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【2010シーズン始動!】草津:副島博志新監督就任ならびに新加入選手会見(1)(10.01.12)

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1月12日、前橋市内で副島博志新監督就任ならびに新加入選手会見が行われました。席上でのコメントは以下のとおりです。

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●植木繁晴GM:
「昨年、佐野達監督と来季の契約をしないということが決定してから今季の監督選考を始めました。まずは、経験を持っている監督にお願いしたいというのが一番にありました。さらに選手と対話が出来て、一人ひとりとコミュニケーションが取れる人間を探しました。何人がピックアップした中で、副島監督に絞って選考を進め、契約に至りました。彼は、C大阪、神戸、鳥栖、そして大学、さらにはユースと、クラブのランクや世代の違うチームをたくさん経験してきているので、その経験をうちのクラブで活かしてもらえればと思っています。うちのクラブはJリーグに入って6年目の若いクラブで、まだ足りない部分が多いので、その部分を副島監督の経験で補ってもらえればと思います。
クラブとしては予算の関係もあって監督が求めるパーフェクトな戦力を揃えることはできないのですが、副島監督には、その中でも今いる選手のポテンシャルを最大限に活かして、できるだけ高い順位に持っていってほしいと伝えました。
さらに、求めるサッカーにこだわらずに選手たちが臨機応変にプレーできるようなチームを作ってほしいと思っています。また、競技場に来てくれたお客さまたちが勝ち負けという結果にプラスして、満足して帰っていただけるようなチームを作っていってほしいとお願いしました」

Q:植木GMと副島監督の接点は?
「現役時代は何度も対戦していますし、コーチの勉強会で一緒になったり、選手や指導者として一緒に何かをする機会も多かったので、彼の性格もわかりますし、サッカー観も知っています。自分の中では、取っつきやすいというイメージがありました」

Q:副島監督には長期的なチーム作りを期待するのでしょうか?
「チームづくりをしていく上で、そういうオーダーは出しました。ただ、監督という仕事は単年で結果が求められる部分もあります。たとえ順位的に結果が出なくてもチームを作る上で過程が見えれば、それはシーズン後に判断したいと思っています。うちは十分な戦力を揃えてこれでJ1へ上げてくださいというクラブではないので、方向性をつけながらステップアップを図って欲しいと思っています」

●副島博志監督:
「明けましておめでとうございます。2010年度のザスパ草津の指揮を執らせていただきます副島です。よろしくお願いいたします。
先ほど植木GMから経緯を話していただきましたが、僕もいろんなチーム、いろんなカテゴリーを経験してきまして、そういったものをこのクラブに活かし、選手の能力を最大限に発揮できるようにチームづくりに取り組んでいきたいと思っています。昨年、外部から草津を観てきまして、大きな力を持っているにもかかわらず、それがうまく発揮できていないという印象を持ちました。スタジアムに来てくれたお客さまが最後まで腰を上げて帰ることのない、心に響くサッカーを魅せていきたいと思っています」

Q:ザスパ草津の監督を引き受けた理由を教えてください?
「まずは、一番最初にオファーをいただいたということですね。私自身、Jクラブの監督を6年間離れていまして、監督をやりたいという想いが強く、そこで最初にオファーをいただいたのが草津だったということです」

Q:さきほどのお話の中で「大きな力を持っているにもかかわらず、それがうまく発揮できていないという」という部分がありましたが、具体的に教えてください。
「あくまで去年の話ですが、ホームゲームで大量失点のゲームがあったり、ホームでなかなか勝てないゲームが続いたり、一定のレベルでゲームができていなかったと思います。昨季の76失点を見ていくと、トレーニングにおいて半分近くは減らせる失点であったと分析しています」

Q:草津の選手たちに求めることは?
「試合だけという考え方ではなく、トレーニングですべてゲームに出てくると考えています。トレーニングでの悪いプレー、良いプレーはすべてゲームに出てくるので、トレーニングの質がキーポイントになってくると思っています。日々のトレーニングの中で全力を出し切る、集中してやりきることを要求していきたいし、それがすべてだと思っています。

Q:植木GMの話に臨機応変なチーム作りを話がありましたが、どういうチームづくりをしていくのでしょうか?
「最後まであきらめずに粘り強く戦えるチームを作りたい。結果は相手があることなので勝ち負けはありますが、ゲームにおいて自分たちの力を発揮できずに負ける姿だけは見せて欲しくないと思います。そこはトレーニングの中で培っていきたいと思っています。
サッカーには攻撃と守備しかなく、大きく分ければ、自分たちが攻める場面、守っている場面、ボールを失った瞬間、ボールを奪った瞬間の4つ局面しかない。その4つの局面の中で選手たちがいかに考えてプレーできるかが重要になる。リードしている時、負けている時、同点の時、ゲームが終盤を迎えた時、数的不利の時にピッチ上で選手たちが考えて行動できるようにトレーニングをしていきたいと思います。

Q:副島監督のサッカーとは?
「基本があっての応用です。攻撃的なサッカーとか自由なサッカーとか言葉が一人歩きすることが多いですが、サッカーはいたってシンプルなスポーツです。基本をしっかりと把握させて方向性やアウトラインを示した上で、選手自身がピッチ上で状況に応じたプレーができるように指導をしていきたいと思います。選手がゲームでピッチに出れば監督が出来ることは少なくなってしまうので、選手たちで解決する力を植え付けたい。自分として方向性は示すけれども、その先は選手たちが色づけをしていって欲しいと思います。ただ、自由ではありますが、基本やセオリーは落としては結果につながっていきません。昨年の76失点や大量失点はそういうセオリーを無視したプレーが招いた部分もあるので、セオリーの部分だけは外せないと思っています。逆にそれがあれば、失点は減らせると考えています」

Q:副島監督の理想とするサッカーは?
「攻守にスピーディでコンパクトなスペースを保ちながら、自分たちでイニシアチブを握るサッカーを魅せたいと思っています。いろいろな状況において、自分たちでオーガナイズできるようなサッカーをやっていきたいと思っています」

Q:今季の具体的な目標を教えてください。
「昨年は51試合で、今年は36試合ということでゲーム数が大幅に減ります。昨年は1試合当たりで言えば、得点が1・25、失点が1・49。失点の中身を分析していくと、セットプレーと自陣でボールを失っての失点が55点を占めていて、残りが21点となります。そのすべてをなくすことはできませんが、失点の半分はトレーニングで減らすことが可能だと考えています。攻撃面では、23点を取っていた都倉が抜けましたが、2008年を見ると高田と後藤で20点を取っています。新加入の選手もいるし、チーム全体の底上げを行ってチーム全体でゴールへ向かうプレーをさらに向上させていきたいと思っています」

Q:副島監督のいうセオリーを具体的に教えてください。
「セオリーというと専門的な話になってしまうのですが、サッカーというスポーツはスピーディな動き、判断が要求されるスポーツです。その中での動きや考え方をトレーニングに落としこんで、技術、戦術、フィジカル、メンタルを同時に要求していきたいと思います」

>>副島博志新監督就任ならびに新加入選手会見(2)はこちら

以上
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