Jリーグでは、Jリーグ選手協会と共催で、Jクラブに加入する新卒選手を対象に2月1日(月)〜3日(水)の3日間、『2010Jリーグ新人研修会』を行っている。対象者がいないベガルタ仙台を除いた36チーム97名の選手が参加し、ルールやフェアプレーの大切さだけでなく、選手契約制度や税金、toto(スポーツ振興くじ)などの基本的な知識からドーピングについてなど、多岐にわたる分野を受講する。
研修会2日目は、午前8時半から危機管理の講義、午後からは5つのグループに分かれてプロのキャスターからメディア対応を学んだ。具体的な2つの題材を、インタビューされる側、する側、コメンテーターの3役に分かれて、約2時間、シミュレーショントレーニングを繰り返した。講師の一人、青島健太氏は、「大切なのは“礼節”“感謝”“謙虚”その上で“個性”を出して欲しい。いかにオリジナリティーを出すかが大事。まずはみんなに名前を覚えてもらおう」と熱く指導を行った。最初は照れていた選手たちも何度も繰り返すことで自信が生まれ、他の選手のコメントを聞くことで、見極める力がつき、コメントのバリエーションも増えていった。プロ選手が発する言葉の重みについても考える機会になった。
2009年参加できなかった宇佐美貴史選手(G大阪)は、「改めてプロとして身が引き締まる思い」と研修の感想を語り、宇賀神友弥選手(浦和)は「選手がピッチに立つにはいろいろな人が携わっていて、自分たちが輝けるのも皆さんのおかげだとわかった」と、すでにプロとして試合出場やベンチ入りを経験している選手たちも、今回の研修で、改めてプロとしての姿勢を学び、自覚を強めた。
最終日の今日は、午前中で講義を終え、選手たちはそのまま所属するチームのキャンプに合流する。今回学んだことを胸に、いつも感謝の気持ちをもって、ピッチ内外でオリジナリティー勝負できる個性的なプロサッカー選手になって欲しい。
以上
2010.02.03 Reported by 飯田留美
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