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【J1:第12節 名古屋 vs 鹿島】プレビュー:W杯前最後の一戦で、王者にリベンジを期する名古屋。ホームで苦杯をなめた昨季の経験を活かし、勝利でリーグ中断を迎えたい。(10.05.16)

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5月16日(日)J1 第12節 名古屋 vs 鹿島(16:00KICK OFF/豊田スチケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch180 15:50〜(解説:森山泰行、実況:吉田太一、リポーター:水谷陽介)
--試合速報--
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名古屋にとってはリベンジマッチである。昨季の鹿島との対戦成績は1勝1敗の五分。後半戦に行われたアウェイゲームでは、4−1の快勝を収めている。ならばリベンジは済んだとも言えるが、ホームで味わった屈辱を返せるのは、ホームのみだ。0−3というスコア以上に圧倒された昨季の鹿島とのホームゲームはまさに完敗だった。今節でリーグ戦は中断するため、どのチームも勝利で締めたいところだが、名古屋はなおさらに勝利が欲しいところだろう。

しかし名古屋は現在、前線の負傷者を多く抱える苦しい状況下にある。10節浦和戦での負傷が長引いている玉田圭司は出場回避が濃厚。11節仙台戦で復帰したマギヌンは、同じ箇所を再び傷めて戦線を離脱している。9節山形戦で負傷した金崎夢生が今週の練習に復帰したのは朗報だが、負傷の種類が肉離れということを考えれば無理はさせられない。自慢の3トップの両サイドは、小川佳純や杉本恵太といった面々が務めることになりそうだ。

一方の鹿島は現在暫定5位とまずまずの位置。目立った負傷者もおらず、コンディションも悪くはない。しかし、今回の名古屋戦についてはメンタル面で“負傷”を抱えたまま名古屋へ乗り込んでくることになった。鹿島の心の傷とは水曜日のAFCチャンピオンズリーグ敗退である。昨季のアジアチャンピオン・浦項に敗れ、2年連続でラウンド16敗退という事実はショック以外の何物でもない。鹿島はまず試合へ臨むメンタルを回復できているかが、最大の焦点となってくる。

“無形の型”ともいうべき鹿島のスタイルに、昨季のホームゲームでは名古屋が完全に翻弄された。常に後手を踏まされたことが最大の敗因だったが、その理由のひとつには、名古屋が自らのシステムに従順すぎたことが挙げられるだろう。ゾーンDFは地域を守るため、危険な位置でボールを持たれてもマークがはっきりしないことが多々起こる。試合巧者の鹿島はそれを見逃さない。そうでなくとも鹿島は決定的な仕事ができるゲームメーカーが多い。彼らをいかにしてマークしていくかは名古屋にとっての課題だ。

そこで注目されるのが、田中マルクス闘莉王である。今や押しも押されもせぬ名古屋のDFリーダーは、名古屋のゾーン守備を独自の判断で引き締めている。闘莉王は危ないと思えば、躊躇なく本来の持ち場を離れてボールを奪いに行く。増川隆洋や阿部翔平など、周囲のプレーヤーたちもそれは心得ており、アタック&カバーという守備の基本が滞りなく遂行されていることは好循環だといえるだろう。それはリーグ3位タイの失点数を見ても明らか。闘莉王だけでなく、中盤の守備的な選手たちも同様の判断で流動的な守備を展開できれば、鹿島の変幻自在の攻撃にも十分に対応できるはずだ。

また、名古屋の攻撃面では前述の小川、杉本らウイングに配置される選手たちが鍵を握る。今季の攻撃の第一目標は、闘莉王やアンカーからのロングフィードをウイングがレシーブすること。ケネディをフィニッシャーとしての仕事に専念させるだけでなく、相手守備の目を一気にサイドにひきつけることで、二列目の飛び出しの怖さを倍増させる効果もある。鹿島が誇る攻撃的なサイドバックの攻め上がりをけん制する意味でも、彼らの動きと1対1の成否は大きな意味を持ってくるだろう。

もちろん、この一戦を最後に代表活動に専念するW杯戦士たちのプレーは必見だ。楢崎正剛のセービング、闘莉王のセットプレー、内田篤人のドリブル、岩政大樹の空中戦。予備登録メンバーに入った小笠原満男には、アウェイながら意地とプライドの発露した凄いプレーに期待したいところ。奇しくも17年前、Jリーグの開幕戦と同日・同カードとなった一戦は、ハイレベルで見所の多い好ゲームとなること必至だ。

以上

2010.05.14 Reported by 今井雄一朗
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