5月2日(日) 2010 J2リーグ戦 第10節
大分 0 - 2 千葉 (16:04/大銀ド/13,831人)
得点者:20' アレックス(千葉)、32' アレックス(千葉)
スカパー!再放送 Ch184 5/3(月)17:00〜(解説増田忠俊実況君崎滋リポーター岡村麻衣)
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前節までの順位は、ホームの大分が4位、アウェイの千葉が2位で勝点差は1。順位が拮抗し、今季J2に降格したチーム同士の対戦とあって好ゲームが予測されたが、両者の間には点差以上に実力差が生じた試合となった。
序盤から猛然とプレッシャーを掛ける千葉が優位に試合を進める。「大分の2トップと両サイドのMFをどう抑えるか」を試合のポイントに挙げた江尻篤彦監督は、「スペースを消すのではなく、人にタイトにつくように1対1で負けないように指示した」。選手は指揮官のプランを遂行するために豊富な運動量で応える。3トップが前線からボールを追いパスコースを切ると、中盤の選手が連動してパスカットを狙い、そのまま攻撃に移る切り替えの早さで大分を制圧した。
大分はラインを下げて、プレッシャーを回避するためにパスを回し、相手の運動量が落ちた後半に勝負する作戦を練っていた。ただ、パスミスや軽率なプレーが目立ち、思うようにパスがつながらず、20分には警戒していたはずのロングパスから、アレックスに流し込まれ、「先に失点したことでゲームプランが崩れた」(皇甫官監督)。その後も運動量で勝る千葉になす術なく、32分に再びアレックスに豪快なミドルシュートを決められ2点のビハインドを負う。
前半シュート0に終わった大分は、皇甫官監督が新たなカードを初披露した。後半からボランチの姜成浩に代え、クラブ最年少記録となる17歳2カ月の松原健を初出場させた。「ボールを持って前に運べる能力がある。経験を踏ませるのもある」。右MFの東慶悟とポジションチェンジを繰り返させ流れを変えようと試みたが、結果は不発に終わった。ただ、若手に実戦の場を経験させることは、故障者が続出するチームの今後を見据えての采配であった。
後半の千葉は、「3点目が取れない課題が出た」と指揮官は厳しく評価したものの、終始主導権を握り続け、大分に付け入る隙を与えなかった。なかでも工藤浩平、佐藤勇人、中後雅喜の中盤の3人は、連戦の疲れを感じさせず最後まで運動量は落ちることなくチームを勝利に導いた。「実績のある千葉の選手があれだけ走っているのに、うちは走れず、スライディングもしない。倒されても寝ているようでは話しにならない。サッカー以前の問題。日程的な疲労もあるが、相手も同じ。上手い選手なんていないウチが千葉より走らないで勝てるわけがない。今日は相手から教わることが多かった」とぶ然とした面持ち語った菊地直哉。「同じJ2降格チームなんで絶対に負けたくなかったが、自分たちのサッカーが全くできなかった。相手が一枚も二枚も上だった」と東も完敗を認めるしかなかった。
1年でJ1復帰の強い意識を持ち、相手に敬意を払い対策を練ってきた千葉と、出足が鈍く慢心が垣間見えた大分。両者の明らかな精神面での差が、戦術や戦略の優劣以前に、勝負の行方を決めていた。
以上
2010.05.03 Reported by 柚野真也
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