4月11日(日) 2010 J2リーグ戦 第6節
千葉 4 - 0 横浜FC (16:03/フクアリ/12,752人)
得点者:20' 倉田秋(千葉)、60' 倉田秋(千葉)、89' 工藤浩平(千葉)、90'+1 佐藤勇人(千葉)
スカパー!再放送 Ch185 4/12(月)19:30〜(解説:永井良和、実況:野村明弘、リポーター:飯田留美)
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キックオフ前の15時10分から約5分間、フクダ電子アリーナ(フクアリ)のピッチにスプリンクラーで水がまかれた。イビチャ・オシム元監督時代、千葉はパスのスピードを上げるためホームゲームでピッチに水をまくことがあった。今回ももちろんパスのスピードアップという狙いがあったはずだが、選手がスピーディーなパス回しで相手の守備を崩すという攻撃の形に固執せず、臨機応変にプレーしたことが勝因となった。
立ち上がりは、前線から果敢にプレスをかける横浜FCがルーズボールを拾い、主導権を握りかけた。だが、千葉はサイドでワンツーなど短いパスをつなぐ攻めも見せながら、「練習でディフェンスラインの裏に抜け出る動きをやっている」(MF工藤浩平)ことを生かし、ロングパスでスペースを突いて横浜FCのプレスの網にかからないようにしながら応戦。千葉の先制点は、千葉のロングパスに対応した横浜FCのDF柳沢将之からGKシュナイダー潤之介へのバックパスをMF倉田秋が奪い、GKをかわして左足でボールをゴールマウスに流し込んだものだった。この先制ゴールで試合の流れは一気に千葉へ。だが、ボールを支配してもミスもあって決定機を作れず、千葉は1点のみのリードで前半を終えた。
攻撃のキーマンのFW大黒将志が徹底マークされ、いい形を作れない横浜FCは後半からFW難波宏明に代えてFW西田剛を入れて打開を図った。その効果もあって後半の序盤は互角の戦いとなる。だが、横浜FCがさらに選手交代を用意していた矢先だった。千葉は、54分に交代出場していたMF谷澤達也からパスを受けたFWネットが、逆サイドへ大きな展開。スペースに出てパスを受けた倉田はドリブルで仕掛けると、左足で今度は強烈なシュート。ボールはサイドネットに突き刺さり、勝利を引き寄せる追加点を奪った。
その後も互いに攻め合ったが、横浜FCは82分のMF寺田紳一のシュートがクロスバー直撃で外れるなど決定力を欠いたのに対し、千葉は試合終了間際に連続得点。89分、交代出場のMF大田圭輔のクロスボールを横浜FCのDFがヘッドでクリアしたこぼれ球を拾った工藤がドリブルで仕掛け、横浜FCのDF田中輝和のスライディングをかわしてのシュートで今季初ゴール。さらに、90+1分には谷澤のシュートをGKがセーブしたこぼれ球をMF佐藤勇人がヘディングで押し込み、こちらも今季初ゴールとなった。
横浜FCは、痛恨のミスによる1失点目が大きく響いた。守備では、千葉がロングパスを入れてきたためプレスがうまくかからなかったのに加え、ロングパスをディフェンスラインではね返してもこぼれ球を千葉に拾われることが多かったのが痛かった。攻撃では、シュート1本という数字が示すように点取り屋の大黒が抑えられ、千葉の守備にも阻まれてラストパスが通らずに苦しむ場面も多く、今季初のノーゴールとなった。
千葉は「相手のプレッシャーがそれほどでもなかった」(DF茶野隆行)ため蹴ることができたロングパスの活用が奏功。相手のディフェンスラインを下げてスペースを作り、「中盤がこぼれ球をよく拾ってくれて押し上げられた」(茶野)ことが攻守に好影響を与えた。「自分たちがやりたいことをやって満足するのではなく、相手が嫌がることをやることも必要」(佐藤)で、それを実践できたからこその快勝。だが、この試合の攻撃が全ての対戦相手に有効ではないことは選手も分かっている。J1昇格には、積年の課題である、ゴール前に引いて守ってスペースを与えないチームから得点する術を磨くことが必要だ。
以上
2010.04.12 Reported by 赤沼圭子
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第6節 千葉 vs 横浜FC】レポート:臨機応変にロングパスを活用し、プレスの網から逃れた千葉が4得点の快勝。横浜FCは攻守のミスが響き、今季初のノーゴールで敗れる。(10.04.12)
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