4得点で強敵・大分トリニータを撃破した試合後、上野佳昭強化部長(日本サッカーの育ての親であるデットマール・クラマー氏が惚れ込んだ「栃木のマムシ」。伝説は数知れず…)は興奮を抑えきれなかった。
「だから言ったでしょ?大塚さん。ロボはやるって」
うなずいてはみたものの、実は「?」だった。事の真相は、こうらしい。3月28日(第4節)の大分戦で1点目と3点目を決めたリカルド・ロボ選手は、奥さんと娘さんが来日したことで精神的余裕が生まれ、2得点に繋がったと。
栃木SC加入後に行ったインタビューを思い出し、納得がいった。日本の生活についてたずねると「快適だね。妻と娘が来日すれば100%満足だよ」と話してくれたロボ。「僕はサッカーがあるからテレビを見ないけど、妻は家にいることが多いし、慣れない日本での生活が大変だろうから、ブラジルのテレビ番組が見られる環境を整えたい」とも話してくれた。「奥さんに優しいね」と言うと、「当然さあ。支えてもらっているからね。妻には優しくするべきだよ!」とアドバイスをいただいた。ロボは、かなりの愛妻家なのだ。写真でしか目にしたことはないが、奥さんはかなりの美人なのでわからなくもないが。
ザスパ草津戦を前に取材に応じたロボは、「今日、娘の誕生日なんだ」とほほ笑み、報道陣に向けて「プレゼントは?」とジェスチャーをしておどけた。「ロボがゴールをプレゼントすれば」と言ってみると、「もちろん。では、皆さんからは?」と再び同じジェスチャーでプレゼントを要求し、ストライカーとしての貪欲さをピッチ外でも見せ付けた(この冗談に対して、萬代裕子アナウンサー、通称マンUだけが真剣にプレゼントを何にしようか考えていたのは内緒です)。奥さんを愛する夫としての存在以上に、愛娘ベッチーナちゃんのパパとして誇りを持っているロボ。簡単には手に入らない、プライスレスなゴールを愛娘に贈り、キスのお返しをもらう姿が目に浮かぶ。
家族が来日すると外国人選手は無類の強さを発揮する。これは偏見? 昔、野球少年だった筆者は、例えばタフィー・ローズの息子が、例えばロベルト・ペタジーニの奥さんが来日した際、ホームランを量産した記憶が蘇る。だから、ロボがクラブ史上初、Jでのハットトリック達成なんてことも…期待してしまう。油断は禁物と思う一方で。
以上
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2010.04.10 Reported by 大塚秀毅
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