今年もJ's GOALでは、全クラブのキャンプ取材を実施します。
レポートに加えて、動画でトレーニングの様子や、選手の生の声をお届けする予定です。監督はもちろん、気になるあの新加入選手のインタビューなど、2月下旬までの間、取材をしていきますので、お楽しみに！
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綾町でのキャンプ4日目の午前練習は、前日の寒さとは打って変わり、晴天微風の穏やかな気候の中での練習となった。

前日までの練習との大きな違いは、ゴールを設定したミニゲーム形式の練習が組み込まれた点。今年からフィジカルトレーニングにもボールを使った練習が増えてきてはいるが、それでも前日までの練習はどちらかと言えば体を動かすメニューが主体だった。そういう点でボールを使う比率が飛躍的に増えたと言っていい。そうしたメニューの変化について中村憲剛は「フィジカルとボール（を使う練習）とがミックスされているので、新鮮です」と話していた。「メニューをこなすだけではなく、うまく（力を）引き出されている」とも話ており充実した練習ができているようである。

そうした中、明日25日から日本代表の合宿がスタートする事もあり、代表メンバーが勢ぞろいしての練習はこの日が最後となる。その点について、今季から川崎Fに加入した稲本潤一は「代表に行けば代表のサッカーをやるだけです」と話し、川崎Fモードからの切り替えと、目の前の課題をいかにこなすのかの重要性について口にしていた。また、代表から帰ってくると1週間後にはACLが開幕する。それについても「向こう（欧州）でも移籍して1週間で出た経験がある。それに比べるとサポートしてくれる環境がある。楽だと思います」と前向きに捉えているようだった。

この日の午前練習で、高知大からやってきた練習生が合宿を離脱。その一方で、大阪桐蔭高校の卒業式を終えた高須英暢が制服姿で合流。プロの世界の第一歩を踏み出すこととなった。まずは午後の練習だけの参加となった高須は「だいぶキツイです」と苦笑いしていたが、表情は明るく新しい生活に向けた意気込みを漂わせていた。

三人の代表選手を擁する事もあり、多くの観客を集めた午後の練習は、ウォームアップからボールを使ったものになる。フィジカルとボール回しとを組み合わせた練習の中で気になったのが、30m四方ほどのグリッドの中でのボール回しである。この狭いグリッドの中で4対4、もしくは3対3のボール回しが行われ、オフサイドのルールが適用されていた。オフサイドルールが適用されることで守備陣はハイプレスをかけられる状況が作られる事になる。そんな状況の中、攻撃側はサポートの動きを徹底。それに対し守備側は、ファーストディフェンスに対するフォローについて、高畠監督から事細かく指示が出ていた。攻守両面に意味があるのだろうが、まずは場面場面での守備における基本的なルールを徹底しているように思えた。ここから練習に関わる人数を増やし、面積を広げてチーム戦術へと落としこんでいくのだろう。ちなみに高畠監督によると「今季修正したいポイントをやっている」とのこと。どのように修正されていくのか、楽しみなところである。

以上

★J’s GOALでは2010も全クラブキャンプ取材を実施します！
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2010.01.24 Reported by 江藤高志