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【J2:第3節 岐阜 vs 甲府】プレビュー:まだ3節、されど3節。試行錯誤を続けるチームだからこそ、結果にこだわりを持たなければならない一戦。(10.03.19)

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3月20日(土)J2 第3節 岐阜 vs 甲府(16:00KICK OFF/長良川チケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch183 15:50〜(解説:川添孝一、実況:松井秀、リポーター:桑原麻美)
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開幕戦を逆転勝利で飾った岐阜だったが、第2節は大分の前に1−3で屈した。1勝1敗の5分で迎えたこの一戦。注目は倉田安治監督がいかに前節の敗戦のショックから、チームを立て直してくるかにある。
新体制になって、まだ2試合しか消化しておらず、倉田監督の目指すサッカーが出来ているはずがなく、まだまだこれから反復して約束事や規律を刷り込んでいく必要がある。ましてや倉田監督のサッカーはより、こうした作業が必要で、浸透までには時間がかかることは自白の明である。今大事なのは、さらに戦術やコミュニケーションを重ねていくことはもちろん、チーム全体が同じベクトルの下に進むように、ある程度の結果は必要である。内容を向上させながらも、結果にはこだわる。この姿勢が重要になってくる。

岐阜は前節、DF田中秀人がボランチに入った。倉田監督のゾーンディフェンスにおいて、前回も書いたが、ファーストディフェンダーの役割をなすボランチは最重要ポジションで、開幕戦はキャンプから起用していた大卒ルーキーの山内智裕を抜擢。開幕戦では立ち上がりこそ及第点の動きを見せたが、時間が経つにつれて存在感が薄れていってしまった。相手が守備をベースにし、岐阜と同じ4-4-2のボックスの布陣で、比較的組みやすい相手だったからこそ、難は逃れたものの、もし4-3-3などの布陣で、アタッキングサッカーを展開する相手だったら結果は分からなかった。しかも、攻撃が実ったのが4-1-3-2にしてからというのもあり、やはりスタートから守備がうまくいっても、それがまだ攻撃にリンクしきれていないし、時間の経過と共にエラーが生じてくる。
これ自体は前述したように現状では仕方が無いことであって、これから先、時間を掛けながら修正していけばいいが、勝負はもう始まっており、今はいかにその振り幅を少なくするかが重要だ。
そういう観点から見ると、この一戦の持つ意味は大きい。らしさが出せず連敗するのか、らしさを出して勝利し、ホームでのいいイメージを掴むのか、らしさが出せなくても、結果を掴む力強さを見せるのか。今後にも左右してくるだろう。

その重要な試合の対戦相手となる甲府は、内田一夫新監督の下、昨年からの4-3-3の布陣が機能し切れているとは言えない。開幕戦ではDF柳川雅樹、FWハーフナー・マイクら新戦力を積極起用したが、これを1−3で落とすと前節はスタメンを4人も入れ替えて挑むなど、こちらも試行錯誤のときが続いている。ただ、岐阜にとって気をつけなければいけないのが、FWパウリーニョの存在だ。まだチームにフィットしたとはいえないが、彼のアタッキングエリアでの鋭さは脅威であることは間違いない。

総じて見ると、共に新監督の下に試行錯誤をしている状況だけに、まずはどちらがこの試合でいい結果を残して、悪い流れになる前に現状に光を差し込ませることが出来るか。まだチーム作りの初期段階とは言え、前述したように勝負が始まっている以上、結果は重要で、チーム作りを大きく左右させる要素であることは間違いないだけに、勝点3はどうしても手に入れたい。
両チームにとって重要な一戦。果たして、同じ状況下で結果を掴むのはどちらのチームとなるのか、今から楽しみだ。

以上

2010.03.19 Reported by 安藤隆人
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