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【J1:第7節 C大阪 vs 湘南】レポート:ドラマは90分から!湘南も意地を見せたが、最後に試合を決めたのはC大阪のエース、香川真司。昇格組決戦は、ホームC大阪に軍配(10.04.19)

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4月18日(日) 2010 J1リーグ戦 第7節
C大阪 2 - 1 湘南 (13:04/長居/9,838人)
得点者:35' 香川真司(C大阪)、90'+1 田原豊(湘南)、90'+5 香川真司(C大阪)
スカパー!再放送 Ch181 4/20(火)13:00〜(解説:長谷川治久、実況:本野大輔、リポーター:森田純史)
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C大阪1点リードのまま迎えた90分、先にダメ押しのチャンスを作ったのはC大阪。香川真司の左クロスを播戸竜二が折り返すと、乾貴士が果敢に頭から飛び込んだが、シュートはわずかに枠を外れた。それでも、スタジアムのほとんどには、このまま1-0でC大阪勝利という空気が流れていた。しかし、その直後のプレーから、今節のドラマが始まる。

後半ロスタイム突入後すぐ、湘南のあきらめない姿勢が実を結ぶ。GK野澤洋輔のゴールキックが、途中出場で前線に送り込まれた島村毅のところにつながる。島村はC大阪守備陣がもたつく間に、一気に抜け出して右足を振り抜くと、強烈なシュートはC大阪GKキム ジンヒョンの決死のセーブで一度はクロスバーを直撃したが、そこに詰めていたのは、こちらも途中からピッチに入っていた田原豊。大柄なFWは身を投げ出してこぼれ球に反応し、左足を伸ばすと、GKキムの右足に当たりながらゴール。試合は土壇場で振り出しに戻った。

昨シーズンのJ2で、終了間際に10度もドラマチックなゴールを決めてきた湘南。その記憶が蘇った。そして、そのことを湘南とともにJ2を戦ったC大阪も、よく知っている。さらにC大阪としては、昨年終盤、タイトル獲得目前で、仙台、鳥栖にロスタイムゴールで敗れた悪夢が思い起こされてしまう。スタジアムの雰囲気は当然、一変した。

ここから攻勢に転じ、先に決定機を得たのは湘南。右DF臼井幸平の右クロスに、田原、島村同様に途中出場していた長身FW中山元気がドンピシャのタイミングでヘッド。このシュートはGKキムの正面を突いてしまうが、湘南には「明らかに勝点3を取りにいく姿勢は、少なからずあった」(田原)。J1昇格後、序盤戦では下位に沈む湘南にとって、この直接対決では何としても勝たなければいけない。その思いから、ロスタイムに入っても勝点1でオッケーという状況は見られなかった。

そのことは、C大阪も同じ。しかも、今節はホームゲーム。このまま引き分けでいいはずもなかった。ロスタイム突入4分後、今度はC大阪にチャンス。乾の右クロスからファーの香川がヘッドで競るも、相手DFに阻まれる。そこで得たCKもいかせられず。勝点3は風前の灯かと思われた。それでも、C大阪は貪欲に勝ちを最後まで狙った。そこで、90+5分、本当のドラマが遂に見られることになる。主役は2代目「ミスターセレッソ」、香川だった。

「ロスタイムが5分くらいあったので、それを見た瞬間に1チャンス2チャンスくらい作れると思い、相手も中盤が空いていたので、(ボールを)取ったらチャンスを作れると思っていた」。そう考えていた香川のところに、まさに中盤のオープンスペースでボールを持った羽田憲司からパスが出る。左サイドにいた香川は、そこからドリブルで仕掛けた。「時間が時間だったので、勝負した」という8番は、ペナルティーエリアを横切るように、中へ切れ込むと、中央から狙い澄まして右足でシュート。ボールはわずかな隙間を縫うように、そしてこの試合で何度もスーパーセーブを見せ続けた湘南GK野澤の手も届かない絶妙のコースにコントロールされ、ゴールにそのまま吸い込まれた。その瞬間、長居スタジアムは、歓喜に揺れた。

試合はその1分後にタイムアップ。エースの決勝点で、「C大阪としては、本当に勝利が必要な大事な試合で、勝利を収めることができた」(レヴィークルピ監督)。これでC大阪は勝点を9に伸ばし、暫定9位に浮上した。

ただし、この一戦全体では、今季初先発したMF家長昭博を軸にC大阪がペースを握り続けるも、90分までは香川のPKによる1点のみ。「それまでのプレーは後半ちょっと精度が低く、シュートも打ててなかった」という香川自身のプレーも精彩を欠いた。また、後半にはアマラウ、乾、アドリアーノ、播戸らが決定機を得るも、シュートは湘南DF阪田章裕やGK野澤らに跳ね返され決め切れず。「後半2、3点取れるチャンスはあった。そういうところは決めていかないといけないので、反省点として、精度を上げていきたい」と香川も言うように、劇的勝利のなかでもC大阪に課題は残った。それでも、「今日の勝利については大きい」と家長。「攻めきる」姿勢で勝利したことは間違いなく今後への財産になる。
一方の湘南は最後の粘りも及ばず、無念の敗退。しかし、「4バックは非常によかった」と反町監督も述べるように、DFジャーンを欠くなかでも、古巣相手に闘志を見せた阪田を中心に守備陣は奮闘していた。「こういう試合を続けることが大事なので、下を向かんと、上を向いてやっていきたい」と阪田。この試合を契機に、湘南が昨シーズンのような輝きを見せられることができるか、今後の試合にも注目していきたい。

以上

2010.04.19 Reported by 前田敏勝
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