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【J2:第12節 横浜FC vs 栃木】プレビュー:ピンチでこそ問われるプロの真価。殻を破り勝点3をもぎ取るのは横浜FCか栃木か。(10.05.09)

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5月9日(日)J2 第12節 横浜FC vs 栃木(15:00KICK OFF/ニッパ球チケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch172 14:50〜(解説:田中真二、実況:野村明弘、リポーター:三須亜希子)
--試合速報--
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 1年にわたる長いリーグ戦の中では、チームの調子にも好不調の波が訪れたり、怪我や出場停止の選手が出てくることにより、チームがピンチに見舞われることがある。この試合で対戦する横浜FCと栃木は、程度の差はあるものの、これまでにないピンチの状態にある。一方で、このようなピンチはプロチームとしての地力が問われる場面である。その意味で、この試合はこれからの両チームの戦いを占う試合となる。

 横浜FCにとってのピンチ、それは大分戦の勝利で取り戻したかに思われたチームとしての強さを、再び自滅の形で手放しつつあることだ。思えば第4節からの5連敗も、守備を作ってカウンターを狙うチームに対して、自らミスを犯してそのカウンターの網に引っかかったもの。そして、大逆転を喫した甲府戦も、通常ならセーフティーと思われる3点のリードをしっかり守りきるチームの統一感を保てなかった。さらに、前節の水戸戦も、連動した守備からはほど遠く、ミスのカバーも遅れることで相手に隙を与えて、自滅の形で失点をしてしまった。今取り戻さないといけないことは、プロとして試合を勝利に結びつけるために必要な仕事を確実に完遂すること。岸野監督が「戦う姿勢、出足、粘る所ですごい波がある。一体感を持てるように、人のせいにしないでがんばる。それをチームとして頑張る部分を高めるしかない」と語るように、プレーの質に波を作らずに保つことこそが、自滅癖から脱出する鍵となる。

 もちろん、全てが悪いわけではない。チームの得点は11試合で15得点。絶対的なストライカーである大黒将志に注目が行きがちであるが、FW西田剛も4得点で3試合連続ゴール中。誰かに偏らずにゴールを奪える力を持っていることは大きく、少なくとも、昨年までのような決定力不足、得点力不足に苦しんでいた姿とは違うチームの形を持っている。好調の攻撃陣を生かしつつ、自滅をしないように戦うこと。ピンチを切り抜けるために、自らの殻を破る姿勢が問われる試合となる。

 アウェイの栃木は、第4節以来7試合負けがない。前節の愛媛戦は、松田浩監督も「やることなすことが全部上手くいかなかった」と反省しきりであったが、それでもしっかりとブロックを作った守備の安定が、チームに大きな自信を与えていることは間違いない。栃木にとってのピンチは、今シーズンの攻撃の要となっていたリカルド・ロボが出場停止となること。堅い守備から攻撃に転じる場面で重要な起点となるロボの不在により、特に攻撃の組み立てにおいて新たなチャレンジをする必要に迫られている。ボールが収まるロボにのみ依存するのではなく、ロボ以外の選手の努力によってもしっかりと攻撃を作れること、このトライが成功すれば栃木の新たな力となる。

 試合展開は、栃木の守備ブロック対横浜FCの攻撃陣という構図で進む可能性が高い。横浜FCは、今シーズン苦手としているカウンター型の相手に対して、いかに勝利を挙げるか。これまでの悪循環に陥らないためにも、しっかりと守備を切り崩して先にゴールを挙げるという実績を作りたい。一方、ロボが不在の栃木にとっては、攻撃において我慢の展開を強いられることが考えられるが、横浜FCの自滅癖を出させるべくいかに頭脳的に戦うか。90分間を冷静に分析する松田監督の采配は要注目だ。

 今シーズンのJ2で一番過酷な日程となったゴールデンウィークの連戦もこの試合で最後。シーズン中盤戦に向けた躍進のスタートラインに立つためにも、この試合で訪れたピンチをいかに脱出するか。プロとしての意地をかけた熱い戦いを期待したい。

以上

2010.05.08 Reported by 松尾真一郎
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