4月25日(日) 2010 J2リーグ戦 第8節
岡山 0 - 1 草津 (16:03/カンスタ/6,289人)
得点者:24' 松下裕樹(草津)
スカパー!再放送 Ch183 4/26(月)22:00〜(解説:佐藤慶明、実況:川崎祐一、リポーター:守口香織)
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岡山にとってはPKからの失点だけでなく、ゲームの主導権を握られ、打ち負かされた感の強い敗北だった。過去2試合で、戦う集団としての屋台骨が出来上がり始めたところに、7戦未勝利のチームをホームに迎え、相手を上回るパフォーマンスは発揮できなかったことは重い事実だ。草津の順位は「まやかし」で、いつも以上に相手にぶつかっていく強い気持ちが必要だったことに気づいたのは、ゲーム後のことだった。
草津は冷静だった。フォーメーションを4-4-2に戻し、高田保則、ラフィーニャの2トップに、戸田和幸をセンターバックに下げ、中盤に廣山望、松下裕樹、櫻田和樹、熊林親吾という昨シーズン、「中盤のカルテット」を形成したメンバーを揃えてきた。これは岡山が1勝も出来なかった草津の形で、通用しないと思われた昨年のデータにまんまと、はめられてしまった。
立ち上がりは押しつ、押されつの流れで、テニスの整然としたラリーを見ているかのような、妙な静けさに包まれていた。しかし前半24分、草津がPKを決めて先制すると、中盤で意識的かつ、丁寧にボールをつながれ、岡山は主導権を奪われてしまう。松下のミドルシュート、フリーになったラフィーニャの抜け出しといったピンチには、GK真子秀徳が集中して対応し、また、臼井仁志が決定機を作り出すところまではいったが、追いつけないまま折り返す。後半に入っても草津ゴールを攻め続けたが、北一真の好セーブにも阻まれ、ゴールを割ることは出来なかった。足りなかったのは、ゴールを引き寄せる強い気持ちだったかもしれない。
試合後、松下は、「(左サイドバックの)佐藤将也は、守備はしなくていいから、攻撃のところで、自分のストロングポイントを出して欲しいと思っていたし、いいところが出たと思う」と、両サイドを崩す攻撃プランにおける佐藤の貢献を称えた。また「熊さん(熊林)が左サイドハーフにいたから、パスの選択肢が増えて前にも預けられたし、前線につながった」(櫻田)。「次の課題は、選手が代わっても、同じようにショートパスをつないでリズムを作ること」(高田保則)と、パスワークからの攻撃に自信と手ごたえを得ている。
草津が8試合目にして掴んだ勝利は、今まで追い詰めてきた形を、自分たちのものにしたことで得られたものだ。岡山は真子をはじめ、センターバック・近藤徹志、後藤圭太の踏ん張りが効いて、その後の失点は抑えられたが、中盤でこぼれ球を拾われ、自由にボールを回されたショックは大きい。それは、岡山が求めている形でもあるからだ。3日後に迫った徳島戦に備え、ボランチを中心に早期治療が必要だ。「自分たちが出来つつあったもの、出来なかったものに、どれだけ目を向けてトライできるか」(岡山・影山雅永監督)が、次節までのポイントでもある。
それにしても草津選手の表情の晴れやかなこと。松下選手の普段の顔は知らないが、生まれたてのわが子を抱いた父親のように、いい顔をしていた。勝つことの意味を、対戦相手から教えられたゲームだった。
以上
2010.04.26 Reported by 尾原千明
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