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スカパー!生中継 Ch186 15:50〜(解説:田中真二、実況:篠田和之、リポーター:萬代裕子)
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敵地・栃木県グリーンスタジアムに乗り込んで戦う「北関東ダービー2010」の第1ラウンド。今季のリーグ戦日程が発表されたときから4月11日のゲームは、意識しないわけにはいかなかった。草津は栃木戦でさらなる加速をつけてギアをトップへと入れるはずだったのだが、チームはスタートでエンストを起こしまさかの開幕5連敗。草津は最悪の状態で北関東ダービーを迎えることになってしまった。
栃木は上昇気流をつかみかけている。4節でJ1降格組・大分に4‐1で快勝すると、続く岡山戦でも勝利を収めて2連勝。今ゲームは栃木にとってクラブ初の3連勝、そして今季のホーム初勝利が懸かる。その栃木を倒すために草津が実行すべきことは2トップを力でねじ伏せることだ。栃木の前線ではブラジル出身のリカルド・ロボ、韓国出身の崔根植という外国籍FWが幅を利かせる。フィジカルの強さを生かした彼らのポストワーク、ゴールへのアタックがチームを支えている。「栃木はストロングポイントがはっきりしているので、その部分への対応をしなければいけない」(戸田和幸)。草津はチームとして、栃木の2トップ包囲網を敷くことになるだろう。
栃木の2トップと対峙する役割を担うのは田中淳、梅井大輝のCBコンビだ。3節千葉戦でチャンスをつかんだ二人だが、コンビネーションはゲームを重ねるごとに向上している。千葉戦がJデビューとなった191センチの大型CB梅井は、ファッション雑誌から抜け出してきたようなモデルスタイルだが、ピッチに立つと闘争心溢れる守備を遂行。指揮官の信頼を勝ち取りレギュラーポジションをつかみとった。そして若いCBを支えるのはラインコントロールを駆使した粘り強い守備が特長の田中だ。鋼の身体を持つファイター田中は「相手のフィジカルに負けないように、それを上回るハードワークをみせたい」と決戦に備える。
だが守備だけでは勝利に到達することはできない。勝点3を奪うためには栃木のゴールネットを揺らさなければならないのだ。2010年の草津は昨季までの攻撃サッカーに守備テイストを加えた臨機応変なサッカーを目指してスタートを切ったのだが、まだすべてを消化しきれていない状況だ。最近の傾向をみると「継続」よりも「刷新」の方へ傾いている印象だが、「刷新」を選択するのであればより魅力的なサッカーのガイドラインを提示しなければならない。栃木戦での草津がどのようなサッカーを魅せるか注目だ。
昨季、栃木がJ2参入したことでリニューアルスタートとなった「北関東ダービー」。草津は2勝2分2敗で3チーム中2位に終わった。シーズン中盤までは栃木、水戸の気迫に圧倒されたが、第3クールはライバルをチーム力で蹴散らして草津の力を誇示してみせた。あの2試合は、チームが苦しみ抜いた上に築きあげた大きな財産だった。開幕5連敗となっている草津は、「財産」を思い出さなければならない。
今節の草津のミッションは、栃木の連勝を阻止しグリーンスタジアムに勝利の草津節を響かせること。草津vs栃木の対戦成績は1勝1分1敗の五分だが、草津は昨季ホーム敷島(正田スタ)で栃木に勝点3を奪われた。あの屈辱は忘れられない。ホームで味わった屈辱は、相手のホームで返す。それがダービーの掟だ。
以上
2010.04.10 Reported by 伊藤寿学