4月13日(火) AFCチャンピオンズリーグ2010
G大阪 2 - 1 水原 (19:00/万博/12,311人)
得点者:58' モタ(水原)、61' 二川孝広(G大阪)、90+2' 宇佐美貴史(G大阪)
ホームゲームチケット情報 | 決勝戦は11月13日(土)に国立競技場で開催!
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『引き分け以上でラウンド16進出が決められる』という状況で迎えたACLグループリーグ第5節、ホームでの水原三星(韓国)戦。ドラマが待ち受けていたのは、90分の戦いを終えた、ロスタイムのことだった。中央のMF二川からゴール右前のスペースへスルーパス。走り込んだ途中出場のMF佐々木勇人のクロスを、ダイレクトでMF宇佐美貴史が左足であわせゴールを捉える。ホームサポーターの目の前での、劇的な逆転弾。その瞬間スタンドは、ドッと喜びのうなり声を挙げた。
G大阪にとっては、苦しいチーム状況で迎えた一戦だった。ケガで離脱していたFWルーカス、MF遠藤保仁、FWチョジェジンに加え、前節の大宮戦ではFW平井将生とMF橋本英郎がケガを負い離脱。それもあって、この日は、スターティングメンバーから控えメンバーまで全てに日本人選手の名前が並んだ。先発は守備陣こそJ1第6節大宮戦と同じ顔ぶれが揃ったものの、中盤には今季初先発のMF武井択也がボランチに。攻撃陣にはMF宇佐美貴史、FW大塚翔平というフレッシュなコンビが名を連ねる。システムは3-4-3。両サイドハーフはどちらかと言うと低い位置にポジションをとり、ボランチはケガが心配されたMF明神智和と先に名前を挙げたMF武井。前線はFW宇佐美貴史とMF大塚翔平の2トップにもみえる時間帯もあったが、基本はMF宇佐美貴史が1トップ、2シャドーをFW大塚とMF二川が形成した。しかも3バックとはいえ、どちらかと言えば、ガンバ大阪では珍しい5バック気味でのスタート。『勝点1』でも勝ち上がれる状況から、引き分け狙いで試合に入った訳ではなかったが、堅い守備をベースに攻撃を、という共通理解でキックオフを迎えた一戦だった。
その中で前半は守備こそ安定をみせたものの、攻撃では水原が高い守備ラインを引いているにも関わらず、裏をとるシーンも少なく、相手が怖さを感じるような背後を突いた攻撃を仕掛けられない。対する水原もFWモタを中心に仕掛けてはくるものの、さほど迫力のある攻撃はみられない。唯一、34分には右からのクロスを左ポスト前でFWモタにあわせられヒヤリとさせられるシーンもあったが、前半は両者共に仕掛けの少ない展開だったと言えるだろう。
試合が動いたのは後半。G大阪にとっては、58分に水原のFWモタにセットプレーで先制を許す嫌な展開となったが、その3分後。ゴール前中央で粘ったMF宇佐美のパスを受けたMF二川が「人が多かったので、シュートを速く打とうという意識」で、ファインシュートを決め同点に追いつく。その後もペースを握ったのはG大阪。ハーフタイムに裏に抜ける回数の少なさを指摘された攻撃陣が、何とか状況を打ち破ろうと攻撃への姿勢を示す。
しかも72分に、西野朗監督が『攻めろ。点を獲りに行くぞ』というメッセージと言わんばかりにFW大塚に代えてMF佐々木勇人を投入すると、攻撃がより活性化。77分には右サイドのDF加地亮の絶妙なクロスにあわせ、MF佐々木がダイレクトでシュートを放つが、これは水原GKがファインセーブをみせる。
対する水原は例え『引き分け』で終わったとしても、アウェイ戦だということを考えれば、またグループ首位の座を守って最終節をホームで迎えられるということもあってだろう。終盤は完全に守勢にまわり、セーフティに戦いを進めてくる。そうした水原を尻目に、G大阪は最後まで攻撃の姿勢を崩さず。「全く引き分けで終わろうという意識はなかったし、みんなが勝ちに行く姿勢でいた(DF安田理大)」ことを、最後の最後で、MF宇佐美が挙げた決勝弾に繋げた。
この結果により、両者共にラウンド16進出が確定。うち、G大阪は勝点11と水原を1差で上回り、今季初めてグループ首位に。これにより、次節(4月27日/河南建業戦@河南)、自力で『グループ1位』通過を決定づけることが出来る。対する水原はロスタイムにまさかの失点を喫して敗戦ということもあり、チームを率いるチャ・ボングン監督は茫然自失といった表情で記者会見に出席。それでも「次の試合はうちはホームで戦うというアドバンテージがあるが、ガンバはアウェイで戦う。我々は最後まで1位通過を諦めずに戦っていきたい」と前を向いた。
以上
2010.04.14 Reported by 高村美砂
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