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【J1:第9節 横浜FM vs 磐田】レポート:横浜FMが天野のJ初得点で逃げ切る。磐田は堅守速攻を貫くも追いつけず。(10.05.02)

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5月1日(土) 2010 J1リーグ戦 第9節
横浜FM 1 - 0 磐田 (13:03/日産ス/27,223人)
得点者:76' 天野貴史(横浜FM)
スカパー!再放送 Ch186 5/2(日)21:30〜(解説北澤豪実況桝太一リポーター中願寺香織リポーター田中毅)
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この日、小さなヒーローが誕生した。それは身長162?の右サイドバック、横浜F・マリノスの天野貴史。本来その位置を務める波戸康広が前節に負傷したため、今季J初出場を果たし、大きな仕事をやってのけたのだ。

76分、山瀬功治から中村俊輔を経て、左サイドの坂田大輔へパスがつながる。坂田は相手DFが圧力をかける前に、ダイレクトのクロスをファーサイドへ。高く上がった山なりのボールに、ゴムマリのように飛び跳ねた天野が突っ込む。身長176?のジュビロ磐田、パク チュホに競り勝ち、彼の左肩に当たったボールは、弧を描いてゴールへ吸い込まれた――。これが天野の記念すべきJリーグ初ゴール! 
ムードメーカーである彼は、試合後のお立ち台に上がると「あざーすっ!!」と元気いっぱい。ミックゾーンではテレビクルーらに囲まれ、横を通った同僚から「アマ(天野)、小さすぎて見えないよ」とイジられる。そして、「こんなに小さくてもできるんだぞ、というのを見せられてよかったです」と破顔一笑。愛嬌たっぷりの笑顔を見せてくれた。

さて、試合の方は、序盤から横浜FMがキープ率では上回るものの、前線で起点が作れず、連動性ある攻撃がなかなか出てこない。山瀬を中心に前半だけでシュート計10本を放つ積極性こそ見られたが、どれも単発気味。また、磐田の前節同様のコンパクトな陣形を保った守備にあい、「スペースを消されていた」(坂田)ことも、その一因と言えるだろう。
逆に磐田は、ショートカウンターから2度の決定機を迎える。25分にインターセプトから西紀寛がドリブルで突進。最後は前田遼一にパスを渡すが、飛び込んだGKと接触し、ファウルに。3分後には、前田が相手の中村からボールを奪い、前を走るイ グノへ浮き球のスルーパス。鮮やかにDFの裏を突き、イはフリーで抜け出したが、シュートはわずかに枠の左へ。

後半に入っても構図は変わらない。横浜FMがさらに勢いを増して攻勢に出るも、多くが拙攻に終わる。ただ、それがボクシングのジャブのように効いてきたのか、磐田のラインが徐々に下がりだす。天野の決勝点も、そんな状況が生んだ産物なのかも。失点場面について磐田の加賀健一は、「サイドバック(天野)があそこまで高い位置に入ってきたということは、それだけボールを相手に回され、上がる時間をつくられたということ」と振り返る。また、同じく上田康太は「守備の時間が長かった。自分たちでボールを動かしてやらないと、キツくなる」と反省。磐田のディフェンスは、今節も悪くなかった。そこからどう攻撃へ転じるかが、今後の課題になりそうだ。

一方の横浜FMは、中村を初めてボランチの位置で起用。中村は確かにゲームをコントロールし、決勝点にも絡んだ。ただ、何か物足りなさを残したのも事実。
「(周りの選手が)もっともっと(中村の力を)引き出さないといけない」(横浜FM・木村和司監督)
中村が本領発揮するには、チームの力も必要だ。 

以上

2010.05.02 Reported by 小林智明(インサイド)
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