本日JFAハウスにてJリーグの臨時理事会が行われ、2009シーズン終了後のJ2入会に関する件および、2009シーズン終了後のJ1・J2クラブの入れ替えに関する件が審議されました。
理事会終了後に行われた記者会見での、鬼武健二Jリーグチェアマンのコメントは以下の通りです。
★ニューウェーブ北九州がJリーグ入会
★仙台、C大阪のJ1昇格審査結果について
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●鬼武健二Jリーグチェアマン

「臨時理事会を本日行いました。審議事項は2つあります。第1は2009シーズン終了後のJ2入会に関する件です。ニューウェーブ北九州がJFLで4位を獲得しましたので、Jリーグ入会を承認しました。もちろん経営内容あるいはクリアしなくてはいけない諸々の条件はありますが、以前より、経営諮問委員会あるいは事務局員が調査あるいは指導を行い、それをクリアされたということです。
ガイナーレ鳥取につきましては、残念ながらJFL5位という成績だったものですから、昇格条件を満たしていないということで承認されませんでした。

それから、第2は2009シーズン終了後のJ1・J2クラブの入れ替えに関する件です。
ご存知の通りJ2降格クラブは柏、千葉、大分が最終戦を待たずに決定しています。J1昇格については、現在1位仙台、2位C大阪、3位湘南、4位甲府となっていますが、2位以内のクラブは既に決定（仙台、C大阪）しており、3位は最終節に決まることになります。

したがって、今日はJ2で2位以内が確定しているクラブのJ1昇格について審議をしました。最終節終了での順位確定をもって、J1昇格を承認することを決定しました。現在3位の湘南および4位の甲府についても、3位以内になった場合は昇格の基準を満たしているということで、こちらも審議の結果承認されました」

Q：ニューウエーブ北九州の課題は？
「入会条件のなかですべてが満足というわけではありません。
現状悪いわけでありませんが、経営内容も来季は精査されることが重要だと思います。今年は経常利益がマイナスなので、来季は黒字にしてもらわないと困ると。もちろん今季純資産もあるので問題ないですが、昨今の経済界の状況の中で踏ん張らないといけないので、さらに入場者数を増やすことが課題になると思います。

また、スタジアムは北九州市立本庄陸上競技場を改修して取り組んでいるわけですが、先の富として新しいスタジアムを作る構想があるということなので、これも大変楽しみにしています。頑張ってもらうと同時に楽しみな部分もあるということです。

（利益を増やすためにどんな部分に力を入れるべきか？）
スポンサー収入、入場料収入をあげなくてはいけないと思います。特に入場料収入をあげる、多くの人に足を運んでもらう施策が必要だと。スポンサーからの支援を頂けばいいという単純な話ではありません。スタジアムを満杯にするということが、スポンサーの皆さんにも還元することにもなりますし。

（具体的な計画はでているのか？）
これまでも指導はしてきましたが、Jリーグの仲間になったわけですから、手を携えて、他クラブの状況も参考にしながら培っていかなくてはならないと思います。十分指導していきたいと思います」

Q：ニューウェーブ北九州のJリーグ入会で、九州だけで5クラブが存在することになるが過密になるのでは？

「5つが過密だとは思っていない。北九州も人口100万人を超えているし、お互いのファン・サポーターを取りあうということはないと思う。わが町のクラブを精一杯応援したい、地元を活性化したいと思ってもらうことが希望。鳥栖にしても、大分にしても熊本にしても、それぞれ大きなマーケットがあるので、全く過密ということではないと思います」

Q：入会が承認されなかったガイナーレ鳥取は成績のみが理由か？

「そうです。経営も改善していたが、4位以内を確保できなかったのが理由です」

Q：J2が19クラブになるが、対戦回数はどうなる？

「2回戦制になります。（ホームゲームが減るがその点をどう考える？）相当数試合が減ることになります。ほとんどが水曜開催の分になると思いますが、例えば水曜の入場者数が3000人で、土曜が6000人だったとすれば、今後はそれを土曜に9000人にするといった、入場料収入を下げない努力が必要になると。
ただ、なくなる試合にかけていた分の経費を土曜にかけられるという風に考えれば、会社にとってはプラスになる部分もあると思う。単純に試合数が減ったからマイナスということにならないようにしなくてはいけないと思います」

Q：試合数が減ることになるが、イレブンミリオンへの影響は？

「全く影響がないとは思っていませんが、あくまでも試合週が少ない状況でも頑張るという以外ありません」

以上