5月5日(水) 2010 J2リーグ戦 第11節
愛媛 0 - 0 栃木 (19:04/ニンスタ/2,787人)
スカパー!再放送 Ch183 5/6(木)22:30〜(解説未定実況未定リポーター未定)
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愛媛にも、栃木にも勝つチャンスはあった。しかし、結果はスコアレスドロー。両チームとも順位をジャンプアップさせることはできなかったが、かろうじて現在のポジションは保った形だ。そしてかろうじて勝点1は積み重ねたが、その結果を見ても、そして内容を振り返っても、この試合を見る限り、どちらも上位にチャレンジしていく資格はなかった。試合後の会見冒頭で「今の自分たちの実力を認識した上で、次の試合に向けて改善したい」と、この現状を冷静に分析した愛媛・バルバリッチ監督。「まだまだ発展途上のチーム」と栃木・松田浩監督は語ったが、両チームの未熟な部分が浮き彫りになった90分間だった。
「全体としては低調な試合」と松田浩監督は切り捨てたが、その中でも両チームともに勝点1を取りこぼさなかったのは、これまでにチームの基礎をしっかりと築いてきたからこそ。しっかりと守備の組織を整え、相手にゴールを与えなかったことは事実だ。栃木にしてみれば苦しい試合展開だからこそ、終了間際に作り出したFWリカルド ロボやMF米山篤志のビッグチャンスが決まっていれば試合の評価はまた違ったものになっただろう。ただ、連戦の影響がピッチ上で露わになっていたのもまた、栃木のほうだった。守備のブロックは整えたものの中盤でプレスがかからず、90分を通じてゲームをほぼ愛媛に支配される格好になった。終盤、イエローカードをもらいロボが退場となった点に関しても、栃木にとってはこの試合で勝点1を得た代償は大きかった。
一方で、愛媛は試合前にバルバリッチ監督が自信をのぞかせていた通り、栃木に走り勝つことはできた。前半から愛媛の選手たちが見せた鋭い出足はこれまでの試合と変わることなく、ボールを奪ってはポゼッションを続けた。そして、これまで以上に攻撃的な姿勢も示した。「両サイドハーフが中に入って両サイドバックが攻撃に出ていくところはよくやってくれた」とバルバリッチ監督は攻撃の意図を語ったが、前半から高い位置を取り続けたのが愛媛の両サイドバック。33分には中央でボールを受けた杉浦恭平が右サイドに展開。右サイドバック、関根永悟のクロスに対して、ファーサイドで頭で合わせたのは左サイドバックの高杉亮太だった。両サイドバックが上がったスペースはボランチの越智亮介と渡邊一仁がカバー。チーム全体で連動し、スペースを埋めていく作業もスムーズだった。
しかし「直訳すると血が足りない」と、北島雅陽通訳が敢えてバルバリッチ監督の言葉を言い直したように、ゴール前での爆発力を欠いたのはこれまでどおり。「魔法の杖は存在しない」とバルバリッチ監督は続けたが、改めて突きつけられた課題に対して修正を加える時間は短い。愛媛の次節はアウェイ、熊本戦(5/8@水前寺)。前線で血を巡らせ、そして熾烈な順位争いでさらに高みを目指すためには、今日ピッチに立てなかった選手も含め改めて奮起してほしい。
以上
2010.05.06 Reported by 近藤義博
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