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【J2:第12節 東京V vs 草津】レポート:待ってましたホーム初勝利!東京Vは主将の一撃が勝利を呼んだ。草津は今節も目指すサッカーへの糸口見つからず。(10.05.09)

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5月8日(土) 2010 J2リーグ戦 第12節
東京V 2 - 0 草津 (16:03/味スタ/3,337人)
得点者:59' 富澤清太郎(東京V)、67' 河野広貴(東京V)
スカパー!再放送 Ch185 5/11(火)08:00〜(解説:遠藤雅大、実況:山下末則、リポーター:高木聖佳)
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東京Vが、待ちに待ったホーム初勝利を挙げた。(ホームゲーム)6戦目にしてようやく・・・と時間はかかったが、一歩一歩、着実に力をつけて捧げられた勝点3に、サポーターも今後への確かな手応えを感じているのではないだろうか。

GW5連戦の最終戦、どちらも疲労感を抱えての戦いだけに、当然若干の重さは感じられたが、その中でも東京Vはアグレッシブに攻めた。
試合開始1分が経つか経たないかのファーストプレーで、菊岡拓朗が右足を負傷し、プレー続行不可となるアクシデントに見舞われる。だが、代わった高木善朗も違和感なく試合に入り、個性を発揮していく。
テンポよくパスが回り、ボールを保持する時間が増えていく中、特に得点の雰囲気を漂わせていたのが、飯尾一慶、平本一樹のコンビだった。阿吽の呼吸ともいえる小気味良い絶妙なパスワークで相手DFを交わし、決定的な場面を作りだした。
また、チームが常に掲げているテーマ「シュートへの意識」という意味では、柴崎晃誠の積極的なミドルシュートも目立っていた。

守備でも、相手のシュートを1本に抑えるなど、前半は東京Vが圧倒的に主導権を握っていた。ただ、ボールは持ちながらも、決定的な場面がそれほど多くは作れなかったのも事実。ゴール前までは運べても、その先の崩しの形という課題は、この試合でも残ってしまったのではないだろうか。

なかなか攻撃に変化がつかないところで前半34分、「決定機を外している場面が多々あった。チーム全体で得点力不足を補わないと」と、富澤清太郎がオーバーラップを見せる。この姿勢が、後半の得点シーンをも生み出した。

東京Vとしては「我慢する時間帯」(佐伯直哉)。草津としては「チャンスが作れてきた」(櫻田和樹)後半10分過ぎ、流れを変えたのが、土屋征夫だった。劣勢を打開するべく右サイドを駆け上がり、変化を生む。
すると、直後の後半13分には、同じセンターバックでコンビを組む富澤が中央からドリブルで突破をはかる。前半同様みるみる前線に侵入すると、並走した平本への絶好パスを渡す。平本がフリーで放った1対1のシュートはGK伊藤拓真の好セーブによって阻まれるが、クリアボールは富澤の元へ跳ね返った。抑えの効いたダイレクトボレ―を豪快に決めた。
今季キャプテンを務める富澤は、この勝利を最も望んでいた一人である。責任感が強く、サポーターのホーム勝利を願う思いを強く感じていただけに、ゴールの瞬間、サポーターの元へ走った。「みなさんの喜びの大きさをみて、(ホーム初勝利への)思いが伝わってきました」しっかりと受け止め、自身も叫びながら全身で喜びを爆発させた。

悪い流れを断ち切った東京Vは、同22分に河野広貴が、自ら奪ったPKを決めてリードを広げると、さらにテンポアップしていく。
平本と河野のコンビネーションから高木善がポストに当てるシュート、高木善から井上平への絶好パスなど、最後まで相手ゴールを脅かすシーンを作り出し、待望のホーム初白星を飾った。

敗れた草津は、ケガの影響もあったとはいえ、前節から3人を代え、秋葉信秀、廣山望、高田保則を先発で起用した。前節初スタメンとなった菊池大介、ラフィーニャの縦への突破力と、松下裕樹、櫻田の両ボランチ、廣山、高田らのパスワークを局面ごとに使い分けたい意図が見受けられたが、「持ち味を生かせなかった」と、菊池は悔しがる結果となった。
特に前半は、東京Vの揺さぶりに防戦一方の戦いを強いられた。その中で、何度かボールを奪う場面もあったが、ミスパスなどで自分たちからチャンスを逸した。
また、廣山は、それ以上に「ボールを奪った時に共通の画が描けなかった」ことを反省。
他の選手たちからも、「意識の共通」を課題に挙げる声が多々聞かれた。

「自分たちのスタイルを築きたい」と松下は常々語る。
草津は次節以降、甲府、柏と上位チームとの対戦が続くが、「上位相手だから、という強い気持ちだから善戦できる、とかではなくきちんと自分たちのサッカーで勝負したい」。
この試合、後半の良い時間帯を「次からのヒントにしたい」(廣山)など、ポジティブに捉えている側面もある。
はたして、草津が目指すスタイルの道標になっただろうか。今後に注目だ。

一方、ようやくホームで結果を残した東京Vだが、苦しみながらも、道だけは決して見失うことなくここまでやってきたことは、何よりも価値があるはずだ。
行き当たりばったりの勝利が未来に何も生まないことは、選手もサポーターもこれまでで十分痛感しているに違いない。だからこそ、時間はかかれど、内容濃いこの勝利は大きな意味があるのではないだろうか。
ただ、収穫と同時に「課題もまだまだ」(土肥洋一)。
川勝監督が話した「今だけ嬉しいです」が、クラブ全員の思いだろう。大事なのは、次だ。

以上

2010.05.09 Reported by 上岡真里江
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