16時からの練習開始直後は、みぞれも混じるほどの冷たい雨が降り続いた3月24日のユナイテッドパーク(=千葉のクラブハウス&練習グラウンドの愛称)。だが、早くもJ2リーグ戦第3節徳島戦で今季初黒星となり、第4節草津戦(3月28日@フクアリ)の必勝を誓う選手たちは寒さを吹き飛ばすように走り回って、必死に練習に取り組んでいた。
こんな日は、選手の体調を考えて屋内で報道陣が選手や監督を取材するクラブがほとんどだと思う。千葉が2000年からユナイテッドパークの正式な使用開始日の10月4日まで使用したフットパーク姉崎では、報道陣は玄関ホールとその奥の報道陣待機所で選手を取材していた。だが、そこは暖房が完全に効いているとはいえず、少し寒い思いをしてしまうことがあった。
ユナイテッドパークでは、トップチームの選手、監督やコーチなどのコーチングスタッフ(下部組織を含め)が靴を履き替えて玄関ホールに出るには、プレスルームを通る構造になっている。このプレスルームは冷暖房完備のうえ、報道陣が使用可能な無線LANやテレビもある。取材から逃げようと靴を持って行って他の玄関から出てしまわない限り(筆者が練習取材に行った時にはそんなことをする人は1人もいなかったが)、選手やコーチングスタッフが必ず通るため、プレスルームにいれば取材対象者を逃してしまうことがない。
さらに、机と椅子が備えられた一角以外には多くの椅子も用意されていて、通常のコメント取材はお互いに立ったままが基本だが、ちょっと長めに話を聞きたい場合は取材対象者に座ってもらって話を聞くことができる。特に、報道陣の質問に対して率直に言葉数多く答える江尻篤彦監督は、プレスルームでは椅子に座って取材対応をすることが多い。もちろん記者も座って取材できるわけで、以前、たまたま江尻監督に話を聞く記者が筆者1人だけだった時、クラブ広報に江尻監督とものすごく近い距離で向かい合って座る状態にセッティングしていただいてしまい、ちょっと気恥ずかしい思いをしたこともあった(笑)。
取材を受ける側だけでなく、取材をする側にもいろいろな面で優しいユナイテッドパークのプレスルーム。「ここで見聞きしたことを、いい形できちんと原稿に反映させるように、一生懸命頑張らないといけないな」と、練習取材時の寒さが身に染みた日に改めて思った。
以上
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2010.03.25 Reported by 赤沼圭子
J’s GOALニュース
一覧へ【J2日記】千葉:報道陣に優しいプレスルーム(10.03.25)
(C)赤沼圭子
降り続く雨と体感温度を否応なく下げる冷たい風に負けず、J2リーグ戦第4節草津戦に向けて全体練習に取り組む選手たち
(C)赤沼圭子
机と椅子が備えられたプレスルームの一角。画面の奥の壁一面のガラスは練習グラウンド(練習コートA側)に面している
(C)赤沼圭子
プレスルームに姿を現わした工藤浩平選手。工藤選手の背後にある開いたドアの向こうが選手やコーチングスタッフの靴箱になっている
(C)赤沼圭子
記者の取材に応じる江尻篤彦監督。練習終了後、トレーニングウェア姿のままの時もあるが、この日は雨に濡れたためシャワーを浴びて私服に着替えてから
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