12月12日(土)2009Jユースサンスタートニックカップ 2回戦 柏 2 - 1 大宮(13:00KICK OFF/柏/716人)
得点者:20'茨田 陽生(柏)、30'清水 道浩(大宮)、53'山嵜 駿(柏)
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Jユースサンスタートニックカップ2回戦。日立柏サッカー場では、共に初戦となる柏vs大宮の関東対決が行われた。この試合、柏・清川浩行監督は、ボランチのU-18日本代表・茨田陽生を右MFに起用し、ボランチの位置には2年生のMF相馬大士を配置。「相馬が前に出てつぶせる選手なので、バラ(茨田)を右において展開することを狙った」と清川監督が語ったように、1トップの山嵜駿をターゲットに、相馬がトップ下の峯勇斗と連動してセカンドボールを拾い、バイタルエリアを活性化。さらに「サイドから中に入っていって起点を作るプレーを意識した」と、茨田が積極的にダイアゴナルの動きで、相手守備陣のギャップを広げ、そこに峯と相馬が飛び出してくることで、大宮の守備陣はたちまち混乱に陥った。20分には、茨田が左サイドのDF橋本健太の浮き球のパスに反応し、斜めにDFラインのギャップを抜け出すと、飛び出してきたGKを冷静に見たループシュート。緩やかなボールはGK高橋博昭の頭上を越えて、ワンバウンドでゴールに吸い込まれた。エースのゴールで先制に成功した柏U-18だったが、この後が続かなかった。
大宮は反対に相馬が上がって出来たスペースを狙ってきた。飯野峻地と石川俊輝のダブルボランチが中央で起点となると、スピードアタッカーのFW清水道浩が、一気にDFラインの裏に飛び出して、ショートカウンターからチャンスを作り出した。すると30分、GK高橋からのロングキックを、相手DFがクリアミス。これを拾った飯野のスルーパスに清水が一気に抜け出し、U-18日本代表GK川浪吾郎との1対1を冷静に沈めて、すぐさま同点に追いついた。
だが、これで勢いに乗ったのは柏の方だった。「日本クラブユース選手権のときは相手の背後を狙うプレーが少なかったけど、今は相手のバックラインを突いていく中で、相手の中盤の隙間を多く広げていくことを狙いにした」(清川監督)。この狙いを選手たちは忠実に実行し続けた。前半ロスタイムには相馬が2列目から裏のスペースへ一気にドリブルで抜け出すと、ペナルティエリア内で倒されたかに見えたが、判定はギリギリ外の判定でFKとなった。不運な判定ではあったが、柏の揺るがない戦い方に大宮が押されだした象徴的なシーンであった。
後半、勝負と見た清川監督は、相馬に代えてMF仲間隼斗を投入。仲間をサイドに、茨田をボランチに戻した。茨田が中央から巧みに長短のパスを展開すると、柏の攻撃にリズムが生まれ、より裏のスペースが狙える状況を作り出した。そして53分、中央で茨田がボールを持った瞬間、前線で左MF熊谷達也がダイアゴナルの動きでDFラインのギャップに入り、山嵜がすっとアタッキングエリアに顔を出す。その瞬間、茨田が「斜めに走った選手をよく見て蹴った」ボールは、熊谷の元へ。ボールは熊谷から山嵜に繋がれると、山嵜はGKとの1対1を確実に決めて、柏が勝ち越しに成功する。
狙い通りの2ゴール。その後も試合を優勢に進め、終了間際には大宮の意地の反撃を受けるが、スコアはこれ以上動かず。「後半は相手の方がやることが徹底していた。うちは良さを出せなかった」と大宮DF岡田貴宏が唇をかんだように、チームとしての狙いを貫徹した柏が、2-1で大宮を下し、準々決勝に駒を進めた。
以上
2009.12.13 Reported by 安藤隆人
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