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【J1:第6節 清水 vs 仙台】レポート:攻撃が活性化してきた清水が、勢いのある仙台に快勝。得点でも失点でもリーグ首位に!(10.04.12)

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4月11日(日) 2010 J1リーグ戦 第6節
清水 5 - 1 仙台 (13:03/アウスタ/17,522人)
得点者:26' ヨンセン(清水)、45' 本田拓也(清水)、60' 藤本淳吾(清水)、63' 平岡康裕(清水)、79' 永井雄一郎(清水)、89' 中原貴之(仙台)
スカパー!再放送 Ch185 4/12(月)12:00〜(解説:澤登正朗、実況:桑原学、リポーター:小野響子)
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5得点はどれも良い形から良いシュートが生まれた鮮やかなゴールだった。そのことは、ホーム3連勝で暫定首位を守ったこと以上に、清水にとって大きな収穫だったかもしれない。

清水は立ち上がりから積極的だった。キックオフ直後にヨンセンが右サイドで基点になり、小野伸二を経由してアンカーの本田拓也が開始約30秒で強烈なミドルシュート。これはわずかに上に外れたが、この場面で見られたヨンセンの動きの良さや本田のゴールを狙う意識は、後から思えばその後のゴールシーンを暗示しているようだった。
ただ、仙台もそれに圧倒されていたわけではない。FWの中原貴之が、ロングボールで裏に飛び出したり、競り合ってセカンドボールを味方につないだりと前線で効果的な働きを見せ、清水のDFラインを押し下げていく。そのうえで、バイタルエリアでは梁勇基や関口訓充が精力的に動いてボールをつなぎ、徐々に清水を押し返して、一進一退の展開に持ちこんでいった。
このあたりは、勢いだけではない仙台の実力を示した部分。清水としても、我慢するところは我慢して、速攻で反撃という形を作り、内容だけで言えば前半はほぼ互角の展開になっていった。
しかし、決定機を作り、それを決めるという部分では、清水が上回る。26分には、兵働昭弘のパスを左サイドに開いたヨンセンがフリーで受け、そのまま自らドリブルで中に切れ込んで、シュートコースが空いたスキを見逃さずにミドルシュート。これが矢のような低い弾道で右ポストぎりぎりに決まり、清水が絶対に欲しかった先制点を奪った。
ただ、仙台としては「1失点は覚悟していた」(手倉森監督)ため、先制されても慌てることはなく、バランス良く戦えていた。42分には左クロスから中原がバーをかすめるヘディングシュートを放つシーンもあり、0-1で後半に折り返せば、まだ勝機は見出せると考えていた。それだけに、より痛かったのは前半終了間際の2点目だった。
45分、本田が藤本淳吾とのワンツーで右から中に切れ込み、今度は岡崎慎司とのワンツーから右足でシュートを放って、きれいにゴール左に決めた。今季は1枚のボランチとしてプレーしている本田は、ここまで上がってシュートを打つというシーンはあまり見られなかった。そうした場面が出始め、結果にも結びついたことは、チームにも本田自身にも大きな収穫となった。

この2点目が大きなダメージになった仙台に対して、清水は前節・横浜FM戦のように後半受けに回ってしまうことがないように、ハーフタイムでは選手同士で強く確認。後半の立ち上がりは仙台がセットプレーで2度チャンスを作ったが、清水は受け身になることなくパスをつなぎ、速いパス回しからチャンスを作るシーンも見せた。
そして15分には、右サイドからワンタッチできれいにパスをつないで、藤本のパスから兵働がミドルシュート。GKが弾いて左ポストに当たった跳ね返りを、藤本が押しこんで3点目。さらに、そこから仙台が立ち直り切れない3分後に、兵働の左CKからセンターバックの平岡康裕が、リーグ戦初ゴールをきれいに頭で決めて4点目。これで完全にトドメを刺した。
その後は、何とか一矢報いようと攻めに出る仙台に対して、清水は引きすぎることなく落ち着いて受け流しながら速攻で反撃。34分には、平岡のヘディングでの跳ね返しから交代出場の永井雄一郎(後半26分〜)が裏に飛び出してDFに走り勝ち、素晴らしい右足シュートをゴール左に突き刺して5点目。これは永井にとって、清水移籍後のリーグ戦初ゴールとなった。
最後は、逃げ切る意識より6点目を狙う意欲が強かった清水に対して、仙台が44分に相手のミスをついてチャンスを作り、中原が高い打点のヘッドで押しこんでようやく一矢報いる。だが、結局試合はそのまま1-5でタイムアップ。仙台が2敗目を喫して6位に下がり、清水のほうは最少失点を維持したまま、得点数でもトップに立って暫定首位を堅持した。
ただ、「観ている人は楽なゲームと思ったかもしれないけど、けっこうきついゲームだった」(児玉新)という言葉は、けっして社交辞令ではない。仙台としても、点差ほど内容の差があったわけではないので、次に向けていかに気持ちを切り換えるかが重要になるだろう。
それでも、やはり清水にとっては大きな収穫のあった一戦。エースの岡崎慎司が代表戦の疲労もあって目立った活躍ができなかった中、5得点を奪えたのはチーム全体の調子が上がってきた証拠と言える。兵働と藤本もゴールシーンによく絡み、小野伸二もその手前のパスで、味方が良い形でボールを持てる状況を作った。
「ボールを持っていない選手の、サポートの距離や角度が良くなってきていると思うし、人が作ったスペースに対して、他の人が入っていったりという動きがスムーズになってきている」(兵働)と、細かい要素が良くなってきたことは、この試合だけで終わるものではない。そこは、長谷川監督としても時間をかけて培ってきた部分だけに、大きな手応えとなったはずだ。
その意味でも今の清水は、上位のポジションをキープしていくために、着実に地歩を固めつつある。

以上

2010.04.12 Reported by 前島芳雄
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