する韓国のスーパースターであり、この試合でも先発が予想されている。そのパク以外にもボルトンでプレーするイ・チョンヨン、セルティック所属のキ・ソンヨン。ケガのためこの試合への出場はないが、モナコ所属のパク・チュヨンといった選手が並んでおり、韓国が簡単な相手ではないことが見て取れるはずだ。また彼らのほかに日本でも馴染みの深いイ・ドングッや、アン・ジョンファン。そして磐田のイ・グノ、京都のカク・テヒ(郭泰輝)や鹿島のイ・ジョンス、大分のキム・ボギョンといったJリーグでプレーする選手が選ばれており、最終メンバー入りをかけてこの試合に臨むこととなる。

韓国はオーソドックスな4-4-2のフォーメーションを採用しており、そのポジションをホ・ジョンム監督がどのように埋めるのか注目したいと思う。韓国からも30名以上の報道陣が詰めかけるという大一番は、どのような結末を迎えることになるのか。日本にとっては国内最後となる壮行試合である。その試合でいい結果をもたらしたいところで。チケットはすでに完売と期待度も高く、非常に楽しみな一戦である。

以上


2010.05.23 Reported by 江藤高志
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