4月11日（日） 2010 J2リーグ戦 第6節
富山 1 - 0 北九州　（16:04／富山／2,542人）
得点者：84' 石田英之（富山）
スカパー！再放送 Ch182 4/12（月）23:30〜（解説：安井孝志、実況：牧内直哉、リポーター：豊田麻衣）
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●楚輪博監督（富山）：

「前半は事前に検討していた通りに相手のミドルシュートやリスタートからの攻撃に気をつけた。ハーフタイムでは、ボールを奪ってプレスをかけられた時、うまく逃れることができたらもっと前線にフリーでつながるから、動き出しやフィードを意識して、そこで下げずにもっと前に行こうと指示した。後半３度ぐらいチャンスがあったと思うが、そこを決めるか決めないかというところで、得点できなかったので均衡した時間が続いてしまった。北九州は前節の千葉戦でリスタートからGKの弾いたボールを決められていたので、ゴール前に詰めることは意識していたが、最後にかみあってゴールを挙げることができた。
ホームで２勝目を挙げることができてよかった。今季はチームもフロントも観客動員を増やそうと努力している。寒かったにしても、今日は2542人だったので、さらにバックアップしてほしい。富山のチームとして県民の方にアピールしていきたいので、マスコミのみなさんも協力をお願いします。選手が1万人の前でもっと良いパフォーマンスができるようにトレーニングしていきますし、勝つことでアピールしていきたい。3、4連勝、そしてホームでの勝利を目指して戦っていきます」

Q：攻撃と守備の狙いはどういうものだったのか？
「攻撃では切り替えの早さと、先ほども言ったボールを奪ってからのパスフィードのスピードアップ。守りは組織ディフェンスの中での個人とチームのやり方を先週から修正してきた。今季初めて完封することができたが、前々節・福岡に０−５で負けて帰ってきて、選手たちが気を引き締めてやってくれている成果だと思う」

Q：FW苔口選手と石田選手の起用法について狙いは？
「（初勝利を挙げた）先週の流れを大事にしてテンションの高い苔口を起用した。石田はジレンマを感じただろうが、プレーに生かしてくれた。石田の出場時間は短くなったが、苔口が裏へ抜け出すスピードなどで相手にプレッシャーをかけていたので交代が遅くなった。石田のフラストレーションとモチベーションが得点に結びついたと思う」

Q：先制して１−０で逃げ切る富山らしいリズムが出てきたとみてよいか？
「勇気（濱野）を入れたのは、（ロスタイムを含めた）残り５分で戦術を徹底するため。相手より１人多いのに引き気味になっていたので、前の６人でボールにプレッシャーをかけたかった。ボールサイドに集まって数的優位をつくり、相手に蹴らさないようにした。組織ディフェンスを持ち味にやっているので、無失点で抑えることが重要。得点は結構取れているので、ディフェンスを確認しながら次の試合に臨みたい」

Q：FWと同様にセンターバックも前節と同じ２人を起用した理由は？
「先発メンバーをいじるより、前節からの流れを大事にしたかった。選手の力はあるので。３連敗してチームを修正する上で、選手３０人全員がモチベーションをしっかり持ってもらいたかった。その点、今日は良かった」

Q：雨でもロングボールを蹴らずにパスを回していたが、指示したのか？
「水が溜まっていたわけではないので。（練習場の）草島グラウンドの最近の状態とよく似ていた。雨のサッカーではなく、いつも通りで大丈夫と言っていた」

Q：攻めあぐねているようにも見えたが、どう感じていた？
「ボールも人も動いてというよりも、１人の持つ時間が長かったので、そこに余計に相手からプレッシャーがかかっていた。前にフィードすることで相手は置かれるわけで、そこも考えてハーフタイムに指示した」

Q：途中出場の濱野選手は本来のDFではなくボランチでの起用だったが、今後もあるのか？
「センターバックが機能していたので、（濱野を）出場停止の先週にボランチで試してみた。ボランチの渡辺や長山が負傷していることもあった。彼は精神的な柱なので。たまにならあるかもしれない」

以上