4月13日（火）AFCチャンピオンズリーグ2010 Ｇ大阪 vs 水原（19:00KICK OFF/万博）
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ホームゲームチケット情報 | 決勝戦は11月13日(土）に国立競技場で開催！
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シンガポール・アームド・フォーシズ戦での２連勝で、ラウンド16進出のための『２位確保』が俄然、近づいたガンバ大阪。今節は、首位を走る水原三星（韓国）をホーム・万博記念競技場に迎える。

今節、もう一つのカードの結果に関係なく、自力で『引き分け以上で２位以内が決められる』G大阪だが、目指すのは当然、１位通過。そうすればラウンド16の戦いを移動なく、慣れ親しんだホームスタジアムで戦えるからだ。そのためには、勝点２差で上をいく水原三星を是が非でも叩き、今節で首位に躍り出たいところ。4月27日のグループリーグ最終節の河南建業戦はアウェイの地で戦うことを考えても、尚更だろう。

ここまでなかなか勝ち星を挙げられず、苦しんで来たG大阪だったが、直近のJ1リーグ・大宮戦では大黒柱のMF遠藤保仁が左もも裏痛で離脱となる中、アウェイで先行される苦しい展開もFW平井将生の２ゴールで逆転。トドメには安田理大のクロスからMF明神智和のゴールで突き放し、勝利を引き寄せた。「僕たちは常に勝点３を求められるチーム」だというDF加地亮の言葉を借りれば、勝ち切れない試合が続いていた現状は間違いなく、選手個々に何かしらのプレッシャーをかけていたはずだけに、この『白星』はそれを少しでも取り除く一勝になったことだろう。ただ、一難去ってはまた一難とはこのこと。「非常に代償は大きく、喜びよりも今後への不安が過っている」と西野朗監督が試合後にこぼしたように、その大宮戦でも2ゴールを挙げるなど、ここまで公式戦5戦連発と調子 を上げていたFW平井将生が左大腿裏面肉離れ（復帰まで約4週の見込み）で戦線を離脱。またMF橋本英郎が左膝内側々副じん帯損傷（復帰まで約6週の見込み）と、既にケガで離脱していたMF遠藤保仁、MFルーカス、FWチョジェジンに加えて故障者が続出している状況にある。またMF明神智和も前日練習には加わっておらず、別メニューでの調整を続けている。

唯一、練習試合で左足首、膝を痛めていたMF佐々木勇人については前日練習に加わったが、西野監督によれば「チェックしている状況」ゆえ、ギリギリまで出場の可能性を探ることになるだろう。
ということからも分かるように、スターティングメンバーの半数以上が離脱する可能性は高く、大幅にメンバーが入れ替わる厳しい状況だが、一方でプラス材料もある。若手選手の奮起だ。好調のFW平井の離脱は残念だが、彼以外にも、大宮戦で今季初先発を飾ったMF宇佐美貴史をはじめ、FW大塚翔平らも調子を上げており、彼らがチャンスを活かしてポテンシャルを発揮できれば、チームにとってはプラスアルファを得ることができる。ここ数年、大きくスターティングメンバーが変わることのなかったG大阪にあって、なかなかチャンスを得られなかった選手たちの奮起に期待したいところだ。

「チャンスでしっかり若手がアピールしないと、ガンバの若手は使えないと思われるのは嫌だし、そのためにもしっかり結果を出たいと思う。大宮戦から中２日と合わせる時間はなかったけど、コンビネーションの部分でもサテライトで一緒にやっている選手も多いし違和感はない。感覚的な部分で合わせていけると思う（MF宇佐美貴史）」

先に書いた通り、対する水原三星は現在、3勝1分（勝点10）でグループＧ首位を走る。唯一、勝ち星を挙げられなかったのが、G大阪とのホームでの開幕戦で、その際は0-0と堅い内容で戦いを終えた。その際はシーズン序盤ということもあり、チャ・ボングン（車範根）監督は 「代表で離脱していた選手や新外国籍選手の融合ということを考えても、チームワークの完成度がまだ高まっていない」と強調したが、現時点でのKリーグでの戦績を見ても、直近の城南一和（4月9日）の敗戦を含め、現在7試合を戦って2勝5敗と勝ちあぐねている様子が見て取れる。ただ、それでもACLで確実に勝点を積み上げているのは間違いなく、それについてはチャ・ボングン監督も「リーグ戦での失点の多さは反省しているが、ACLとリーグ戦は選手たちの捉え方も違うし、リーグ戦以上に重要さを感じているように思う」と自信をのぞかせる。今節はアウェイ戦となるが、「明日をしっかり勝って、ラウンド１６をホームで戦いたい」とのチャ監督。『勝点３』を奪うことで、最終節を待たずして首位通過を確実に決めにくる覚悟だ。

以上

2010.04.12 Reported by 高村美砂