2月6日(土) 東アジア女子サッカー選手権2010
なでしこジャパン 2 - 0 中国女子代表 (15:31/味スタ/7,459人)
得点者:19' 宮間 あや(JPN)、61' 近賀 ゆかり(JPN)
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今大会の優勝候補同士の対決となった東アジア女子サッカー選手権の開幕戦。大会2連覇を狙うなでしこジャパンが中国と対戦し、2-0で完封勝利を収めた。
北京オリンピックを終えて、互いに世代交代を行ってきた両チーム。それぞれに海外遠征などでチーム強化を経て今大会に臨んでいた。
日本のスターティングメンバーは、GKには海堀あゆみ、最終ラインは岩清水梓と熊谷紗希のセンターバック、左に鮫島彩、そしてかねてより「実戦で試してみたかった」と佐々木則夫監督も語っていた矢野喬子の右サイドバックが実現した。澤穂希とボランチを組んだのは直前キャンプで調子を上げてきていた宇津木瑠美。左に宮間あや、右に近賀ゆかり、2トップには大野忍とチリ遠征で結果を残した山口麻美という布陣だ。現段階でのベストメンバーといえる面々でありながら、さまざまなポジションへのチャレンジも含まれたものとなった。寒風吹く中、大会初戦ながらいきなりの大一番ともいえる中国戦開始のホイッスルが鳴った。
長身揃いの中国。前線には「ゲームでは常に怖い存在でありつづけた」(宮間)ハン・ドウアン、中盤にはビ・イエン、マー・シャオウシュと若い選手たちの中にポイントとなる選手がその存在感を発揮する。前半5分、先手を取りたい日本はまず大野のシュートで中国に仕掛けていく。ワンツーのコンビネーションを随所に取り入れ、ボールを回しながら中国陣営を崩しにかかる日本。対する中国は、素早いチェックでボールを奪うと、機敏な攻守の切り替えで一気にスピードに乗ってフィニッシュまで持っていく。両者譲らない展開が動いたのは19分のことだった。山口へのファウルで訪れたFK。セットしたボールが風で転がり、宇津木がセットをし直す。「いいタイミングで瑠美が直してくれた」というボールを蹴ったのは宮間。無回転で放たれたボールは力強い弧を描いて、左ポストの内側を叩きながらゴールネットを揺らした。先制点は日本が手にする。
しかし、ここからスコアの動きは止まってしまう。中国もハンとヨウ・ジアのホットラインを武器に日本陣営に切り込むも、立ちはだかる日本DFを崩せず。日本もボールを動かしはするが、大きく中国を揺さぶることはできず、前半はこのまま終了する。
後半、日本に交代はない。「大野とのワンツーから宮間―近賀へ展開したようなプレーが目指すものだった」と澤も語るように単純なクロス攻撃ではなく、パスをつなぐことで相手の守備の流れを一瞬途切れさせて、ゴールへの道を開く。そこに必要不可欠なのが全員でのプレスだ。楽なポジションは一つも存在しない。その意識がゴールへつながった。61分、GKへの不用意なバックパスをプレスの準備に入っていた近賀がカットし、そのままゴール。思いがけない形での2点目となったが、中国へ与えたダメージは大きかった。ここで佐々木監督は弱冠16歳ながら、各カテゴリー代表でその実力を発揮してきた岩渕真奈を送り出す。79分には中国もビのFKが日本ゴールぎりぎりのコースをかすめるなど、好機は掴むものの結果につなげることができない。日本は中国を抑えたまま、2-0で完封勝利を収めた。
終始中国に決定機を与えることはなかった。とはいえ、日本としても思うような展開ができたかといえば疑問が残る。それでも、その中で中国に勝ち得たことはチームにとっても自信につながるはず。少しのパスミスでも中国が相手ではすぐさま奪われ、一気にゴール付近へ運ばれてしまう。パスを多様する日本のサッカーではどうしてもパスのズレから生じるピンチも多くなる。この課題をクリアできれば、一気に世界は近くなる。それぞれの課題に向き合いながら、なでしこジャパンは残りの2戦を戦う。
以上
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