本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第8節 東京V vs 甲府】プレビュー:「たかが1勝」に終わるか、「されど1勝」とするか。東京V、甲府とも、前節の勝利が何をもたらしたかに注目。(10.04.25)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
4月25日(日)J2 第8節 東京V vs 甲府(16:00KICK OFF/味スタチケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch183 15:50〜(解説:柱谷哲二、実況:中村義昭、リポーター:高木聖佳)
--試合速報--
勝敗予想ゲーム24日13時締切!|皆の投稿で作るスタジアム情報
----------

6戦目で今季初めて掴んだ『1勝』が光明となるか。東京Vにとって、この試合は非常に重要な意味を持つだろう。

ここまで、勝利をあげられなかったなかでも、内容では相手を上回ったゲームは何試合かあった。そのため、「1つ勝てれば何かが変わるはず」と、監督・選手・サポーターも含め東京Vは1勝のもたらす影響力の強さを信じて戦い続けてきた。その、待望の1勝を手にして迎える今節。信じていたものを霧散させるのか、実現させるのか。結果が今後を大きく左右しそうだ。

最大の焦点は、「前節のような戦いを継続できるか」(飯尾一慶)だろう。というのも、今季チームの戦いぶりを振り返ると、第4節・柏戦、第5節・福岡戦、前節・岐阜戦と、ハードワークしながら自分たちのサッカーができた試合と、開幕・熊本戦、第3節・北九州戦、第6節・愛媛戦など、まるで良さの出なかった試合では、内容の良し悪しのギャップがかなり大きいからだ。川勝良一監督も、両面を持つチーム状況を厳しく指摘している。
21日(水)にも大学生と練習試合を行ったが、勝利したものの1本目から決定機を何度か作られた。岐阜を前半シュート0本に抑え、終始圧倒した前節との戦いぶりの差に「どんな相手に対しても、緩さを出したら許さない」と、指揮官から容赦なく一喝が入った。「毎試合、ウチはみんなすごく頑張っているけど、同じように相手も頑張っている。どんなに一方的に攻めていても、少しでも手を抜いたら簡単に負けちゃうことは十分思い知った。常に100%の力で戦わないと勝てない」と、飯尾が語るのと同じように、1勝の大変さを痛感している選手は多い。勝つことの厳しさと喜びを味わって挑む今節こそ、以前から皆が口にする「前節を最低限のベースに」という言葉通りの試合を披露したい。

次の勝利のために最も必要なのは、やはり得点だろう。まず、複数得点を目指したい。その鍵を握るのが、前節からボランチに入った佐伯直哉ではないだろうか。守備的ともいえる佐伯の存在は、堅守に貢献するのはもちろんだが、攻撃面にも好影響を及ぼす。何よりも大きいのは、コンビを組む柴崎晃誠を攻撃に専念させられることだろう。「もっと前に絡んでいきたい」と本人も言う通り、抜群の攻撃力を持つ柴崎晃がゴール近くでプレーできれば得点機会はより多く作れるはずだ。また、「守備を安心して任せられるから、どんどん上がりたい」と吉田正樹も話す。サイドバックにとっても積極的にオーバーラップを仕掛けるチャンスが増えそうだ。

そこに、もう1つの注目点が、サポーターも気になっているであろう平本一樹のFW復帰である。監督との話し合いの中で本人が希望して決まったそうだが、身長の低い選手が揃う東京Vの攻撃陣において、やはり彼の高さは大きな武器なのだ。前線にパスを出す選手にとっては、ゴール前にターゲットができることで、これまでは安易に上げられなかった浮き球のクロスボールも優先選択肢の一つとしてカウントできるようになるだろう。裏への抜け出しを得意とする井上平とのタイプの違いが、攻撃に厚みを加えることは間違いない。バリエーションに富んだ、思い切った攻撃をぜひ見せてほしい。

「前節の勝利で何かが変えられるか?」という点では、甲府も同じだろう。昨季と監督が代わり、新しいサッカースタイルへの変化に開幕からしばらくは苦しんでいたようだが、第6節で今季無敗だった熊本に初黒星をつけると、続く前節は5点の大量得点でホーム初勝利。この大勝が、本格的な内田サッカーの浸透を意味するものだったのかを知る上でも、重要な戦いとなるのではないだろうか。

前節の勝利の中でも大きかった収獲が、片桐淳至、ハーフナー・マイクという途中交代で入ったFW選手がしっかりとゴールを決めたことだろう。特に今節は、全6戦で先発出場していたFW大西容平が、前節試合中に負ったケガで欠場が決定的なだけに、彼らのアピールはチームにとっても救いと言えよう。「大西選手が抜けてもパウリーニョや他の攻撃選手も点をとっているし、手強いことには変わりない」と、吉田(東京V)も甲府の得点力に細心の注意を払う構えだ。

甲府のキーマンは、養父雄仁だろう。前節でも、彼の起点から良い攻撃へとつながるシーンが何度も見られた。また、効果的なサイドチェンジ、1番の特長ともいえるラストパスにも注目だ。ボランチの藤田健や、吉田豊、内山俊彦の両サイドバックと絡みながらの展開は、東京Vにとって最も警戒すべき形だろう。

実は昨季、東京Vは甲府との対戦に1回も勝っていないのだが、その悔しさが忘れられないという富澤清太郎は、「技術の高さで圧倒して勝ちたい」と、リベンジを誓う。また、それを成し遂げられるだけのチームだという自信もあるという。「今まで以上に、みんなで1勝を勝ち取ろうという意識が強い。選手だけではなくて、スタッフ、フロントも含めてチームに一体感があって、目の前の一戦に対して全力で意識してくれるのを感じる。そのパワーは絶対に強い」。まずはホームで勝利し、感じている確かな手応えをサポーターにも証明したいところだ。

以上

2010.04.24 Reported by 上岡真里江
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/01(木) 20:45 ハイライト:広島vsシュトゥットガルト【Jリーグインターナショナルシリーズ2024 powered by docomo】