今年もJ's GOALでは、全クラブのキャンプ取材を実施します。
レポートに加えて、動画でトレーニングの様子や、選手の生の声をお届けする予定です。監督はもちろん、気になるあの新加入選手のインタビューなど、2月下旬までの間、取材をしていきますので、お楽しみに！
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高知・春野でキャンプ中の新潟は6日、高知大学を相手に初の練習試合を行った。30分3本の形式で、5-1。主力組が出場した1本目では、栃木への期限付き移籍から復帰したFW河原和寿が、FW矢野貴章の先制点に続いてゴールを決めた。定位置争いの中、まずは結果を出してアピールした。

淡々とした表情は、自信の裏返しでもあった。1本目の終了間際の29分、河原は中央左寄りをドリブルで突破した千葉和彦に合わせ、ファーサイドからゴール前に走り込んだ。千葉のクロスを受けると、相手守備が戻り切る前に落ち着いてゴールに収めた。

「千葉さんからいいボールが入った。ごちそうさま、っていう感じです」。栃木への期限付き移籍から2シーズンぶりに復帰した。練習試合とはいえ、昨季のスタメン組とともに出場した中で奪った得点。そんな価値ある得点も冷静に受け止める。

本来のFWではなく、左MFで出場した。30分間、2列目からの飛び出しと、パスに対する動き出しの早さを見せ続けた。「もう少し攻撃の起点になる回数を増やしたかった」。まず反省点を挙げた後、「最低限の仕事はできたと思う」と手応えを口にした。左サイドバックの酒井高徳との初連係に「高徳が守備で苦しまないよう、いい位置でボールを受けようと思った」と神経を使った。同時に、持ち味を出し切ることに集中した。バックラインやボランチ、逆サイドからの球出しに、素早い反応を繰り返す。黒崎久志監督は「ゴール前のプレーでパワーを感じる場面が何回かあった」と結果と内容をともに評価した。

今季、「サッカー人生の勝負の年」と強い覚悟で望む。栃木ではチーム最多の13得点を挙げた。2005年から2008年まで過ごした新潟ではリーグ戦通算2得点。J2での武者修行で得点感覚を磨いて古巣に戻った。「結果にこだわりたい」。胸を張ってゴールを奪うこと、ゴールに絡むプレーに執着する。

練習試合以外でも、可能性を披露した。試合の前、午前中のチーム練習ではセットプレーのキッカーを初めて務めた。「びっくりした」と戸惑いながらも、左のコーナーから正確な弾道でボールを入れた。「ボールの質は悪くない。意外性もあるでしょう」と黒崎監督。プレーの幅は広がっている。期待を背負い、河原は1つ1つステップを登りながら、キャンプを進める。

この試合、新潟は1本目の16分に矢野が先制ゴール。3本目はブルーノ・カスタニェイラ、川又堅碁、田中亜土夢と若手が立て続けに得点した。「サイドでボールを奪ってから、逆サイドを意識するなど、攻撃の部分はうまくいっている場面が何回かあった」。キャンプ開始から2週間。黒崎監督は着実な歩みを実感していた。

★試合結果 新潟 5-1 高知大学

以上

★J's GOALでは2010も全クラブキャンプ取材を実施します！
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2010.02.06 Reported by 斎藤慎一郎（ニューズ・ライン）