「戦うしかない。３位内に入れば何かが起きるかもしれない、奇跡を信じて戦う」
　チームの始動初日に高松大樹主将が発した言葉だ。トリニータ一筋のミスターの熱き闘志がムーブメントとなっている。

クラブの目標である「１年でのＪ１復帰」には、３位以内の成績だけでなく、Ｊリーグから借りた総額６億円を完済し、10億円を超える債務超過を解消しない限りＪ１昇格は認められない。ピッチ内外の両方で高いハードルを越えるために、「クラブが一丸となって戦っていると意思表示をしよう」とキャプテン高松の発案で、選手、スタッフ、フロントが手首に青いリストバンドをつけた。
そして、この青いリストバンドが今、話題を集めている。

高松、そしてクラブの思いに共感したサポーターが、「選手と同じ青いリストバンドをして一緒に戦いたい」との問い合わせが殺到したこともあり、「Ｊ１昇格に向けて少しでも足がかりになれば」と、スポンサー企業であるアサヒ温泉がバンドの配布と同時に募金を募ることになった。製造費はアサヒ温泉が負担するため、募金は全てクラブに寄付金として贈呈するという。
「RESTART」の覚悟と「ONE HEART」の思いが刻まれたリストバンドは、明日３月27日から『明野アサヒ温泉』『北下郡アサヒ温泉』（ http://www5.ocn.ne.jp/~asahi-yu/ ）の２箇所で『大分トリニータ　リストバンド募金箱』に募金した人に配布される。限定１万個。

「奇跡を信じて戦う」。これが今季の大分の合言葉となりそうだ。

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2010.03.26 Reported by 柚野真也