4月24日(土) 2010 J2リーグ戦 第8節
愛媛 2 - 0 横浜FC (14:02/ニンスタ/4,195人)
得点者:27' 小原章吾(愛媛)、40' アライール(愛媛)
スカパー!再放送 Ch186 4/25(日)21:00〜(解説:大西貴、実況:堀本直克、リポーター:重橋秀香)
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横浜FCを完封し、愛媛は3試合連続完封でホームゲームは2連勝。7試合中5試合で完封、失点はリーグ最小タイ(同じ失点3の柏は8試合)という結果は賞賛に値する数字だ。その堅守をベースにゼロで耐え、今節はセットプレーで2得点。現時点で考えられる、最も勝利に近い道筋をたどった。その一方で「同じことを繰り返しているし、なかなか改善できない」と、渋い表情で会見を切り出した岸野靖之監督。5連敗中、いずれも先制点を許してチームは落ち着きを失った。
しかし、横浜FCにしても悲観すべき時期ではない。序盤、試合の主導権を握っていた横浜FCには、連敗を脱出するチャンスもあった。4分、高い位置でボールを奪うと絶妙のタイミングで裏へ抜け出したFW大黒将志へパスを送る。ダイレクトボレーはGK山本浩正の正面を突いたが、11分に今度は大黒がボールを引き出し、右サイドからMF武岡優斗がクロス。さらに、18分にはスローインから左右に揺さぶり、最後はボランチ根占真伍がミドルシュートを放つ。いずれもゴールネットは揺らせなかったが、多彩な攻撃で愛媛の守備を崩しにかかった。「僕が先制点を決めたり、何かキッカケがあれば」。大黒が語るとおり、変われる底力があることを横浜FCはこのゲームでも確かに示している。
ただ、愛媛もワンチャンスから流れを引き寄せた。27分、DF小原章吾の先制点を呼び込んだのはCKだった。そこに辿り着く直前、愛媛は奪ったボールを素早く左サイドに運ぶと、DF高杉亮太は逆サイドへ大きくサイドチェンジ。右サイドでMF赤井秀一が粘りCKを得たが、その時ペナルティエリアには4人が入っていた。「シュートや攻撃に4人、5人加わるために今は4-4-2にしている」というバルバリッチ監督の言葉どおり、2トップにサイドハーフ、そしてボランチが加わる厚みのある攻撃を見せたことが先制点の要因でもあった。確かに、まだまだ流れの中で生み出すビッグチャンスは少ないが、今節は第4節の鳥栖戦以来、シュート数は二桁の10本に到達。MF杉浦恭平やFW石井謙伍ら守備に追われていた前線の選手にゴールチャンスが生まれ、攻撃面でも進歩の跡を残した。
結果的に愛媛は今季初めて白星が先行(3勝2分2敗)、J2で5シーズン目にしてようやく通算50勝という節目を迎えた。それでも、攻撃面での課題だけでなく「守備に関してはシーズンが終わらないとわからないし、終わって評価されるもの。満足せず、努力したい」と小原が言うとおり、堅守とされる守備にも改善の余地はある。後半にはFKからのヘディングシュートが愛媛のバーを叩き、ミス絡みとはいえFW難波宏明のループシュートに肝を冷やした。開幕3連勝を成し遂げた横浜FCが5連敗、何でもないミスがチームの歯車を狂わせる危険をサッカーという競技は持ち合わせている。「この勝利で終わらないように」と試合後に気を引き締めたバルバリッチ監督。逆に、この勝利がゴールデンウィークの連戦での連勝につながるよう、来週からのトレーニングに臨んで欲しい。幸い、愛媛の試合は次もホーム(4/29福岡戦@ニンスタ)、条件は申し分ない。
以上
2010.04.25 Reported by 近藤義博
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