★ヤマザキナビスコカップ特集ページ
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ヤマザキナビスコカップ予選リーグは今節、第２節目を迎えるが、第１節に試合がなかった神戸にとっては今節が開幕戦。ホームズスタジアム神戸に浦和を迎え、同カップ戦において、過去一度も決勝トーナメントに進出したことのない神戸にとっては今年こそ、との思いを秘めて挑む戦い。まずもっての目標である決勝進出を決めるためにも初戦の浦和戦で好スタートを切りたいところだろう。
「予選リーグは７チーム中２チームしか決勝トーナメントにあがれませんからね。勝点１１くらいがラインかなと思いますから、そうなると３勝２分以上の成績が求められる。と考えても、しっかり勝点を積み上げていかなければいけない。まずはそこを目指したいし、戦いを通じていい“流れ”を作りたい（三浦俊也監督）」
リーグ戦では直近の山形戦を含めて、ここまで１勝１分４敗。開幕戦でこそホームで２‐０と快勝したが、それ以降は先手を獲られる戦いが続く中で勝ち切れていないようだ。そうした状況をなんとか脱出しようと、山形戦の翌日となる１２日には同試合に出場したメンバーが集まって選手だけのミーティングを実施。副キャプテンDF北本久仁衛によれば３０〜４０分、チームの現状について、また今すべきことを確認し合ったそうだ。
「僕とタカさん（吉田孝行）と話をして、このままズルズルいくのは良くないし、みんなで話そうということになった。その日は練習試合だったので、そこに出場するメンバーは一緒に話せなかったけど、残りの選手たちで、やるべことの確認をしっかりできた。まずは基本に立ち返って、ラインの押し上げの徹底やコンパクトさを保った攻守、主導権を握った戦いをしようということなど、みんなで確認出来たのは良かったと思う。あとはそれをピッチで、身体で表現するだけ。ヤマザキナビスコカップの初戦なので、まずは予選突破を決めるためにもいいスタートを切りたい（北本）」
山形戦から中２日の試合ということで、前々日は山形戦出場メンバーは回復トレーニングのみ、前日の練習も非公開で行われたこともあって、メンバー等は全く予想できないが、これまでのリーグ戦で出場チャンスのなかったDF宮本恒靖やDF冨田大介ら、フレッシュなメンバーが出場機会を得ることは十分に考えられる。その中でいい“結果”を得ることが出来れば、停滞が感じられるリーグ戦にも弾みとなるだけに、まずはチームとしての『結果』を求めつつ、フレッシュな戦力の奮起にも期待したい。１２日に行われた練習試合で、久しぶりにボランチとして出場した宮本は言う。
「練習試合では去年のことを思い出しながらやった。この間の山形戦は外から見ている限り、先に１点を獲られたことで、必要以上に落ち込んでしまったように見えた。ただ、結果が出ていない時にはそういうことは起こりうること。そういう状況になっても下を向かずに粘り強く最後まで戦いきることを考えていかなければいけない。浦和はリーグ戦でも調子が良さそうだし、チームの雰囲気もいいと聞いている。難しい試合になると思いますが、このカップ戦は入りが大事になってくるので。昨年のカップ戦も立ち上がりをホームでジェフと引き分け、アウェイでFC東京に負けた。そういう立ち上がりでは予選を抜けるのは難しいと思うので、今年はいいスタートを切りたいし、まずは明日、ホームでしっかり勝ってチームとして自信を取り戻したいと思う（宮本）」
対する浦和は、３月３１日に行われたこのヤマザキナビスコカップの開幕戦を、ホームで磐田と引き分けて、スタートを切った。その際は直近のＣ大阪戦からスターティングメンバーを６人入れ替えて挑み、後半から出場していたMFポンテのゴールでロスタイムに追いつくという粘り強さを見せた。その苦しみながら奪い取った『勝点１』を今節に繋げるためにも、また先の三浦監督の言う『勝点１１』を予選突破のボーダーラインと考えるなら、この２節をアウェイといえどもしっかり勝って勢いに乗りたいところだろう。先発メンバーはその磐田戦と同様に、多少リーグ戦とは変えてくる可能性が高いが、いずれにしても、現在、リーグ戦でも４勝１分１敗と好調の浦和だけにチームの雰囲気はいいはず。この勢いをカップ戦につなげ、今節でも勝利を奪えるのかに注目したい。
以上
2010.04.13 Reported by 高村美砂
