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【J1:第10節 山形 vs 大宮】プレビュー:鈴木淳新監督を迎え前節8試合ぶりの勝利を挙げた大宮を迎え、ホーム山形はチャレンジャーとして挑む!(10.05.04)

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5月5日(水)J1 第10節 山形 vs 大宮(19:00KICK OFF/NDスタチケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch181 18:50〜(解説:越智隼人、実況:小出匡志、リポーター:成田ひみこ)
--試合速報--
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鈴木淳監督の就任と初練習は4月28日。その3日後、NACK5スタジアム大宮は大宮の勝利に沸いた。京都を下し、開幕戦以来8試合ぶりの歓喜。改革に急を要すると思われたチームで、新指揮官はむしろ回り道に見える“体質改善”に着手し、見事に結果を出してみせた。

速攻を封じられると手詰まりになっていたチームに鈴木監督が導入したのは、ボールを大切につなぐことと、怖がらずにプレーすること。

「張さん(張外龍前監督)の言ういい形で奪って速い攻撃、それが抑えられたらなにもできなかった。でも、保持しようということもできてきたので、幅が広がった」(金久保順)、「マイボールの時間が長くなり、もし取られても相手との距離も近いので、またすぐ取れてマイボールにもなった」(坪内秀介)。
勝利を手にしたこと以上に、選手たちがこの新しい方針を信じるべきものととらえていることが大きい。それが端的に表れたのが49分に挙げた2点目のシーンだ。最後は橋本早十のクロスに石原直樹が合わせたが、始まりは拾ったクリアボールをいったん最終ラインに戻したあと、マトが前に持ち出しながら縦にくさびを入れたプレーだった。

ポゼッションスタイルの導入にあたり、キープレーヤーとなりそうなのが金久保だ。京都戦では左サイドハーフとしてリーグ戦で初めて先発メンバーに抜擢されたが、石原が下りたそのスペースに入り込むことを絶えず狙う攻撃性に加え、ワンタッチでテンポよく味方につなぐ技術と、逆サイドを見るゆとりもある。「自分はまだまだミス多いし、もっと攻撃の中心にならないと」と試合後は自己反省も口にしたが、鈴木サッカーの中核として伸びてくるだろう。

「勝点3を取っただけで、まだ何も成し遂げてないわけで、これからどんどん勝点を積み上げることと、サッカーの質を上げないと」と、鈴木監督はチームの座標軸を見誤ることはない。京都戦で負傷した橋本の状態は気がかりだが、大宮の次節はW杯による中断明けに開催されるため、この試合を終えると次の試合(広島戦・5/16)までは中10日。戦術を浸透させる時間的余裕はあるだけに、まずはこの一戦に集中したい。

ホームで戦う山形の選手たちがまず警戒するのは、監督交代直後に白星を挙げたチームと対戦するというシチュエーションだ。
山形、新潟で鈴木監督の指導を受けている宮沢克行は「監督を代えるというのは劇薬だと思うので、勝ったのは効果があったということが表れている証拠。その勢いが出てくると思うので、それに飲まれないようにしたい」と話し、自らも2年前、千葉で監督交代後の初戦に勝った経験がある下村東美も「大宮はまた次の試合をやりたいという気持ちになっていると思うんですね。その相手をホームに迎えるにあたって、受けに回ってしまうというのが一番ダメ」と語る。キックオフの瞬間からではなく、試合開始前からホームの雰囲気をスタジアム全体でつくる必要があるだろう。

前節の名古屋戦は1-2の敗戦に終わった。前半早々に致命的なミスから失点を喫したが、北村知隆のゴールで前半のうちに追いつくと、ハーフタイムから試合終盤まで、展開としては互角に渡り合った。小林伸二監督は3枚目の選手交代にフォワードを入れ、点を取るためのカードを切っている。その采配は結果的に裏目に出たが、この試合を「善戦」などと呼ばせないほど、力をつけてきていることを示した。

今季ここまで連敗はなく、現在は一桁順位をキープしているが、中位から下位までの差は縮小している。ホーム、ホーム、そして近隣のアウェイ新潟と続く中断前の残り3試合で、できる限り勝点を伸ばしたいのは言うまでもない。大事な一戦に向け、小林監督は勝負のポイントをこう話す。「気持ちで上回るということと、よく相手を見るということですよね。どういう形を取っているのかとか、緩くなったとか、感覚的にちょっと足が止まったとか、そういうところを見ながらプレーをしていくというのが少しずつできてきているので、状況を見てプレーの選択をしていくということが必要だと思います」

ともにチーム戦術と個人戦術を大切にする指揮官同士。圧倒する個人技は少ないかもしれないが、理詰めでゴールへ迫る者と、それに緻密に網を張って防ぐ者のせめぎ合いも、観る者の手に汗を握らせるはずだ。

以上

2010.05.04 Reported by 佐藤円
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